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錦糸町派出廃止反対署名に反対?
大混乱の東労組

 東労組千葉地本は、機関紙「JR東労組ちばJ(第93号)で、組織内の大混乱をさらけだしている。

署名をめぐって大混乱

 4月15日付の同紙は、見開きすべてを使って、スポーツ新聞ぱりの大見出しで「東労組解体を闘争目標にしている千葉労署名を黙認した一部役員」という記事を掲載した。ここでいう「千葉労」とは、動労千葉のことだ。旧動労の革マルは、当局に全面降伏して自ら動労を解散したにも係わらず、われわれが闘う伝統を守りぬいていることが口惜しくてならず、こんな言い方をする。「署名」とは、錦糸町派出廃止反対署名のことだ。
 書かれているのは次のような内容だ。

▼(動労千葉の署名に)地本運車部会の一部役員、ある支部執行委員長、運転区分会の分会長が協力したことが判明した。署名に応じてしまった組合員の中には運転士見習いをしている若者までいた。
▼署名に協力した支部は、・・・・・「錦糸町派出廃止では地本の取り組みが見えない」、「地本は検査派出廃止の情報を現場に落としていない」などの理由を言っていた。
▼若者たちは・・・・・支部長に相談したが、支部長等(から)は俺も署名したよ、という主旨の返事があった。「分会長に相談したが署名してもよいと言われたので書いた」という声もあった。
▼署名を促した一部支部長、ある分会長の行為は地本方針を踏みにじり多くの組合員に背を向ける行為だ。JR東労組を解体するぞという(動労千葉の)闘いをわが東労組内から支えている。

 まさに組織内の大混乱が手にとるように伝わってくる記事だ。

背を向けられた東労組

 しかし、ちょっと待てよと言いたい。「組合員に背を向ける行為だ」というが、錦糸町派出廃止反対署名には、いくつかの職場では、東労組の組合員ほぼ全員が署名してくれた。事実から言えば、署名した者が組合員に背を向けているのではなく、東労組千葉地本執行部が、組合員から背を向けられているだけのことだ。
 事実、機関紙のこの号自体、こんなもの撒けないと、運転職場のほとんどでゴミ箱に直行している状態だ。

組合員を脅しで支配

 「地本方針を踏みにじる行為」というが、東労組は、錦糸町派出の廃止や幕張車両センターの縮小に賛成だったのか、反対だったのか。現場で働く労働者にとって何よりも重要な問題であるにも係わらず、取り組みの方針はおろか、地本としての態度表明すら、現場にはおろされなかった。事実から言えば、いつものとおり、はじめから派出の廃止を認めていただけのことだ。今に始まったことではない。言えばキリがないが、東労組は、乗務員勤務制度の改悪も、検修・構内や保線・信通・電力業務の全面的外注化も、車両メンテナンス近代化計画に基づく習志野電車区の廃止や幕張電車区の縮小も、将来にわたって現場に深刻な影響を及ぼす全ての合理化提案を全て丸呑みしてきた。もちろん組合員はそれを百も承知しているから、東労組になどだれも期待していない。だから多くの人たちが署名してくれたのだ。
 東労組千葉地本は、署名をした組合員をののしり、こんなことになったのは「除名になった小林元地本委員長」の責任だとしている。だが、最も責任が重いのは現執行部のはずだ。結局彼らは、いつものように、「署名など応じるな」と組合員を脅しつけることで組合員を支配しようとしているだけである。

背後には会社の意向

 もう一点、重大な問題がある。この署名は、錦糸町派出の存続を求めて千葉支社に提出された署名だ。それ以外どこにも公表されていない。「一部の支部長や分会長が協力していたことが判明した」などというが、会社から東労組に署名が渡されたとしか考えられない。そうだとすれば、この機関紙は、会社の意向を受けて書かれたということだ。「何で組合員にこんな署名をやらしているんだ。もっと組合員を締めつけて統制しろ」と、千葉支社にけしかけられてこの機関紙が書かれたとしか考えられない。
 「労働組合」とは名ばかりで、ますます当局の労務政策の手先に転落しているのが東労組の現実だ。
つづく

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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