武力攻撃事態法に基づく「指定公共機関」160法人の指定に強く抗議する!
政府は9月7日、武力攻撃事態法に基づいて戦争協力を義務づける「指定公共機関」160法人
を指定した。指定公共機関には、JR各社をはじめ鉄道・運輸事業者78社、通信事業者16社、放送事業者20社、医療事業者2社、電気事業者12社等が含まれている。
指定された法人は、05年度中に「事業計画」を作成しなければならず、またこれに基づいて、指定公共機関で働く労働者には、戦争協力のための日常的な訓練を実施することも義務として強制される。
政府は、この措置が国民を保護するためのものであるかのようにうちだしているが、それは全くのごまかしである。今回の指定公共機関の指定は、武力攻撃事態法第6条に基づくものだが、その条文は「指定公共機関は、……
武力攻撃事態等への対処に関し、その業務について、必要な措置を実施する責務を有する」というものであり、「国民保護」の言葉などひと言もない。
われわれは、政府のこの決定を満腔の怒りを込めて弾劾する。またJRに対しては、指定公共機関としての戦争への一切の協力を行なわないよう強く要求する。
戦争をもたらすための「法」を法と呼ぶことはできない。われわれは武力攻撃事態法をはじめとした有事関連法を認めることは断じてできない。それは、違憲だからというだけではない。誰よりも法を守るべき義務を負うはずの政府が、憲法をふみにじってイラクへの自衛隊派兵を強行し、
憲法と相容れない有事立法の制定を強行し、その既成事実をもって改憲を追認せよと迫る政治過程そのものがもはや「法の支配」を逸脱している。国会さえ通過すればどんなものでも正当だというならば、ナチスの受権法も、またそれによってもたらされた諸結果も、すべて正当であったということになる。だからわれわれは、これに断固として抵抗し、闘う権利と義務をもつことを改めて宣言する。
われわれは歴史の分岐点にたった。教育基本法−憲法改悪がついに具体的な政治日程にのぼろうとしている。かつての戦争への深刻な反省を込めて制定されたはずの憲法9条は換骨奪胎され、戦争への歯止めが外れようとしている。戦争への道を断つために力の限り闘わなければならないときがきたのだ。その闘いをどこまで広く、深く燃え上がらせることができのか、大切なのは今だ。有事立法−戦争の発動を許さない闘い、そして戦争協力拒否の闘いが、労働運動の重要な課題として浮上している。これは平和を願う労働者の特別の任務である。鉄道を戦争のために使わせるわけにはいかない。われわれは戦争歯車として組み込まれ、加担者となることを拒否する。
戦争への衝動と表裏一体で、労働者の諸権利に対する激しい攻撃が吹き荒れている。外への戦争の野望と内に向けた労働者への戦争とひとつのものだ。われわれは労働運動の戦闘的再生をめざして、大失業と戦争の時代にたち向かう。労働者の団結した闘いこそが、戦争を止める力だ。
われわれは、アジア−全世界の労働者と連帯し、力を合わせて戦争反対の闘いにたちあがる。平和のための任務として、鉄道の軍事使用を許さない。鉄道に働く労働者として、一切の戦争協力を拒否する。
2004年10月4日
国鉄千葉動力車労働組合第33回定期大会
10・17百万人労働者行進へのダニー・グローバーサンの呼びかけ
▼ダニーサンはリーサルウェポンなどに出演する有名俳優
団結した人民はけっして打ち破られない!
兄弟姉妹! 私が兄弟姉妹というのは、あなたたちが労働者階級のメンバーだからだ。ランク・アンド・ファイル(一兵卒の労働者という意味)の兄弟姉妹!
労働者は常に闘いをリードしてきた。決定的な局面には労働者がいたのだ。われわれは誇りをもっている。誇りを持っているということは、今、立ち上がって闘うということだ。保険のない人が150万人も増えている。闘わなければならないのは、医療費が労働者にとっては50%以上もあがっているからだ。闘わなければならないのは、この4年間に250万人以上の雇用が失われているからだ。
われわれは立ち止まっているわけにはいかない。今日、行進しよう。明日も、行進しよう。選挙が終わったからといって、われわれの旗を降ろすわけにはいかない。闘い続けよう。行進し続けよう。
10月17日に、行進しよう。ワシントンDCで。労働者は、集まって行進するのだ。われわれには体制変更が何がなんでも必要なのだ。われわれは、この運動を創り続けなければならない。この運動を下から創っていこう。われわれはすべての働く人のために闘う必要がある。わが国の外交政策によって略奪された人民のために。全世界の労働者の仲間のために、彼らが十分な手当・給付、労働条件を得られることを要求しよう。
何も新しいことはない。われわれはいつも闘ってきた。これがわれわれの伝統だ。どんな勝利も闘いによってしか得られない。あなたたちこそ、真の行動する英雄だ。アメリカを取り戻そう。10月17日、ワシントンで会おう。
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