労働条件改善に向けた千葉支社交渉 速報A【各支部編 1】
千葉支社は、職場からの改善要求に基づいて乗務行路を作成しろ!
【津田沼支部】
習志野運輸区における改善要求の最大の課題は、今年3月ダイ改での千葉〜お茶の水間6分40秒の運転時分短縮問題だ。現在でもC速で錦糸町から下り方向は慢性的に遅れが出ることは明らかになっている。停車時分を短縮したためドア扱い時間が足りず乗客が車内に入りきらない事態が続発していると言う情況だ。こうした事態は、列車の遅れを回復するための無理な運転が強制されることになり、事故を起こしかねない情況をつくり出している。このような情況について千葉支社は、一刻も早く解消すべきだ。
26行路・1909Cが津田沼駅に到着する場面で、収容線からの入区があり、常時2分程度の遅れが発生している。千葉支社は「本線をまたいで入区するために信号開通までに時間がかかると思われる」との回答を行ってきた。しかしこうした事態が続発するということであれば、2分落とした時間設定にするしかないことを指摘してきた。
食事時間の関係では、2行路・617C後の中野での朝食時間が設定されているが、今年3月のダイ改で三鷹回りが付いた関係で時間が足りなかったり、食事後の生理現象を考えて実際には三鷹から千葉に到着後9時30分に朝昼兼用の食事となっている。千葉支社は、食事がとれる時間、時間帯を設定しろ。
【京 葉 支 部】
ラッシュ時間帯に東京駅での5分折返しが設定されているが、乗客が溢れて歩けない情況はこの間も指摘してきたが何ら改善されていない。列車もラッシュのため1分程度遅れ、しかも乗客が上り方の階段方向に進み、運転士はそれと逆になるためになかなか進めず、運転台についた時点では直ぐに発車という情況だ。組合からは段下げ交代が最も効果的であることから改善を要求してきた。
13行路〜休4行路のユニット行路については、前日が240q、翌日が330qで大幅に長く、しかも退勤が16時45分となっており、ユニット明けとしては遅すぎる行路だ。以前は単独日勤だったが、ユニット行路の場合は乗務距離と退勤時間を改善しなければ負担が大きくなってしまうことから、改善を求めてきた。
武蔵野線で輸送混乱が発生した場合、西船橋で分離運転を行うが、この間京葉線にまで遅れが波及する事態となっている。千葉支社は「20分遅れたら分離を考える」と説明していいるが、本来混乱を拡大させないために分離するにもかかわらず、逆に拡大することから、指令の指示、列車及び運転士の運用等について改善を求めてきた。また、西船橋での無通告着線変更では、一旦番線を指定して乗客を誘導しておきながら、実際には反対ホームに列車が到着し、運転士が乗客に抗議されていることから、指令指示の徹底を求めてきた。
【館 山 支 部】
館山運転区での最大の課題は、運転関係区で唯一休養室が個室化されていないという問題だ。この間千葉支社は、「スペースの関係でできない」との回答を繰り返しているが、他区が個室化されていることから千葉支社としてもできるだけ早く個室化を実現したいとの回答を行ってきた。
睡眠時間の関係では、16行路〜20行路までがいずれも5時間を切っていることを指摘してきた。千葉支社は、到着から発車までの間の入出区、徒歩時間等を含め時間を取っていることから、労働時間Aを除いて最低でも5時間以上の確保が必要であることを追及した。
運転時分の関係では、17行路・135M(千葉〜館山)で、とくに蘇我〜木更津間が乗客が多く遅れが発生している。これについて千葉支社も「遅れ気味であるとの認識がある」との回答を行ってきた。しかし、朝のラッシュ時間帯で、改善するには全面的な変更が必要であることから、交渉の場面では「検討する」との回答に止まっている。
15行路では、千葉18時54分発車後、木更津折返し一山、その後千倉を回って館山着23時44分と約5時間も乗りっぱなしで、しかも館山で入区がついている。これではまともなトイレにも行くことができない情況だ。大型ロングランを解消することを要求してきた。この他に噴泥11箇所、標識清掃や除草について改善を求めてきた。
【 D L 関 係 】
最大の問題はDL要員の養成の問題だ。この間会社は、毎年2名ずつ6名を養成(内2名は今夏乗務)し、今年も2名が教育を受けている。しかし、2名が千葉転の指導員、2名が木更津支区に転勤となり、しかもJR総連所属運転士については優先して地元に転勤になったため、実働は15名と当初よりも少なくなっている。5名ずつ予備で運用しているが、足りずに交番から下ろすことが頻繁に行われているのが現状だ。手当ても付かない業務をやらされている現状、そして木更津支区の要員問題とも直結していることから今後の養成の計画等を明らかにするように求めた。千葉支社は「DL業務は会社としても今後行う業務である。今後も計画的に教育するようにしたい」との考え方を示してきた。
新小岩駅での待機所新設の問題についても深刻になっている。待機所がないため食事を機関車内で摂るしかないが、区の管理者は「乗客から見えるから食べるな」ととんでもないことを言っている。しかもこの猛暑の中、冷房もない中で我慢しているのに食事もするなとはトンでもないことだ。そこまで言うなら本来待機所を設けるべきであることを徹底的に追及してきた。
また、線区の習熟及び安全を確保するため、館山〜大原間については2名で対応することなどを求めてきた。
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