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貨物ベアゼロ回答−日貨労の裏切り妥結弾劾
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動労千葉は23日、貨物職場で第3波ストライキにたちあがった |
22日、JR貨物はベアゼロ回答を強行した。断じて許せない。動労千葉は23日、この回答を弾劾し、再回答を求めて、貨物職場で地上勤務の仲間たちが、06春闘第三波ストライキにたちあがった。
だが、JR総連日貨労は、会社の手先となってベアゼロ回答を、何ひとつ抵抗すらせずその場で裏切り妥結した。賃上げは、労働者の団結と闘いによってしかかちとることはできない。もう我慢できない。今こそ日貨労を打倒しよう。
3月23日、蘇我勤労市民プラザで15時30分から開催されたベアゼロ回答弾劾、スト貫徹貨物協総決起集会には、旅客支部の代表も含め60名の仲間たちが結集し、怒りの声を新たにした。
JR貨物のベアゼロ回答はすでに7年連続となる。7年間賃上げがストップされ、夏期・年末の一時金でも超低額回答が続いている。しかもJR貨物は、ニューチャレンジ21計画が始まって以降のわずか5年間で、1407名もの要員削減を強行している。01年度頭の社員数が8978名だったことに対し、現在員数は7571人である。この間人件費は50億円余りも削減されている。
そして、多くの職場で欠員状態が慢性化し、年休もとれない状態だ。ひどい区所では「交番圧縮」などという労基法違反まがいの勤務が強制されている。交番順序の中から日勤行路を外して交番を圧縮し、その日勤行路を予め休日に指定するという取扱いである。そうしなければ勤務を回すこともできない要員状態なのである。年休どころか、休日をまともに休むこともできない勤務が強制されているということだ。こんなことで安全が守れるはずはない。
国鉄分割・民営化の矛盾は、安全の崩壊となって、矛盾を激しく噴出させているが、貨物職場では、こうしたかたちをとってその矛盾が噴き出している。現場で働く労働者にとって、民営化されて良かったことなど何ひとつない。これが民営化の本質だ。
われわれは、民営化の手先となったJR総連を許すことはできない。この裏切りが、分割・民営化から20年経つ今も、労働者を苦しみ続けているのだ。
06春闘では、自動車・電機・鉄鋼大手等が、わずか数百円〜千円にすぎないが、5年ぶりとなる「ベア回答」を行なった。膨大な労働者が超低賃金・無権利の非正規職に突き落とされる一方、上場企業の多くが空前の利益をあげる状況のなかで、このままベアゼロを続けたら怒りの声が噴きだし、職場からの反乱が起きかねないと恐れたからだ。
結局資本家たちにとって最大の問題は労働者をいかに支配するかなのだ。労働者が団結をとり戻し、怒りの声をあげ、闘うことこそが社会を動かす。今春闘はそのことを改めて示している。
だが現実は、労働者は団結を破壊され、自らは非力な存在に過ぎないと思わされ、酷い状態に置かれている。最大の原因は、労働組合の幹部たちが資本の手先になっているからだ。今必要なことは、現場からの怒りの声で労働組合の腐った幹部たちを打倒し、団結を取り戻すことだ。
フランスでは、26歳以下の労働者は理由も告げずに好き勝手に解雇できるというとんでもない法律の制定攻撃に対し、若者を先頭に100万人の労働者学生が街頭を埋め尽くす闘いにたちあがっている。日本でも怒りの声は喉元まで突き上げてきている。全ての労働者の先頭にたって闘おう。
賃金の本質は、労働力の再生産費だ。いかに企業がボロ儲けしようがそれが労働者に分配されるわけではない。だが、今労働者にのしかかっているのは「労働力の再生産」すらできなくなっている現実だ。5世帯に1世帯が年収200万円以下。これでどうやって生きていけというのか。給食費の補助を受けなければ学校に行けない子供たちが130万人。公立高校で授業料の補助を受けざるを得ない生徒が20万人。「少子化」も最大の原因は経済的理由によるものだ。それに加えて社会保障制度の解体と大増税。
労働力の再生産すらできなくなった資本主義社会とは、もはや社会の根本が土台からからガラガラと崩れはじめているということだ。
貨物ベアゼロ回答弾劾!日貨労の裏切り妥結を許すな。さらに闘い続けよう!