3・20国際反戦行動へ!
3・6春闘集会での航空労組連絡会副議長・村中哲也さんの連帯のあいさつを紹介します。(文責・編集部)
労働組合の最重要の春闘課題に
【3・6春闘集会での航空労組連絡会副議長・村中哲也さんの連帯のあいさつ】
最近半ば死語化してしまった春闘に、こんなに大勢お集まりいただいて、春闘勝利に決起されるみなさんに対して、掛け値なしに心からの共感と連帯をまず表明します。
今、私たち労働者の闘いにとって最も重要な課題は、なんと言っても、この国を戦争国家にすることを防いで、政府の野望を擱坐(かくざ)させるために全力をあげることだと思います。確かに、労働組合でありますから、経済闘争は基礎的に重要ですが、日本の有事国家化はレベルが違う。このことをまず肝に銘じて闘おうではありませんか。
さしあたって、3月20日は、日比谷公園に大結集して、労働者がどういう意志を持っているのかを政府にきちんと示す。このことがまず大切です。
ご承知のように、3月20日は、当初私たちが希望していたような全体的な完全統一集会をつくることは困難になっています。ワールドピースナウは大音楽堂およびその周辺に。私たち20団体は小音楽堂で、平和コンサートという集まりをやる。しかしその周辺にはこれに共感してくださる多くの方々が結集し、全労連の部隊は芝公園に結集して、早い時間からデモをかける。しかし、それぞれが協力して、13時から14時までの1時間は、最大限の仲間たちが公園に集まる。このような構図をようやくつくることができました。
この3・20はもっと大きな全国的統一行動に向けての確かな足がかりにせねばならないし、必ずなるだろうと思います。3・20で終わるわけではない。3・20は日本の労働者市民の統一した運動の新しい一歩を築く大事なきっかけであるということを確認したいと思います。
近々、国民保護法制案なるものが国会に出てくるでしょう。私たちにとって、この法案提出が意味する最も重要な点は、これによって武力攻撃事態法が完成領域に向かって大きな一歩を踏み出すということです。この国が戦争を仕掛ける国に大きく突き進む、こういう危険な情勢にまさに直面するということであります。
私たちは日本の平和とアジア・世界の平和のために、こういう企てを擱坐させるために、本当に大きな力を発揮せねばならない、そういう責務が同時に重くのしかかる春闘になると思います。
ですから、冒頭申したように、どんな闘いより、これを優先して進める、この責務が労働組合には最も重要な春闘課題になるということを、皆さんとともに確かめ合いたいと思います。
さて、一方で労働者にとって、雇用、労働条件、労働者の権利、労働組合運動の権利を守る、取り返す、そして発展させるために、この春闘をスタートさせることが大変重要であります。私自身も、航空連において31名の争議団を抱えた関西航業争議を7年間闘っています。この5月20日には8年目を迎えます。しかし、皆さん、多くの労働者が首を切られて泣き寝入りをし、あるいは労働組合に相談に駆け込んだら、労働組合からあきらめを要求される。そういう中にあって堂々と闘い続けたことは、私たち労働組合にとっての誇りです。年末年始、私たちは全日空本社前において寒風吹きすさぶ中で連日の座り込み行動をやってきました。明日から、第3弾の座り込みを5日間、5時間ずつ敢行します。
労働者の権利の侵害を許さない、そのために体を張って全力で闘うことは、全国の労働者に一番大きな希望を与える。そのことを私たちは航空の現場でも日々感じています。
昨年4月、私たちは未組織労働者たち、自ら労働組合の結成をできない制約を持っている人たちと連帯するために航空一般労働組合を立ち上げて、やがて1年を迎えようとしていますが、この間に、航空一般労組に加入した分会は7組織、組合員は150人を超えました。未組織の労働者たちは、闘う労働組合に大きな期待を寄せています。そういう労働組合に信頼を寄せて、自ら立ち上がることのできる組合員は労働組合をつくって、私たちのもとに集まります。また、そういう決断をできずにいる労働者たちも多くいます。しかし、行動を起こす組合、行動を起こせないでいる組合員も私たちの仲間です。
私は、今日を機会にもっと声を大きくして申し上げたい。日本の最大の労働組合のナショナルセンターの責任者は「日本の失業率が6%を超える時にはゼネラルストライキだ」と豪語していますが、5・9%になるまで、3万人のリストラ自殺者が連続している中で、指一本動かさなかった労働組合運動が、0・1%を超えた途端にゼネラルストライキがやれるものだったら、やって見ろよ! と言いたい。労働者を裏切り続けた労働組合運動が、6%の失業率を超えたらゼネラルストライキがやれるなどということに期待する労働者がわが国に1人でもいるのだったら、私たちはこんなに苦労しないのです。
闘う運動こそが、日本の未来を築く。その誇りを皆さんとともに共有しながら、この春闘を少しでも前進させ、日本の未来を築こうではありませんか。ともに闘いましょう。
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