総計22qのレール交換につづき、東浪見駅にATS設置を確認
この成果の上に、新たな闘いへ!
東浪見にATS!
5月25日以来、3ヵ月余りにわたって闘われてきた安全運転行動は大きな成果を実現した。
この闘争の渦中でわれわれは、総計22qに及ぶレール交換を今年度中に実施することを確認してきたが、続いて、東浪見駅45q/hポイントについても、ATS−SNの地上子(速度照査)を設置することを千葉支社と確認した。
設置時期は資材調達を含め、05年10月〜06年2月となる。
9年ごしの要求が実現
これは9年間にわたって、安全運転闘争などを展開しつつ要求し続けた課題であった。だが千葉支社は「問題があることは認識している」としながら、運転保安確立に向けたわれわれの要求を無視・放置し続けたのである。ついに実現したATS設置は安全運転行動の大きな成果である。
外房線一ノ宮〜鴨川間は、08年〜10年にATS−Pの整備が予定されている。今回の闘いがなければ、少なくとも、これから先も3〜5年間放置され続けたことは間違いない。
安全運転行動の成果!
千葉支社は、国土交通省から求められた曲線の速度制限に対する速度照査装置の設置の「追加」として、東浪見へのATS設置を組合に明らかにした。しかも、「支社幹部による職場訪問等において、社員からハード対策が求められている現状を踏まえ、今回、千葉支社として対策を講ずることとした」としている。このような「言い訳」がましい理由をつけて提案されること自体異例のことだ。こうしたことの中からも、安全運転闘争がいかに大きな力を発揮したのかをつかみとることができる。「闘いなくして安全なし」。この原点を今一度胸に刻もう。
毅然たる団結の勝利!
レール交換はすでに猛烈な勢いで始まっている(上半期10q、下半期12q)。安全運転行動は大きな実を結んでいる。
これは、尼崎事故という衝撃的な現実を前にして、「例え処分されようと、これは絶対にゆずることのできない闘いである」という立場にたちきって、全組合員が卑劣な監視・現認体制や処分の恫かつに毅然とたち向って闘いぬいたことによる成果である。
本部は、以上の成果を確認し、3ヵ月にわたる闘いを貫徹した組合員の奮闘に心から敬意を表しつつ、一旦闘いを集約することを確認した。
新たな安全行動へ!
しかし、二度と尼崎事故を許さないための闘いは未だ決着したわけではない。むしろこれは闘いの始まりにすぎない。JRの現状は、いつどこで再び尼崎事故が起きても不思議ではない状況にある。われわれの前には、今も山のような課題が残されている。
従ってわれわれは、9月1日をもってこれまでの闘いを一旦集約するとともに、9月2日以降、別掲のとおり新たな行動に立ち上がる。これは第二次安全運転行動だ。運転保安確立に向け、さらに闘争体制を強化しよう。
大きな成果を確認し9月1日をもって、これまでの安全運転行動を一旦集約し、9月2日より、第二次安全運転行動へ!
第2次安全運転行動(9月2日〜)
(1) 無理な回復運転はしない。
(2) 制限速度を絶対に遵守する。
(3) 運転中に危険と認めたときは必ず列車を止め、あるいは速度を落とす。
(4) 遅れは必ず報告する。(運転状況報告書については組合にも一部提出する)
(5) 無線通告の受領は、必ず停車中に行なう。
(6) 東浪見駅(上り)45qポイントについては、ATS地上子設置までの間、要注意箇所として、安全運転に努めること。
(7) 無理な運転時分が設定されている区間・列車、振動の激しい箇所、速度差の大きな曲線・ポイント等運転保安上危険と思われる箇所、車両故障等については、安全運転に努めるとともに、すべて組合に報告すること。
(8) 体調不良のときは必ず当直助役に報告し、指導員の添乗を要請すること。
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