北浦橋梁の改修・強風対策を!直ちに速度規制を
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鹿島線北浦橋梁 波打つレール
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正常なレール
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強風による列車転覆で5名の乗客の生命が奪われた羽越線事故をみて、改めて安全に対する感覚を研ぎ澄まさなければならないと感じた。
▼北浦橋梁は大丈夫か?
例えば、鹿島線の北浦橋梁だ。約1・2qの橋梁だが、千葉支社管内では2箇所しかない「早め規制区間」に指定されている。強風が吹くということだ。
しかもこの橋梁は、写真のとおり、ただ線路があるだけで、骨格が全くない橋梁だ。あるのは安全通路を人が歩くときに転落しないように手すりが設置されているだけである。もしここで転覆したら、列車は、まっ逆さまに転落し、北浦に沈むことになる。乗員も乗客も、生命が助かる可能性はほとんどゼロだ。
▼条件はもっと悪い!
しかも鹿島線は、佐原駅をでてから鹿島神宮駅まで17・8qの間、中間駅は無人化され、駅員は誰も居ない。わずか潮来駅に委託の駅員が居るだけだ。しかも、終点の鹿島神宮駅も、この3月ダイ改で、2徹の要員配置が1徹1日勤に合理化されようとしている。
また、風速計も羽越線と同じで、橋梁の延方側に1ヶ所設置してあるだけであり、条件は、羽越線と全く同じか、あるいはより劣悪と言わざるを得ない。
▼蛇行し、波打つレール!
しかも、もっと重大なことは、レールがガタガタなのだ。写真を見ればわかるとおり、真っすぐ通っていなければいけないはずのレールが左右に蛇行している状態だ。ローカル線だということでほとんど手を入れることもしなかった結果こんな状態になったのである。運転士からも、列車を運転していて、左右や上下動をするというだけでなく、波うつように揺れるという報告が上がっている。こんな状態のなか、突風が吹いたら一体どうなるのか。しかも鹿島線には217系の軽量車両が乗り入れている。恐ろしいことだ。
現実に、昨年2月27日に、鹿島線でもレール破断が起きており、このときは折れた部分の口が40oも開いている。一刻も放置は許されない状態だ。
千葉支社は現在、枕木のずれの修正など若干の補修を行なっている。だが、支社も認めているように、レールひとつをとっても、何ひとつ根本的な対策にはなっていない。
次の対策を求める!
事故が起きてからでは遅い。緊急対策として直ちにできることはいくらでもある。なぜ手を打とうとしないのか!
何よりも第1にすべきことは、速度規制だ。これは千葉支社が決断さえすれば今日、明日にもできることだ。
第2に、両端の駅に駅員(運転取扱責任者)を配置し、現場の状況を常時正確に把握すること。これも直ちにできることだ。
第3に、風速計の増設。最低、橋梁の両端と橋梁上に設置するべきだ。これも、直ちに着手すればそんなに時間のかかることではない。
第4に、強風による速度規制を厳しくすること。JR東日本は羽越線の運転再開にあたって、当面、一般規制区間も「早め規制区間」なみ(20m/sで速度規制、25m/sで運転中止)とすることを打ち出したが、それなら「早め規制区間」は、さらに厳しくするべきではないのか。これも、直ぐにもできることだ。
そして第5に、線路及び橋梁の抜本的改修に直ちに着手するべきである。
幕張縮小・錦糸町派出廃止反対!
錦糸町派出存続署名を取り組もう
錦糸町派出の廃止や217系検修業務の鎌倉への移管に対し、運転士、検修職双方から、危惧の声、反対の声が高まっている。「車両に不具合が起きたときも、錦糸町まで何とかもって行けば検査係が対応してくれるという思いで運転していた」「東京地下ルートは、ATS−SNが設置されていないので、錦糸町派出が無くなれば、ATS-P故障時は全く対応できなくなる」「錦糸町派出は、車両故障時には東京駅総武、京葉ホームにも迅速に対応してくれた」「217系車両は千葉の主力車種にも係わらず、千葉支社で検査業務をやらなくしてしまったら、今後、車両故障等に対する対応はどうなるのか」「今後、錦糸町派出の廃止だけでは済まないだろう。次々に検査派出が廃止されたら本線運転士は常に不安を抱えながら運転せざるを得なくなる」……等々の声だ。JR東日本は、コスト削減のために、異常時の対応や運転保安を次々に切り捨てようとしている。幕張車両センター業務移管・縮小、錦糸町派出廃止を許すな!
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