労働条件改善に向けた千葉支社交渉 速報B【各支部編 2】
千葉支社は、職場からの改善要求に基づいて乗務行路を作成しろ!
【 千葉転支部 】
睡眠時間に関しては、とくに入出区がからむ佐倉、木更津、幕張電車区での泊行路が少なくなっている。千葉支社は、駅到着と次の発車時間だけを見て睡眠時間としているが、実際は入出区や徒歩時間が削られるため、とくに基地での睡眠は時間が少なくなる。こうしたことから、労働時間を抜いて5時間以上を要求している。
睡眠問題と直結する休養室の関係では、千葉運転区は8線区を担当し、宿泊先も19箇所を数えるが、その多くが防音対策やエアコン、古くて衛生的にも問題があるとの指摘が出ている。隣の部屋の音や声が聞こえたり、新築したばかりの緊張休養室では以前より音がうるさくなったり、さらには休養室に虫が出るなど、考えられない状況になっていることから、早急に対応すること、また個別に千葉運転区からも上申させることとした。
また、現在1組でユニット行路が組まれているが、そもそも1組は比較的近距離から通勤している運転士で作られている。乗務労働の緊張を解きほぐし、心身ともに疲労を回復するためには在宅休養が基本であるが、こうした考え方をもたず、使いやすいからとの考え方でユニットを作ること自体大きな問題があることから、近距離でのユニット行路作成の中止を求めてきた。さらに食事時間、運転時分、5分折返し、標識の視認等について改善を求めてきた。
【 鴨 川 支 部 】
鴨川運輸区については、95年12月の勝浦運転区廃止・鴨川運輸区新設という労務政策に基づいて設置された経緯があることから、当初の行路はほとんど便乗などもなく、比較的乗務距離や労働時間が緩和された行路だった。しかし、設置以降ダイ改を重ねるたびに労働条件が悪化している。設置当初は、拘束時間8時間44分、平均乗務キロ195q、労働時間A6時間18分だった。しかし今年3月ダイ改では拘束時間9時間48分(1時間4分増)、平均乗務キロ207q(12q増)、労働時間A6時間49分(31分増)となっており、年々悪化していることは一目瞭然だ。しかし、労務政策だけでは会社側の言う「効率化」ができないため、年々改悪せざるを得ない状況となっていると言うことで、こうした点も含めて千葉支社を追及してきた。
207行路の1265M〜1280Mと、217行路の2241M〜回2241Mの5分折返しはほとんどトイレに行く時間もない状況で、切実な問題になっている。また、泊行路の出勤・退勤では211行路の12時26分出勤や217行路の12時21分退勤が鴨川運輸区で唯一残っている行路だ。千葉支社管内でもこうした行路は残り少なくなっているのが実情で、早急に解決することを求めてきた。
特急行路についても蘇我〜東京間の昼間帯の担当がないことから、特急行路の設定等を要求してきた。
【 木更津支部 】
久留里線では踏切の問題が深刻になっている。下郡(しもごおり)踏切では、離隔にバイパス道路ができたり、コンビニエンスストアーができるなど、交通量が変化している。この踏切の前後は第1種で遮断桿があるため、遮断間のない下郡踏切に回って通過する車もあるということで、極めて危険な踏切となっていることから、悲惨な事故を防ぐためにも早急な改善を求めてきた。
除草対策が7月下旬から始まっているが、部分的に刈り残し等があり、駅によっては片側は刈ってあるが反対側はまるっきり刈っていない箇所があることなどを指摘し、区からの報告も含めて個別に対応するとの回答が行われた。また、雑草が生えているところには除草シートを順次敷設するとの考え方が明らかにされた。
俵田駅構内のホーム下り方に防護策が設置されたが、乗客はこれまでは下り方に集札箱が設置されていたことからそこを通っていたが、防護策が急にできたため線路側に入って来る乗客があることから、安全対策を講ずることと、乗客に防護策の周知もされていないような状況ではトラブルが乗務員に持ち込まれる危険性もあることから、早急に対策を講ずるように要求してきた。
車両の老朽化の問題では、以前取替は計画されていないとの回答に終始したが、職場では最大の問題であることを改めて指摘した。
【 銚 子 支 部 】
7行路1441M〜1451Mについては、10時20分千葉発〜成田を運用入出区で回り、そして千葉〜佐原着14時42分まで4時間22分分も列車に乗りっぱなしと言う状況だ。しかも途中で昼食時間になるが、時間が取れないため佐原まで我慢するか、弁当を買って電車内で食べるしかない状況であり、行路の見直しを要求してきた。
36行路については、泊明け部分の行路(乙行路)が256qもあり、日勤1行路分にもそうとする重い行路であることから、軽減を図るために35行路の乙行路と差し替えることを要求してきた。これについては銚子運転区内でもほとんどが賛成の声を挙げていることも含めて実施できる内容であることから、次期での改善を強く求めてきた。
運転時分の関係では、干潟〜八日市場、都賀〜東千葉、八街〜榎戸、東千葉〜千葉等一定のパターンで遅れが発生している事実を指摘してきた。又停車時分の関係では、組合側が指摘した列車の内7本の列車に遅れがあることを千葉支社も認めざるを得ない状況であった。PRC時素の関係では、7駅での遅れを指摘したが、電気関係が具体的な時素設定等を説明できなかったことから抗議し早急に実態について調査することを要求した。
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