|
年月 日 No. |
3/5またもレール破断!
|
破断したレール (3/5総武快速線・上り、市川〜船橋間) |
今回の箇所は、すでに補強継目板が設置されていたため、開口は16oだったが、破断しただけでなく、踏面も大きく剥離していた。
ここは03年の探傷検査で、頭部横傷16oのためBランクと判定され、補強継目板を設置。ところが、04年の探傷検査ではA1ランク頭部横傷7oと判定されていた。逆に状態は良くなったという、あり得ない判定がされていたのだ。補強継目板は設置したものの、こうした矛盾が2年間にわたって放置されレール破断に行き着いたのである。
次々にレールが破断するという異常事態がなぜ起きるのか、その原因の徹底した究明が行なわれなければならないことはいうまでもないが、検査体制にも重大な問題があることは明らかである。
それにしても、わずか20日余りの間に4件もレールが割れるという事態が起きるというのは、あまりにも異常なことだ。
▼2月13日 総武快速線 津田沼〜稲毛間、開口約30o
▼2月27日 鹿島線 鹿島神宮〜スタジアム間、開口40o
▼3月3日 成田線 滑河駅、継目ボルト折損、遊間開口32o
▼3月5日 総武快速線 市川〜船橋間、開口16o
2月1日付 英「メトロ」紙。見出しは「線路は列車の下で砕け300の破片と化した」 |
これは、イギリスで国鉄民営化の結果引き起こされた重大事故を彷彿とさせるものだ。1999年ラドブローク・グローブで起きた列車の脱線・転覆事故では死者32人。翌2000年のハットフィールドの事故では死者4人。いずれもレールが折れたことが原因であった。そして01年には、これらの事故の損害賠償に耐えきれず、レールトラック社という、民営化の基礎となる全国の線路や設備を保有する会社が倒産したのである。
最近ハットフィールド鉄道事故の裁判があったが、イギリスのマスコミは、その裁判を次のように報じている。「線路は砕け300の破片と化した」「事故の原因となった線路のヒビは事故の1年9ヵ月前に発見されていた」「しかし補修は行なわれておらず、交換用のレールは用意されたが、6ヵ月もの間、ただ当該箇所の横に置かれたままだった」「つまりこれは事故ではなかった。いつ起きてもおかしくない必然的な災害であった」「5人の会社重役の軽率な対応こそが事故の真の原因である」と。
JR東日本でも全く同じことが起きようとしている。運転保安確立を求め、全力で05春闘にたちあがろう。
1. 総力を結集して徹底した原因究明を行なうこと。
|