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安全運転闘争処分撤回事故責任転嫁粉砕署名
311労組(団体)/308名に

気をぬくことなく、闘争体制の強化を
安全を職場規律にすり替えるな!

 幕張構内事故から3ヵ月。われわれは、不当処分−事故責任転嫁粉砕に向けて全力で闘いぬき、今日まで処分の発令を許さない状況をつくりあげてきた。闘いの渦中で、幕張での構内脱線事故が、置き去りにされ続けた安全対策や合理化の結果に他ならなかったことも、会社自身が認めざるを得なくなった。だが、千葉支社は未だ理由のない処分を強行しようとしている。気をぬくことなく闘争体制を継続・強化しなければならない。

 会社は、安全を職場規律問題にすり変えようとしている。「幕張は職場規律が乱れている → だから事故が起きる → 職場規律が乱れているのは動労千葉のせいだ」という論理で、安全問題を職場規律問題、動労千葉の団結破壊にすり変えようとしているのだ。
 絶対に許せないのは、本社や千葉支社が、幕張構内事故の背後にある問題に真剣に向き合おうとせず、相も変らずすり替えようとしていることだ。

これが管理者の実態だ!

 例えば「一通告一作業」という問題も、われわれは、事故直後から何度も議論を重ねた。実際、ギリギリまで要員が減らされた現在の職場の状況のなかでこれをやることは負担が増すことになる。それでも、再び事故を起こさないためには必要だという議論のすえに千葉支社に申し入れた。団交では「組合が主張するとおりである」ということになったが、現場の管理者は、事故から3ヵ月が経つ今も、ちゃんとに現場と意志統一を図ることもできていないのが現状だ。
 事故から2ヵ月近く経って、幕張では「一通告一作業」の実施案が出されたが、それも、南引き上げ線だけを対象としたものだった。
組合員 これで本当にいいんですか?
管理者 とにかく何かやらなきゃしょうがいないって言われてますから。
───こんなレベルだ。しかも、それですら「今日から実施」となった日も、点呼で周知しないため、一部の者だけしか知らない状態だ。もちろんそれで実施できるはずもなく、途中で「今日からやるんじゃないの?」と動労千葉の組合員から指摘され、「じゃあ今から」というのだ。その過程で、線閉作業があることを点呼や打ち合せで周知しないという問題まで起き、止むなくわれわれは、「何故一通告一作業が重要なのか、管理者が時間をとって現場とちゃんとに議論してほしい。現場は動労千葉の組合員ばかりじゃない。これまでそうしたことを指導してこなかったことも含め基本に帰って話をさせなければだめだ」と改めて申し入れた。
 その後、改めて「一通告一作業」を徹底する指導文書がつくられて、それで実施することになったが、昨日時点でも説明される者も居れば、全く説明されないまま仕事に就いている者もいるという状態が今も続いている。

管理者が仕事を知らない!

 そればかりでなく、「日勤1」の指示業務と、管理者の指示業務の責任の区分も未だ明確にされていないし、毎日の作業計画書である「日報」も、計画担当が作成したものを、助役はチェックもせずに判子を捺すだけである。何故こんなことが起きるのか。管理者が仕事を知らないからだ。しかもそれは幕張だけの問題ではない。多かれ少なかれ全職場の現実だ。
 現場管理者だけが悪いわけではない。JR東日本全体の問題だ。実際、支社にも職場の実態を把握している者が居ない。こんな状態のまま、机上の論理だけで、本社の号令いっか、要員削減・合理化だけを進めてきたのである。

異常な労務政策の結果!

 そもそも、こんな状態をつくったのは労務政策である。幕張は、国鉄時代と比べて現場の社員数は半分以下に削減されたにも係わらず、労務政策のために管理者だけは増やされた。車両センターのような技術職場でこんなことをやったら職場が歪むのは当然のことだ。労務政策など、管理者が業務に熟知していてはじめて成りたつものである。
 誰よりも仕事を知っている者が2等級や3等級のままおかれ、あるいは主任職になれない一方で、現場管理者が一番仕事を知らないという本末転倒した状態。それをつくりだしたのがこの20年間の労務政策に他ならない。
 われわれは、少なくとも、どんなに差別されようが、安全という問題や、車両の検査・修繕を手抜きしてはならないということについては誰よりも拘り、職場を守り続けてきた。だから合理化にも反対してきたのだ。一方管理者は、それをいい事に、作業現場にもほとんど来ること無く、現場に丸投げしてきた。これが現実である。

 しかも、こうしたことへの反省も全くなく、今また、幕張構内事故の問題を職場規律問題にすり替えて、同じことを繰り返そうとしているのである。
 もうこれ以上こんなことは許せない。問題のすり替えを許すな! 事故責任の転嫁−不当処分を粉砕するぞ!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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