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2・16集会−ついに実現した1047名の団結
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会場から歓呼の声で迎えられた3争議団・闘争団
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JR採用差別の解決をめざす1047名 闘争団・争議団・原告団、2・16総決起集会が、東京・日本教育会館で開催された。国鉄分割・民営化から19年目にしてはじめて、1047名被解雇者全員が団結して集会を準備し、全国に闘いを呼びかける画期的な集会がこの日実現したのだ。
この呼びかけは、大きなインパクトとなって波紋を広げ、800名の会場に、何と2500名がつめかける大成功をかちとった。会場は、通路やロビーも満杯で、モニターを設置した第2会場を確保しても入りきらず「もうこれ以上入れません」と700名近くの参加者にお詫びを言いながら帰ってもらわざるを得ない状態であった。
開会は国労鉄建公団訴訟原告団事務局長の佐久間さん。続いて、鉄建公団訴訟主任弁護士の加藤さんが基調講演を行なった。加藤弁護士は、国鉄分割・民営化攻撃は「護憲勢力解体戦略」として強行された。闘争を収拾することを狙った9・15判決をとりまく情勢は9・11総選挙で一変し、敵の側は闘いを絶滅しようとしていると提起、国鉄闘争は日本の労働者にかけられた攻撃の「切っ先」であり、民営化の矛盾と労働契約法制阻止、改憲阻止闘争の「要」であることを明らかにした。
続いて、千葉におけるレール破断の実態を告発する「レールは警告する/ダイジェスト版」のビデオ上映が行なわれた。ビデオでは、動労千葉の安全運転闘争や保線労働者の告発、英国の民営化−外注化によるレール破断による脱線事故の実態が映し出され、国際的にも共通の課題であることが明らかになった。
さらにNHKテレビでの中曽根発言を弾劾するビデオが上映された。中曽根は「国労を潰し、総評、社会党を潰すことを明確に意識して国鉄の民有化をやった」と述べ、アナウンサーの質問に、何度も「意識的です」と繰り返している。改めて怒りが込み上げてくる。
続いて、闘争団・争議団・原告団からの決意表明が行なわれた。全動労争議団の梅木団長代行、動労千葉争議団の高石代表、国労闘争団全国連絡会議の神宮代表、国労鉄建公団訴訟原告団の酒井団長が決意表明にたつ。「ついに1047名の解雇撤回に向け一致した集会が実現できた」「今日の集会は18年間の汚名をはらす勝利へ向けた第一歩だ」、「被解雇者全員が小異を排除して結集した。天の時、地の利、人の和、勝利への条件は整った」等々、熱烈な発言が続いた。
「1047名が一同に会し、同じスタートラインに立つことができて、こんなに嬉しいことはない」と挨拶する高石執行委員 |
とくに動労千葉争議団の高石さんは「今日ここに、1047名闘争団・争議団・原告団全員が揃ってあいさつできることに感謝する。われわれは、分割・民営化が強行されれば、営利優先で、安全が無視されると訴え続けてきた。だからストで闘った。そして今、レール破断が続発し、尼崎事故に行きついた。二度とあのような事故を起こさせないために闘いを続けている。3月には06春闘という形で安全運転闘争に起ちあがっていきたい。今日、1047名が一同に会して同じ一線、同じスタートラインにたった。こんなに嬉しいことはない。私も60歳になったが、勝利の日まで、どんなに長くかかろうが共に闘っていきたい」と、感無量の思いを込めて闘いへの決意を述べた。
この後、国労闘争団全国連絡会議の葛西事務局長の提起によって、2・16集会アピー採択。国鉄合唱団の歌をはさんで鉄道運輸機構訴訟原告団の川端代表の音頭で団結ガンバローを三唱し、大成功のうちに集会を終了した。
2・16集会は1047名闘争がもつ巨大な可能性を鮮明に示した。この間の不幸な対立をのりこえて1047名が団結したことで、われわれは闘いが本来もっ ていた大きな可能性を取り戻すことができたのだ。全国の無数の労働者が今1047名闘争に注目している。それは、改憲と民営化-労組破壊の激しい攻撃が吹き荒れる状況のなかで、この闘に自らの未来がかかっていると考えているからだ。われわれもそのことを自覚しなければならない。そして全国の労働者の怒りの声の結集軸として1047名闘争を発展させよう。解雇撤回の勝利は、そうした渦中でこそかちとることができる。次は4・4全国集会だ。全力を尽くして勝利への転機となる成功をかちとろう。