home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

2006闘春

 2005年は、動労千葉にとって大きな前進をかちとった一年であった。
 JR発足以来の大惨事となった尼崎事故を弾劾し、自らと乗客の安全を守るために開始した安全運転闘争は、22qに及ぶレール交換と東浪見駅へのATSの設置をかちとり動労千葉の反合・運転保安闘争路線の正しさをはっきりと証明した。またこの過程で組織拡大を実現した。
 11月労働者集会の大成功とそれに続く訪韓闘争は、国際連帯闘争の飛躍を実現した。05年の闘いの成果を元に06年の闘いへ全力で決起しよう。

大きな前進を切り開いた安全運転闘争

 われわれは、昨年に引き続くレール破断に対して05春闘を運転保安春闘として闘った。この闘いの中で起きた尼崎事故は、JR発足以来の大惨事であり、分割・民営化の行きついた帰結であり、資本によって引き起こされたものだ。尼崎事故は、労働組合の団結が解体され、労働者がバラバラにされたときに労働者はどうなるのかをわれわれに改めて突きつけるものであった。 われわれは、安全運転行動にたちあがり、当局の監視・現認体制と対決して団結を守り、闘争体制を堅持して3ヶ月あまりにわたる闘争を貫徹した。
 またこの闘いは、これまで経験がなかった大きな反響と支持の声を生み出し、動労千葉の闘いは大きな注目を集めた。
 こうした闘いの成果として22qに及ぶレール交換を千葉支社に約束させ、東浪見駅にATSの設置を実現した。 この闘いは、動労千葉の反合・運転保安闘争路線の正しさを全組合員が再認識する闘いとなった。今吹き荒れる民営化の攻撃は安全と相容れないものだ。反合・運転保安闘争はその弱点をつく闘いである。

11月集会の成功と国際連帯闘争の発展

 昨年の11月労働者集会は、4600名が結集し、これまでの壁を大きく打ち破る成功をかちとった。政府与党が衆議院の3分2を占めるという状況が生まれ、郵政民営化法案が成立し、民営化と労働組合破壊の攻撃が吹き荒れる中でこの攻撃と真っ向から闘う勢力が結集したことが重要である。
 また、アメリカ・韓国からの参加も昨年を大きく上回り、国際連帯の闘いもランク・アンド・フアイルの交流へと大きく前進した。
 11月集会の翌週には韓国民主労総主催の労働者大会が開催され、その翌週にはプサンにおいてAPEC反対闘争が闘われた。労働者大会には、動労千葉代表団を先頭に百名の訪韓団が参加し、韓国における闘いを身をもって体験してきた。訪韓団は、民主労総から絶大な歓迎を受けた。国境を越えた闘いで全世界の労働者に襲いかかる民営化、非正規職化攻撃を打ち破ろう。

労働者の闘いで改憲攻撃を打ち破ろう

 自民党は昨年11月の党大会で新憲法草案を採択した。その内容は、憲法9条2項の「陸海空軍その他戦力は保持しない。国の交戦権はこれを認めない」という部分を削除し、9条の2を新設し、「内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する」としている。第二章の表題も「戦争の放棄」から「安全保障」に書き換えるというものだ。 10月6日には衆院憲法調査特別委員会において「憲法改正国民投票法」の審議が開始され、今度の通常国会において提出、成立を狙い、07年には憲法改正を強行しようとしている。
 06年の改憲攻撃をめぐる攻防は待ったなしの闘いとなった。公務員、教育者、外国人の政治活動を全面的に禁止し、「憲法改正」に対する報道、評論の一切が禁止され、改憲反対の運動を抹殺しようとするものだ。まさに、改憲を先取りする攻撃そのものである。
 しかし、「日の丸・君が代」反対闘争に代表されるように日本の労働者は、戦争反対改憲反対の闘いを不屈に闘い抜いている。小泉・奥田は、こうした闘いを圧殺することなしに改憲攻撃を推し進めることが出来ないのだ。そのためにも今全力で民営化、労働組合破壊の攻撃をかけてきている。連合や自治労、教組への改憲派への転向攻撃はますます強まっている。そういう意味でも06春闘は決定的に重要な闘いだ。

06春闘に総決起しよう

 われわれは、06春闘を再び反合・運転保安闘争と位置づけて改憲阻止闘争と一体の闘いとして起ちあがる。
 第一に、昨年12月25日の羽越線の特急列車脱線・転覆事故に見られるように運転保安の危機はますます進行している。国鉄分割・民営化の矛盾が安全の安全の崩壊となって噴出している。大民営化時代に通用する反合・運転保安闘争を確立しよう。
 第2に、幕張車両センター縮小攻撃粉砕、蘇我運輸区新設にともなう組織破壊攻撃を阻止するために全力で闘いに起ちあがろう。幕張車両センター縮小攻撃は、検修・構内業務の外注化を阻止し、強制配転者の原職復帰を勝ちとったこの団結力を破壊しようとするものである。
 また、蘇我運輸区の新設は、内外房線からの動労千葉の影響を排除しようとするものだ。ただちに闘争体制を確立しよう。
 第3に、1047名闘争勝利へたちあがろう。9・15反動判決は、1047名の団結を解体するものであり、動労千葉にとっては9名の原告団の切り捨てを意味している。この反動判決を乗り越えて、勝利するために06春闘へ全力で決起しよう。
 第4に、組織拡大春闘として全力で闘おう。JR革マル結託体制が崩壊しようとしている。06年JRをめぐる情勢は間違いなく大激動の渦中に入る。JR総連の腐りきった姿があわらになっている。東労組の内部分裂もこの腐りきった利権争いでしかない。不当労働行為根絶の闘いも第二ステップに入る。今こそ東労組の労働者に動労千葉への結集を訴えよう。全支部で組織拡大をかちとろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る