05年を組織拡大の年に!
期は熟した。組織拡大に全組合員の力を
05年を組織拡大の年としよう。
われわれは「一切の諸課題を組織拡大の視点から闘いぬくこと」を今年の最も重要な課題として確認した。全ての組合員が、組織拡大の取り組みを自らの課題として総決起しよう。
期は熟した!
組織拡大に向け、いよいよ期は熟している。
東労組は収拾のつかない内部抗争を続け、もはや組織の体すらなしていない状況だ。東労組という組織が成りたってきたただ一つの根拠は会社と革マルの結託体制にあった。その過程では、会社幹部と東労組の一部革マル幹部の腐りきった癒着関係が生まれた。それは、会社との蜜月を維持するために、全ての合理化や権利破壊攻撃を丸呑みし、労働者の権利を売り渡すというだけでなく、文字通り腐り果てた利権的癒着関係も含むものであった。
もとも松崎と嶋田らの抗争は、腐った利権や権力を独り占めしてきた松崎に対する嶋田の恨みつらみを背景としたものだった。だが、そこから噴き出したのは、彼らの意図をこえた現場の東労組組合員の革マル支配に対する激しい怒りの声だったのである。
東労組は会社に代わって現場の労働者を革マル特有の陰湿や手段で強権的に支配することによって、自らの利用価値を会社に示し続けてきたが、それは現場では自らの組合に対する憤りや不満、積もり積もった怒りの声を生み出していたのである。
その意味で、今進行していることは、単に東労組の組織崩壊というだけでなく、JR発足以来の労務政策そのものの崩壊、矛盾の爆発に他ならない。これはもはや元のサヤに戻すことのできないものだ。
大再編が始まる!
他方、国労や旧鉄産労も組織的には瀕死の状態だ。国労本部の現状は、昨日まで本部三役だった者や地本三役だった者が集団脱退するなど、まさに組織崩壊の危機に直面している。
旧鉄産労は、グリーンユニオン等と統合して東日本ユニオンという組織をたち上げたが、誰に相手にされていない状況であり、組合員ですら自らの組合の名前が変わったことも知らない状態にある。しかも千葉では、二百数十名の組織規模でしかなくなっている。
最大の問題は、どちらも現場の組合員とは無縁の組合になってしまっていることだ。
こうしたなかで、05年は間違いなくJRにおける労働戦線の大再編が本格的に開始される年になろうとしている。
昨年、動労千葉は、強制配転者の職場復帰や11・7全国労働者総決起集会など、どこに出しても恥ずかしくない闘いを実現してきた。全組合員が本気になれば、組織拡大は絶対に可能な状況が生まれている。
もはや通用しない
何よりも労働者をとりまく状況がこれまでとは全く変わろうとしている。団結して闘わなければ生きていけないような情勢が到来しているのだ。賃金は下がり続け、ぼう大な労働者が非正規雇用に突き落とされ、権利は月々に破壊され、年金をはじめととした社会保障制度は解体され、今度は大増税がのしかかろうとしている。弱肉強食の論理が社会全体を覆い、何をやってもほとんどの労働者が「負け組」に突き落とされている。
その一方で日本を「戦争のできる国」に変貌させるための社会の反動化が級ピッチで進められている。社会はすさみきって信じられないような犯罪が多発している。
こうした状況のなかで、無数の労働者が、社会のあり方そのものに疑問をもち、本当の団結と連帯、根本的な変革を求めはじめている。経済が一定の成長を実現できたときには、そのおこぼれによって成り立ってきたこれまでのような労使協調型の労働組合は、もはや通用しなくなっている。
前人未到の挑戦を
われわれも、この数年のうちに百名からの組合員が退職を迎えるという組織的現実を危機感をもって見すえなければならない。今が正念場だ。
その一方で、動労千葉の闘いと存在は、今、新たな情勢のなかで新たな可能性もとうとしている。
分離・独立−国鉄分割・民営化以来の動労千葉の闘いを、誰よりも真正面か受けとめてくれたのはアメリカと韓国で必死で闘いぬいていた仲間たちだった。動労千葉の闘いが世界から注目されたのだ。これが今後、日本の労働運動にも大きなインパクトを与えることは間違いない。
こうした闘いと組織拡大が結びついたときに、動労千葉は、戦後の日本の労働運動の歴史をぬり変えるような力をもつことができる。日本の労働運動は、数々の輝かしい闘いの歴史をもちながら、それを継続し、組織を拡大して社会全体に大きな影響を与えるような運動に発展させた経験がない。05年、われわれはこの前人未到の闘いに挑戦する。
全力で組織拡大闘争へ!
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