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新小岩、市川、千葉で相次ぐシェリングやレールの異常摩耗状態に対して、レール交換実施を確認
総武快速線・新小岩駅下りホーム及び、市川駅下り線は、今年度中にレール交換実施

 この間日刊でも報道したとおり、写真@〜Bのようにレール表面の激しい剥離(シェリング)やレール側面の異常摩耗が未だに発見されたり、内房線や我孫子線を利用する乗客から線路の動揺が激しいとの問い合わせが寄せられる状況だ。

快速線・新小岩駅下りは、14ミリも摩耗

 8月5日、こうした深刻な状況に対する対策を求めて申24号、申25号に関する団体交渉を千葉支社との間で行った。
 写真@は、総武快速線・新小岩駅下りホームの終端から見たレールの側面(内側)だが、フランジの形に激しく摩耗し手いる状況がよく分かる。
 このような状況について千葉支社は、当該箇所が基準値15ミリに対して、最大で軌間14ミリも拡大していたこと、この箇所は今年度中にレール交換を実施する予定であることを明らかにしたきた。
 また、レール側面の摩耗対策としては、曲線部分に耐摩耗性の高いレールを敷設していること、レール側面の摩耗に関する具体的な要因は分からないが、車両特性や列車のスピード等が一定の影響を与えているとの考え方を示すとともに、昨年度中にレールの側面が激しく摩耗した箇所が30箇所もあったことを明らかにしてきた。
 写真Aは、総武快速線・市川駅下り線のレール表面に無数のシェリングが発生している状況だ。ホームに進入する直前で、ブレーキをかける場所で、レールと車輪間の音も変わるような状況となっているところだ。
 これについて千葉支社は、今年4月にレール探傷車で検査したデータではBランクに相当すること、今年度の下期でも早い時期、年内には実施する予定で計画を立てていることを明らかにしてきた。
 写真Bは、千葉駅7番線のレールだが、写真@同様にレール側面が激しく摩耗して段差がはっきり分かる状況となっている。
 これについて千葉支社は、摩耗は11ミリ〜12ミリまで進んでいるものの、基準値以内に収まっている。しかし、できるだけ早く交換したいと思っている。来年度には実施したい、との回答を行ってきた。

利用者からも線路の動揺等について指摘が

 内房線を利用する乗客からは、蘇我〜浜野間の外房線との平面交差付近で列車が激しく動揺し、乗客が将棋倒しになった」との指摘があったことについて千葉支社は、この部分の分岐機付近は、他の箇所に比べ早く道床が悪くなる場所であることは間違いない。3ヶ月に1回軌道変位検査を行っており、悪ければ補修している。直近では、5月に補修を行っている。列車通過時に動揺がある場合は、申告してもらえば調査・補修の対応を行う、との回答を行ってきた。
 さらに、孫子線を利用する乗客から、布佐駅下りの線路表面がガタガタしていると指摘されたことについて千葉支社は、当該付近のレール表面上に、表面荒れがあることを明らかにしてきた。表面荒れとは、踏切道の上をダンプ等が走行し、砂利などを落とし、それを列車が踏みつぶした場合にレール表面に潰した跡が残る現象であること、これによって傷となることは現在のところ考えられない、との回答を行ってきた。
 また、この間千葉支社が実施予定の140箇所、約20キロのレール交換の状況を左記のとおり回答してきた。
 春の「レール破断」発生以降、千葉支社管内でレール交換が実施されているが、未だ次々と異常摩耗や振動が報告されている。
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05年度支社管内レール交換計画及び実績
線 名
05年度レール交換計画
上期実績及び計画分
下 期 計画分
総武緩行線・快速線
13q
6q
7q
総武緩行線・快速線以外
9q
4q
5q
合 計
22q
10q
12q
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