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労働者の闘いこそ教育基本法―憲法改悪を阻止できる!
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人で埋まった代々木公園 5・7集会
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5月7日、広々とした代々木公園は、「教育基本法改悪」「改憲阻止」「自衛隊はイラクから即時撤退せよ」ののぼり、旗、人で埋め尽くされた。
主催は、連合でも全労連でもない。「教育基本法改悪をとめよう! 全国連絡会」のよびかけに闘う教育労働者を先頭に、現場で闘っている労働者・市民が北海道から沖縄まで、5500人を超える人々が手弁当で主体的に結集したのである。小泉や日本経団連・奥田の戦争と民営化、大失業攻撃の怒りが既成の運動を乗り越え、組織の垣根を越えて団結し、新たな闘いを開始した。動労千葉は代表団が参加、会場入口で日刊6068号(尼崎事故弾劾)を配る。またたく間に受け取られ、なかには「友人に配りたい」と数十枚持っていく人もいた。
集会は、全国で闘っている教育労働者の力強い闘いの報告と決意が述べられた。不当処分を乗り越え不屈に闘っている都高教の仲間の決意表明には、会場全体からの大きな拍手が送られた。
特に呼びかけ人を代表して大内裕和氏(松山大学教員)は「これほど人が集まったことに自信を深めた」と述べ、発言の中で、4・25尼崎事故にふれ、「分割・民営化こそ事故の元凶」と断罪し「国鉄一〇四七名闘争、20労組の闘い、闘う教育労働者の闘いを柱に皆が心を一つにして闘えば、教育基本法改悪─改憲を阻止できる」と確信に満ちた今後の展望が語り、会場全体から大拍手が巻き起こった。
全体はおおいに気合いが入り、そのままデモに打って出た。
5月27日には20労組よびかけの実行委員会による改憲反対の大集会が予定されている。労働者の総結集こそが今の反動攻勢を打ち破る力だ。
5・ 27集会にともに結集しよう!
5月2日、東京・なかのZERO小ホールに於いて5・2憲法集会が開催された。
最初に、「国民投票法案と9条改憲」と題して、独協大学教授・古関章一氏が「国民投票とは、公正・平等のものではない。規制をかけ、表現の自由を奪い、情報操作で一方向に導いていく事になる。ナチス、ピノチェト政権然りだ。かつての日本も同じだ。9条を改憲して集団的自衛権を行使する事は、これまでの戦争と同様に全て『自衛』という大義名分をかざして行なわれてきた侵略戦争をアメリカと一緒にまたやるということだ。今こそ憲法を護っていかなければならない」と講演を行った。
続いて「日の丸・君が代」強制と闘う教育労働者より、「昨年の『不起立・不斉唱』におののいた石原都知事は、処分をちらつかせて恫喝をかけたが、今年も『不起立・不斉唱』で決起した教育労働者は後を絶たない。戦争につながる強制には処分されてもたたかう」と決意を述べた。
元NHK労働者は、「今、NHKで何が起こっているのか。制作した映像を国が検閲し、都合の悪い部分はカットされて事実を報道しない。これは、かつて戦時下の報道と同様表現の自由を奪われ、『日本は連戦連勝』と虚偽の報道のみを流していたことと同様なのではないか。表現の自由をとことん規制し、国に都合のいい報道しかしない。社内の人事も統制されている。非常に危険な状態だ」と国営放送への憤りを語った。
最後に百万人署名運動を代表して西川重則氏より「国会憲法調査会最終報告」と題して、これまでの国会傍聴を通しての怒りを語った。
「今までは、自民党対社会党という構造で来たが、これからは自民・民主・公明で安定多数を確保している。このままでは産業報国会になりかねない。小泉は国会で『平和を訴えるだけではだめ、国際社会の一員としての責務を果たさなければ』と
国民に有事に対して『協力しろ』と訴えている。これに対して社民党・日本共産党はなきがごときだ。これからもわれわれ国民一人一人が改憲を許さない闘いを共に進めて行きましょう」と発言をまとめた。
これからは、われわれ労働者がいかに総団結し、この戦争政策を打ち砕いて、真の団結を勝ち取らなければならないかが問われている。たたかいはこれからだ。ともにこの戦争政策を粉砕しよう。
●県内でも憲法集会
5月3日には県内でも、県教育会館において「生かそう憲法! 守ろう平和・生活・人権─5・3千葉県民集会」が開催され、動労千葉も参加した。よびかけ人の廣瀬理夫弁護士は、改憲の動きを批判し、護憲を訴えた。参加した250人とともに千葉市内をデモした。
有事法を発動させない!憲法9条改悪に反対する
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