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10・8三里塚全国総決起集会
暫定滑走路北延伸阻止、農地取り上げ阻止を宣言

農地強奪を許すな!

10月8日、成田市東峰において現地総決起集会が1350名を結集して開催された

 成田空港会社は、9月15日に暫定滑走路の北側延伸工事を開始した。そして、暫定滑走路の誘導路へ「へ」の字形に食い込む市東さんの耕作地を農地法を使って取り上げようと画策し、この申請を受けた堂本千葉県知事は、市東さんの耕作権の解除を許可する決定を下した。
 こうした緊迫した状況の中10月8日、成田市東峰において現地総決起集会が1350名を結集して開催された。
 集会は、伊藤信晴さんの司会で始まり、鈴木幸司さんの「市東さんの農地への略奪を国を挙げてやってきている。反対同盟は、全勢力をかけて闘う。権力に負けることがあってはならない」という開会宣言で始まった。
 主催者あいさつを北原事務局長が行った。「三里塚は秋の決戦に入った。北側延伸工事が着工された。耕作権を奪うことは、労働者が職場を失う状況と同じだ。市東さんは、『億の金より100円の大根をつくっていく』と言っている。みんなの力で廃港へ」と提起した。
 基調報告は、萩原事務局次長が行った。「北側延伸が着工され、直接的な闘いに入った。安倍政権の登場と機を一にした攻撃としてある。
 二つの点について話したい、一つは、着工をめぐる現地攻防だ。市東さんの農地強奪が農業会議によって行われた。国道51号のトンネル工事、東峰の森破壊、ゴミ処理場の問題などがある。このいびつな空港の姿は、日本の姿だ。敵は闘いの爆発を恐れている。
 二つには、改憲攻撃がある。三里塚は反戦の重責を担った闘いであった。安倍政権は、改憲、教育基本法の改悪、投票法と攻撃をかけてきている。三里塚の闘いは、40年間支配者と四つに組んで闘ってきた。農民は、決起し労働者と大合流を果たす。それはこの3年間の闘いにかかっている。市東さんは、金の力をはねのけた。もう暴力しか残っていない。これをはねのけよう。住民運動の構築を。3年間闘争を闘って勝利しよう。闘えば勝てると人民へ訴えていこう」と基調報告を行った。
 続いて動労千葉と顧問弁護団が特別報告を行った。

市東孝雄さんが決意表明

「7月の北延伸攻撃にともなう耕作権解約の攻撃への支援に御礼をもうします。行政のあり方を思い知らされた。農業会議で『1億8000万円、150年分の年収』を出すから出て行けといった。金を出せば、良いという風潮、低賃金、非正規雇用に悩まされています。家族的農家はつぶされていく。農業委員会は、守ってくれない。農地と農業を国が守らなければ自分で守らなければならない。「貧富の差」の政治を崩さなければならない。軍事空港、農地を守る闘いに皆さんの力を。成田空港を廃港へ追い込みましょう」と決意表明を行った。
 その後永井満さんが農業会議の傍聴報告、鈴木謙太郎さんが東峰農民と住民に訴えるアピール、裁判支援アピールが訴えられた。その後、住民団体、共闘団体からの決意表明が行われ、闘争宣言が野平さんによって読みあげられた。集会終了後、市東さんの畑の隣を通り、国道51号を横断し、廃棄物処分場グリーンパークまでのデモ行進を行った。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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