反合・運転保安確立−第2の分・民攻撃打ち砕こう!
JR体制を打倒し、組織拡大を実現しよう!
―第33回定期大会第1日目報告―
第33回定期大会が、10月3〜4日の日程で、DC会館においてはじまった。
「JR体制」打倒へ向けた闘い─その全成果をもって05決戦へ
今定期大会は、ついにJR体制の「堤防決壊」への確かな手応えをつかみ、業務外注化攻撃や賃金制度改悪攻撃を、組織の総力をあげたストライキ−職場抵抗闘争で阻止した第二の分割・民営化攻撃粉砕闘争、労働運動の団結回復と再生に向けた闘い、国際連帯闘争の発展、そして組織拡大に向けた取り組み等のこの一年間の闘いの全成果を確認し、さらに全組合員がうって一丸となって、05年を高揚の年にすることが提起された。
大会は、議長に千葉機支部・大竹委員、銚子支部・越川委員を選出したあと、冒頭、田中委員長のあいさつのあと(要旨別掲)、来賓あいさつとして、三里塚芝山連合空港反対同盟・北原事務局長、動労千葉弁護団・葉山弁護士、社会民主党千葉県連合・若松副代表、都政を革新する会・長谷川英憲元都議、スタンダード・
ヴァキューム石油自主労組・山川書記長、動労水戸・国分委員長、動労千葉家族会・佐藤会長、動労千葉議員団より、水野勝浦市議、中村御宿町議よりあいさつを受けた。各位のあいさつの中では、「今の時代、全国の労働者のトップをきって、動労千葉は、どう闘えばいいのか労働者の針路を示している。反対同盟は、40年間権力との非妥協の闘いをしてきた。農民と労働者が団結すれば、平和を闘いとれることが闘いの原点だ。憲法9条はどこにいってしまったのか、知らしめなくてはならない」(反対同盟)、「イラク侵略、有事法制の成立という歴史的岐路に立っている。9条改憲攻撃の政治日程化、教育基本法改悪、労働組合法改悪など、これらを粉砕する労働者の闘いとして11・7全国労働者集会の持つ意味は大きい」(弁護団)など連帯の強さを実感するものとなった。
大会一日目は、経過報告〜2004年度の方針案などを一括提起し、質疑では定年制延長問題などについて出され、一日目の議事は終了となった。
田中委員長あいさつ(要旨)
動労千葉はこの1年間、中村書記長を失い、大きな困難に直面した。しかし、動労千葉という組合は、困難に直面する度に強くなってきた。この穴を絶対に埋めようと闘ってきた。そして、分割・民営化から17年目にしてついに厚い壁に穴を開けた。駅や売店をたらい回しにさせられてきた仲間たちを17年目にして初めて復帰させることができた。さらに、このあとも復帰する予定だ。原則を貫いて闘えば、必ずこの壁は打ち破れるのだという自信を得、展望が見えてきた一年であった。労働組合は、本来社会の主人公たる労働者が持っている基本的な力をどれだけ引き出せるのかにかかっている。
この闘いは、この4年間の組織の総力を挙げたスト、シニア制度─業務の外注化を許さない闘いを基礎に当局をここまで追いつめてきた。そして、動労千葉の闘いが労働運動全体の嵐の目となる状態をつくりだしてきた。現実に憲法を改悪し、戦争へと突き進もうとする動きの中で、骨を抜かれた連合・全労連などの既成の枠をくい破って、これに抗する怒りの声を生み出している。そのキャスティングボードに動労千葉がいるという情勢をつくりだした。昨年から始まった国際連帯の闘いがアメリカでは、全米で百万の労働者を組織する運動へと発展し、アメリカの労働運動を歴史的に塗り替える闘いになろうとしている。日本でも11・7労働者集会を皮切りにこの闘いを実現しなければならない。
来年、改憲案上程という情勢のなかで、指定公共機関として有事に協力させられる企業がJRをはじめ160数社ある。これに基づいて各社が新たに事業計画をつくり、労働者に日常的な訓練を始めるという。また、小泉の新骨太方針では、郵政民営化をはじめ、あらゆる業務の民営化─非正規雇用化へと向かおうとしている。労働者を犠牲にして戦争に行くしかないところまで日本は行き着いたのだ。
1047名の解雇撤回闘争は、こうした中で民営化に抗する巨大な軸になりうる。問題は主体が確固たる方針を持っていないことだ。一から闘いをつくりだす闘いに着手する。今や民営化反対の闘いと安全闘争、戦争反対の闘いは一体のものだ。全力で強化していく。
JR総連は崩壊寸前である。今や一切の核心は、組織拡大闘争だ。動労千葉の未来をかけた闘いとして執念を燃やして取り組んでいく。情勢が大きく変わるときである。労働者の意識もしかりである。これまで日本の労働運動の歴史のなかで、団結を維持して組織を拡大し続けたところはない。ここに組織の総力をあげて挑戦しよう。
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