大失業と戦争の時代を打ち破る労働運動を!
動労千葉新世代を牽引する長田書記長体制を確立!
―第33回定期大会第2日目―
反合・ 運転保安闘争の強化を!
大会の2日目は、前日に引き続き大会に寄せられた祝電・メッセージの紹介のあと、質疑に入った。
主な質疑の内容
◎営業から検修への復帰に続いて、本線乗務員を希望している組合員の原職復帰を前面に出してやっていきたい。
◎指定券発売機の導入がされたが、実際のところ機械の前には人がいづ、窓口が混雑している。会社側は超勤扱いと言っているが、日常的に発生することであり、問題が多い。
◎貨物ニューチャレンジ21の最終年度、新賃金制度や基地統廃合攻撃に対して、どう闘っていくのか。闘う方針を確 立したい。
◎台風で鉄橋崩落した線区について、復旧しないで廃線にするという線区の報道を見たが、今後の考え方を問い質していく必要を感じる。
◎平成採でさえ1年間ぐらいで4等級になっている。現在もなお2等級、3等級の組合員がいる。構内ハンドルを持っても変わらない現状の打破に向けた闘いの強化を!
◎ローカル線の切り捨ては、列車の減─乗客の減という悪循環となっている。
◎酒々井駅での冠水は10分程度でレール面を越え、床下機器まで濡れるほどであり、指令の指示ミスなど極めて問題視しなければならない。
◎65歳定年制について、定年 延長の交渉状況はどうか?
◎乗務員分科として運転保安闘争を重視している。第1回の実態調査についてパンフを発行する。周期延伸などによる車両故障、信号機故障、施設保安面でも故障が多い。この原則を第一課題として闘っていく。
◎貨物会社は初めて黒字になったと言いながら、低額を強要している。断じて許せない。ストを対置して闘いたい。
◎17年間の闘いによって、「JR体制」に風穴をあける、検修関係への復帰が実現した。さらに推し進める闘いを築きたい。
◎10月ダイ改での257系の訓練を行ったが、機器の配置など相当変わっている。訓練だけでは不十分であり、指導員が乗るとしているが人数的に果たして可能なのか、問題だ。
長田書記長を満場一致選出!
大会はその後、方針案等を採択し、運転保安の確保、懸案要求の解決、あらゆる不当労働行為の根絶を柱としてスト権一票投票を行いこれを批准、そして故中村書記長の遺志を引き継ぎ、新たに長田書記長を選出し、第二の分割・民営化攻撃との対決に向けた闘いに邁進する、新たな執行体制を確立した。
田中委員長総括答弁(要旨)
代議員から多くの参考になる意見をいただいた。この中からも安全無視など分割・民営化の矛盾が噴きだしていることが明らかになっている。これは、会社側の矛盾であり、逆に言えば、分割・民営化を打破するチャンスが生まれたということだ。いま始まっている強制配転者の原職復帰に向けた過程を会社が反故にするようなことがあれば、直ちに闘争に入る。懸案事項である本線運転士への復帰をかちとるためには、さらにもう一戦、二戦するたたかいを押し進めなければならない。核心は革マル─JR結託体制の矛盾をついて闘うことだ。動労千葉はこの闘いの過程で初めて無期限闘争の指令を出した。この迫力が事態を動かしたのだ。
また、シニア制度も高齢者の雇用に関する法令が変わり、シニア制度撤廃へ向けた新たな山場を迎える。
企業は今、黒字だから賃金を上げるなどと全く考えていない。小泉・奥田路線とはそういうことだ。今や郵政民営化をはじめ公務員も含め、ギリギリまで非正規雇用化しようとしている。こういうところに立ち向かうことに貨物の闘いがある。
時代は、戦争という現実のなかで大きく変わろうとしている。これまでの延長線上で考えていたらこの攻撃に打ち勝つことはできない。アメリカは、日本に米軍の司令部を全部持ってこようとしている。日本が出撃拠点になろうとしている。沖縄の米軍ヘリ墜落もこうしたなかで起きた。今秋にも憲法改悪の具体的な動きが始まろうとしている。
闘う労働運動を再生する以外にこれに立ち向かう術はない。アメリカMWMはそこに挑戦しようとしている。動労千葉は、分割・民営化攻撃に抗して闘い、今も団結を維持して闘いぬいているということが評価され、招請された。
ここまできたら戦争しかないというなかで、労働者の中にも分岐が生まれる。新しい労働運動の潮流が生まれる時代がついにきた。検修職場への復帰も、教育労働者の決起もこの中で生み出された。時代と闘いの原則がかみあったとき、一気に全体を獲得する情勢に入ったのだ。
1047名闘争も一つの岐路を迎えている。この闘争に終止符を打とうとする反動に抗して闘わなければならない。
今回の意見のほとんどは運転保安問題だ。JRのみならず無数の安全の崩壊は、社会問題化している。反合・ 運転保安闘争を一層強化し団結を固めよう。そして、全組合員が確信を持って正面から組織拡大闘争に総決起しよう!
時代は険しいが、ここに可能性がある。11・7労働者集会は勝負をかけた集会になる。ここに総結集しよう!
|