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館山運転区・木更津支区廃止反対!
07春闘勝利、水野選挙勝利へ総決起しよう
全支部活動者研修会を開催し、07年前半の闘いの方針を確認

動労千葉は全支部活動者研修会を開催
田中委員長が07年の闘いの方向性を提起

 1月28〜29日、動労千葉は全支部活動者研修会を湯沢において開催した。内容は、田中委員長が「歴史の分岐点に立って、原点からの新たな出発を」と題して07年の闘いの方向性を、長田書記長が「JRをめぐる情勢と07春闘方針」を提起した。二日目は、鈴木達夫弁護士が「改憲阻止・国民投票法案粉砕に向けて」と題して自民党の「新憲法草案」に対する批判と国民投票法案粉砕の闘いの重要性について講演された。
 今回は、田中委員長と長田書記長の講演を要約して掲載する。

歴史の分岐点に立って、原点からの新たな出発を

この時代の特徴1―06年という年は
 06年という年は、時代歴史の転換点の年であった。「戦後体制からの脱却」、「美しい国」というスローガンを掲げて安倍政権が誕生した。そして、教育基本法が改悪され、「防衛省」が誕生した。改憲、自衛隊の海外活動が日常化するということだ。OECD報告では、日本は加盟30ヶ国中第二位の貧困率である。
 しかし世界中で労働者の叛乱が開始されている。フランスでは初期雇用契約法が青年労働者・学生の反対闘争で議会で成立した法律が撤回された。アメリカでは移民取り締まり法に反対して1000万の労働者がメーデーを復活させ、「移民のいない日」をスローガンにゼネストが闘われている。また、中南米では反米左派政権が続々と登場している。
 この06年の情勢の中で11月労働者集会が決定的な位置にせり上がった。11月労働者集会は、教基法反対闘争の中で闘われ、闘わない執行部を打倒して絶対反対で闘うことを提起して闘った。国際連帯においても、米・韓の労働者が11月集会を継続して自らの闘いとして闘おうとする新たな段階に入った。そして多くの青年労働者が闘いに立ち上がり始めている。
 そして動労千葉の06春闘、幕張構内事故との闘い、館山運転区・木更津支区廃止反対の闘いは07年の闘いの土台を作ってきた。

この時代の特徴2―07年はいかなる年か
07年は、アメリカ帝国主義の没落、世界支配崩壊の年になろうとしている。それは、日本帝国主義の没落をも意味し戦争の危機が噴出しようとしている。
 日本の国家・地方財政の赤字は1000兆円を超えている。「いざなぎ景気」をこえる長期成長の実態は、ワーキングプアの激増である。正規社員、派遣、パート、アルバイトを問わず労働者の賃金はこの数年間で激減し、生活保護世帯以下の世帯が552万世帯にのぼっている。
 1月1日の御手洗ビジョンと07年版経労委報告は、時代への激しい危機感をむき出しにして労働分野の規制緩和―労働法制の抜本的改悪、公務員制度改革による200万公務員の民営化など、労働者への大攻撃が狙われている。
 今通常国会では、教基法の関連法案や改憲攻撃そのものである国民投票法案との闘いが本格的に始まる。
 その狙いは、教組や自治労の解体である。

この時代にいかにたち向かうのか
 動労千葉の原点を再確認し、原点からの新たな出発をしよう。
 動労千葉の原点―反合・運転保安闘争路線とは何か、「安全」「事故」という問題を労働組合の闘いの課題として位置づけ、「安全の確立は労働組合の闘いによって資本に強制する以外にない」という立場に立ちきった。特に、労働者が「事故」を起こした時に労働組合がいかなる立場をとるのかが試金石となる。
 そして、反合・運転保安闘争の本質は、反合理化闘争であり、それまでの反合闘争の限界を打破した画期的な地平である。また、「安全問題こそ、資本の弱点、アキレス腱」という視点である。実践的方針を確立しなければ、口先だけの「合理化絶対反対」では反合理化闘争は組織できない。そして、職場支配権を守り抜く365日の職場からの闘いが土台となる。
 労働者の団結を取り戻さないといけない。今欠けているのは怒りの声であり、労働者を食わせていけなくなった帝国主義体制を戦争をする以外に延命できなくなった帝国主義を倒そうとする立場である。戦争と民営化に反対する労働者の国際連帯に発展をかちとろう。
 3月ダイ改―07春闘へ総決起しよう。

JRをめぐる情勢と07春闘方針

長田書記長が「JRをめぐる情勢と07春闘方針」を提起

「第二の分割・民営化攻撃」の新段階について
 07年4月で国鉄分割・民営化20周年。分割・民営化の矛盾の全面的な爆発と労働者への犠牲転化が激しくなって襲いかかろうとしている。その攻撃の本質は、ろうどうくみの解体と非正規雇用化である。それは安倍―御手洗路線そのものである。そして、動労千葉にとってJR発足以来の組織攻防戦情勢となる。
 駅業務の全面的な外注化が強行されようとしている。「一括契約」や契約社員への置き換えである。「運転士のライフサイクル」提案も駅業務の外注化と一体の攻撃であり、手当廃止、賃金制度改悪と一体の攻撃である。そして、安全の危機、要員問題の矛盾が爆発的に噴出しようとしている。革マル問題はJR総連の腐敗と分裂としてますます進行している。1047名闘争の「政治解決」路線への埋没と「包括和解」は国労の変質を表すものだ。

館山運転区―木更津支区廃止阻止へ向けて総決起を 
 館山運転区、木更津支区廃止攻撃の本質は何か。何よりも最大の組織破壊攻撃である。成田、勝浦、佐倉、津田沼、そして館山、木更津と基地廃止攻撃は動労千葉の拠点を破壊することに焦点が置かれてきた。「木更津運輸区」に合理的な理由は何ひとつない。唯一の根拠は、地方ローカル線の切り捨てである。そして全面的な基地統廃合攻撃の一環である。
 昨年末に千葉支社は要員提案、ダイヤの提案を行ってきた。そして、12月、1月に「準備区」への運転士の送り込みを行った。
 とくに館山支部破壊攻撃との組織攻防戦はいよいよ正念場に入った。3・18ダイ改にむけ全組合員の総決起体制を確立しよう。

3月ダイ改―07春闘方針について
 具体的方針として、館山運転区、木更津支区廃止反対闘争の今後の考え方について。館山、木更津両支部が、いかなる攻撃にも揺るがない団結を確立すること、それを支える全支部の総決起体制を確立することが核心である。3月18日ダイ改の日まで絶対反対の立場を堅持し、怒りを忘れず、誇り高く闘いぬくこと。
 そして、団体交渉を全面的に強化する。内房線の切り捨てを許さない宣伝を強化する。 3月4日に、「07春闘勝利、館山運転区・木更津支区廃止反対、1047名闘争勝利、労働法制改悪阻止、動労千葉総決起集会」を千葉県労働者福祉センター大ホールで開催する。
 賃金アンケートを早急に集約し、2月18日の第56回定期委員会で決定する。
 07春闘過程を「組織拡大春闘」と位置づけ、組織拡大第一次総行動を展開する。

安倍―御手洗体制打倒、改憲阻止の闘い
 ―略―

勝浦市議選必勝に向けた闘争体制の確立
 動労千葉の原点をかけた選挙闘争であり、館山、木更津廃止反対闘争、07春闘とともに三大闘争と位置づけて、総決起体制を確立することとする。すでに外房地域協議会総会を開催し、動労千葉選対を発足させた。
 当面する取り組みは、全力で紹介者名簿を集中しよう。
 2月19日には、[水野さんを励ます会」を開催する。
 3月10日には、事務所開きを行う。
 館山運転区・木更津支区廃止阻止、07春闘勝利、水野選挙必勝を全組合員の総決起でかちとろう!

春闘スローガン
@ 07春闘勝利!賃金制度改悪阻止、大幅賃上げ獲得!定年延長と 65歳まで働くことのできる労働条件をかちとろう!
A 館山運転区・木更津支区廃止絶対反対!組織破壊攻撃と対決  し、動労千葉の団結を守りぬこう!
B ライフサイクル提案白紙撤回!業務の全面的な外注化攻撃粉砕 第二の分割・民営化攻撃を打ち砕こう!
C 闘いなくして安全なし!二度と尼崎・羽越線事故を許すな!全 組合員の力で、反合・運転保安闘争を発展させ、JR体制を打ち 砕こう!  
D 1047名の解雇撤回・原職復帰に向けて、政治解決路線への埋没 を打破し、原則を守って闘いを再構築しよう!
E 士職登用差別・強制配転、昇進差別粉砕!一切の不当労働行為 を職場から根絶しよう! 
F 憲法、労働法制改悪阻止!安倍町反動政権打倒!改憲と民営化 ・労組破壊の大攻撃に抗し、すべての労働者の先頭に立とう!
G 一人ひとりが活動家となって、動労千葉の未来をかけて組織拡 大を実現しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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