07春闘勝利!ベアゼロ打破!貨物会社は欠員を解消しろ!
3・20貨物協議会総決起集会へ!
欠員の慢性化で希望どおり休みが取れない、この事態に職場の怒りの声
貨物会社における07春闘の課題は、7年連続のベアゼロをうちやぶり、大幅賃上げを獲得することが第一にあげられるが、同時に職場における慢性的欠員状況を打破することが07春闘の大きな課題となっている。賃金と要員をめぐる闘いを闘い抜かなければならない。
分割・民営化の矛盾の爆発として、今日貨物の要員問題は全職場を覆っている。とくに乗務員は欠員が深刻だ。新小岩派出は2年間にわたり、また千葉機関区でもこの1年間欠員状態のままになっている。原因ははっきりしている。「赤字」を口実に新規採用を極端に抑え、2年間にわたって全く採用しなかったことが、今日の慢性的欠員状態となって現れているのだ。「完全民営化」にむけた「赤字脱却=黒字確保」を最大の目標とした結果、人件費の削減のためにベアゼロ、期末手当削減、諸手当削減とならんで新規採用まで削減した結果が今日の事態を生んでいるのだ。むしろ大量退職時代の到来を逆手にとって、要員削減のチャンスとばかりに退職者の1割程度しか新規採用を行わなかったのが貨物会社のやり方だった。そしてその穴埋めに退職者を「嘱託社員」と称して10数万円の基本給で本線乗務員まで行わせるというやり方をとることで、要員問題を覆い隠そうとしてきたのだ。
分割・民営化から20年、ついに要員問題で破綻が激化
この結果が、大量退職が進むなかで今日の深刻な要員問題になっている。われわれは10年以上まえから、ことあるごとに大量退職時代の到来と技術継承について、会社に対して問題点を指摘して来た。しかし会社は、出たとこ勝負とばかりに将来的な検討を行わずに、「赤字だから人は増やせない」とその場限りの対応に終始してきた。それが今日の深刻な事態を招来させたのだ。
そもそも1年以上にわたって欠員状態をつづけるということは、年休や公休・特休などを消化できないということだ。就業規則に明示している休みを取らせないということだ。こんなふざけた話はない。労働者にはことあるごとに就業規則を理由に制動を加えるのに、会社は要員を確保しない、こんなことはいつまでも許せるものではない。「完全民営化」「黒字達成」のためには、いくら労働者に犠牲を転嫁してもかまわないという資本の驕りがここには現れている。「そうは言ったって、人がいないのだからしょうがない」これが資本の本音なのだ。この慢性的欠員状態を何としても打破しなければならない。貨物会社の要員問題は、今日でも500人の定年退職者に300人の新規採用しかとらないことに見られるように、解決の道筋などたっていない。このままならこれからも欠員状態が続くということだ。しかし貨物会社は「モーダルシフトの受け皿になる」と称して、改正省エネ法の流れのなかで、列車の増発を狙っている。要員問題の解決にむけて07春闘を闘おう。貨物会社はただちに欠員を解消しろ。
7年連続のベアゼロの結果がこれだ。貨物はただちに大幅賃上げを行え!
貨物会社は、1月末になって突然「初任給等の改正について」を組合に提案した。提案の理由は「初任給の世間相場等を考慮」としているが、いまの貨物会社の初任給では、他JRや私鉄との競争に勝てないということらしい。内容は、採用給の2号俸引き上げと初任給調整額の増額(額・期間)となっている。だがこの問題は、そもそも7年連続ベアゼロが原因にある。この間のベアゼロなど賃金抑制が「世間相場」との間に乖離を生んでいるということだ。このままでは大量退職を受けた企業間の採用競争に遅れをとるとばかりに「初任給」だけを引き上げようというのだ。会社は新賃金交渉の中でこの考え方を明かにするとしているが、これは現行賃金制度の改悪であり、人事・賃金制度改悪の先取りの他ならない。貨物会社は、組合要求に基づきただちにベースアップを行え。55歳賃金減額をただちに取りやめよ。嘱託および再雇用社員の賃上げを行え。
07春闘勝利!ベアゼロ打破!
3・20貨物協議会総決起集会
3月20日(火)18:00
千葉市民会館・特別会議室2(3F)
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