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No.

安全運転行動は100%正当な争議行為だ!
JR東日本は不当な処分策動を止めろ!
社長や支社長名の訴え等はまったくなし
―労働者への締め付けだけが横行する職場
これが安全対策と言えるのか

(6110号からつづき)
 動労千葉申17号に関する千葉支社との団交は、これまでに6月8日、14日、21日と開催され、現在も継続している。
 交渉の概要は以下のとおり。

他山の石として何ら教訓化しないのか

組合 尼崎事故発生以降、職場においては安全確保に関する何ら具体的な指示は行われていない。出されているのは区長名による掲示1枚だけだ。内容も「 決められたことは確実に実行する」と一般的なこを記載しただけで、あとは言葉づかいや服装の着用、執務の厳正、携帯電話の取り扱い等々だけで、対面だけを気にしているにすぎない。今本当に求められているのは、尼崎事故他山の石として、何を教訓化するのか、ということだ。安全確立に向けた社長名の訴えすら出されていないが全く理解できない。会社として尼崎事故をどのように考えているのか。
会社 4月25日に発生した事故に関しては、現在国土交通省の調査が行われていることもあり、会社して事故に対する正式な対応はない。原因が明らかにされたら対応することになると考えている。会社としては謙虚に受けとめている。
組合 「決められたことを守る」は余りにも曖昧で、その他の言葉づかい、制服、携帯等については具体的に出されているが、何故安全に関する内容が具体的に出されないのか。会社総体として、特に注意するような指導等を行ったことはあるのか。
会社 事故を踏まえて現場を巡回や指導添乗等を行っている
組合 「 決められてことは実行する」 としているが、この間組合も指摘し、会社も実行すると言っていたキロポスト付近やや沿線の雑草除去については、未だに実行されていない。列車の形にえぐれているではないか。
会社 ・・・。

ATSーP、曲線部分は1箇所のみ設置

組合 尼崎事故では、曲線部分にATSーPが設置されていないことが問題視されているが、千葉支社管内の曲線部分へのATSーP設置状況及び基準についてどうなっているのか。
会社 明確な基準はないが、緩和曲線が足りない箇所を中心にして設置している。設置箇所は、
@両国駅、A幕張本郷駅上り、B千葉駅総武本線、C南酒々井駅下り、D成田駅・我孫子線、E成田駅下り及び上り2箇所、F成田〜根古屋上り、G湖北駅上り、H木下駅上り、下りI佐倉〜酒々井間の、12箇所になっている。ほとんど駅構内で、曲線は佐倉〜酒々井間の1箇所となっている。
組合 組合と会社間で認識に相当の差がある。今回の事故は組合の責任として厳しく受けとめている。事故後の会社の対応は、他人事としか見ていない。不信感をもっている。とくに「 東日本は安全上問題ない」 等と軽々しく言うべきではない。
会社 できることから始めた。当初、事故の説明を行う目的で情報を流すなど啓蒙を図った。
組合 こういう場合、指示は具体的でなければならないと思うが、その具体的指示がない。とくに、無理な回復運転が事故につながったと言われる中で、何故無理な回復運転は行わないように指示できないのか。
会社 運転取扱実施基準の中に、速度の範囲内で回復運転を行うようにうたっている。
組合 何故、社長名の通達なり訴えが出せないのか。
会社 「 ニューフロンティア2008」 で、「 究極の安全」 を目指すために取り組みを行っている。
組合 会社として東日本でも同様の事故が発生してもおかしくないと考えないのか。
会社 事故がどのような状況で発生したのか分からないので、この場では回答できない。

鉄道総研の方が間違っている?

組合 「 レール破断」 は極めて深刻な事態だと考えているが、会社の認識はどうか。
会社 危機的状況は認識している。乗客にも不安を与えたと考えている。
組合 技術的な面から見て「 レール破断」 をどのように認識しているのか。
会社 シェリング等の傷発生に対する処置も含めて再発防止を考える。原因としてはシェリング傷ときしみ割れの重複によるものだと考えている。列車のスピードは関係ないと考えている。また、「 レール破断」 防止は、要員体制より基準の問題だと思っている。
組合 昨年の「 レール破断」 では折損と言う言葉を使わず戦傷に統一しろとの隠ぺい文書が出されており、事故を隠そうとしているものだ。
会社 隠ぺいしたつもりはない。「 折損」 はポッキリ折れることを想像させ誤解を招く恐れがある。
組合 鉄道総研の論文でも「 損傷がが進み折損に至る」 と明確に言葉を使い分けている。こうしたことからも隠ぺいは明らかではないか。
会社 俗称として国鉄当時から損傷と言っている。鉄道総研の「 損傷、折損」 という言葉の使い方のほうが間違っていると思っている。
組合 そこまで開き直るのか。安全を確保するという考え方が全く見えない。

 千葉支社との団交は、改めて後日行うことで確認し、対立のまま継続することとなった。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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