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あの大惨事を二度と許すな!運転士への事故責任転嫁粉砕!
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安全運転行動に25日から一丸となって起つ指令を発した5・24尼崎事故糾弾動労千葉総決起集会 |
あの大惨事を二度と許すな!運転士への事故責任転嫁粉砕!5・24尼崎事故糾弾、動労千葉総決起集会が、千葉市・文化センター・5階セミナー室において開催され、尼崎事故の背景と本質をあばきだし、107名の尊い生命を奪った大惨事から1ヵ月、運転士と乗客の生命を守る闘いに、反合・運転保安闘争を原点とする動労千葉の闘いとして、安全運転行動に25日から一丸となって起つ指令を発した。
集会は、冒頭、田中委員長が登壇し、安全運転行動に起つ動労千葉の決意を明らかにした(要旨別掲)。続いて来賓あいさつとして、ス労自主京浜支部・中村委員長、動労千葉を支援する会・山本事務局長より連帯の挨拶を受けた。
続いて、長田書記長の基調提起に入り、「107名の尊い生命を奪った尼崎事故は、国鉄分割・民営化によって引き起こされ大惨事だ。市場原理と営利優先に突き進んだ結果の事故であり、状況は東日本でも同じだ。東日本で起きてもおかしくなかった。黙っていることはできない。
怒りを持たなくてはならない。われわれも同じ状況に置かれている。自らの問題として闘いにうってでよう。@、闘いなくして安全なし、資本の利潤追及と安全は相容れない。鉄道の安全は労働者の闘いによってしか守れない。A、事故は結局、職場の団結を守りぬき、労働者としての階級的立場を守りぬくことでしか止められない。B、反合・運転保安闘争は動労千葉の原点の闘いであり、C、国鉄分割・民営化と唯一闘い、安全闘争を闘った動労千葉の存在が大きくなっている。安全問題を全面的に追及していく。D、動労千葉の闘いが多くの労働者から注目されている。反合・運転保安闘争を訴えて組織拡大を実現しよう。と示したうえで、安全を守ろうという今回の行動はごく当たり前のことでしかない。それを当局は「違法行為」だと言ってきたので、われわれは身を守るために「争議行為」として通告した。犠牲者の魂にこたえるためにも、ここで闘いに起ちあがらなくて、いつ闘うのか」と、決意みなぎる提起を行なった。
続いて、闘いの先頭に起つ乗務員分科会・橋本分科会長より、「われわれは、多くの乗客の生命を預かっていることを忘れてはならない。運転士としての誇り、危険を感じたら列車を止めることは、安全確保にとって当然のことだ」と決意が明らかにされ、旅客、貨物支部代表の決意表明を全体のものとした。
「労組がダメになるとこんな無惨なかたちで労働者の生命が奪われる」 |
尼崎事故から一ヵ月となるが、あの時TV報道を見ていて、腹の底からの怒りと悔しさを感じた。それと何よりも真っ先に思ったのは労組がダメになるとこんな無惨なかたちで労働者の生命が奪われるということであった。まさしく闘いなくして安全なし。明日は我が身。今また運転士一人に責任をおし着せて本当の原因を闇に葬ってしまおうという動きになっている。明日から安全運転行動に入るが、これは列車を遅らせることを目的とした闘争ではない。いわば国鉄時代の安全綱領を実践しようという行動だ。レール破断が多発し、今もレールが傷だらけの津田沼−幕張間を90Km/hとしたが、最大遅れても1分。ギリギリ安全に走れる速度という判断だ。後は制限速度は絶対に守ろう、無理な回復運転はしない等ということだ。それを千葉支社は違法行為と言ってきている。当然の安全運転行動と考えて会社に提起したが、身を守るために争議として通知し直した。大惨事の基本原因は、@、国鉄分割・民営化という犯罪的政策にあり、A、利潤と効率に走ったJR西日本にあり、B、安全の規制を徹底的に撤廃した国土交通省の規制緩和にあり、C、そしてこの大惨事は資本の手先となった労働組合によって、引き起こされたということだ。直接的な原因はスピードアップと過密ダイヤにあり、非人間的労務管理にある。われわれも同じことを経験している。東中野事故は、千葉〜三鷹間の時間短縮、輸送混乱を拡大させないために赤信号を越えて列車を進めろという違法な指示文書にあった。あれほどの大惨事に至らしめた原因は、コスト削減のための車両の軽量化にある。列車が横転した原因は欠陥台車=ボルスタレス台車にある。尼崎事故の影には隠れた「 尼崎事故」がある。業務上死亡 事故はJR全体で228名にものぼっている。山手貨物線の死傷事故は、夜間臨時列車が走ることを下請けに報せていなかったことによる。東日本は自らに責任が及ばないよう、下請け会社に安全上の指導をしてはならないという通達まで出している。さらにその背景には規制緩和という問題がある。安全問題は労働組合にとって試金石だ。このことを痛切に考えなくてはならない。今回の行動は原点を取り戻す闘いだ。安全の問題だけは妥協できない。