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長年の懸案要求解決に向けて

12・15ストで闘うぞ!

配転・士職登用差別の経緯

 懸案要求とは、長年にわたり塩づけにされた強制配転、予科生の士職登用問題である。この問題は国鉄からJRに移行する過程のころからの懸案であり、すでに二〇年近くにも及ぶ動労千葉の最大の要求である。そもそもこの懸案要求とは、会社と組合の間でこれほどまでに長期にわたり対立するに至る事柄ではなかったものなのである。
 予科生の士職登用差別問題では、国鉄当時、運転士の需給の関係で登用を先延ばしにされたものであり、強制配転問題においても、JR発足時の過程の中で生じた過員の経過処置として会社と組合間で一定の確認をするなかで行われたものであった。当時現場の管理者は、配転するにあたり「JRという民間会社となり運転士も営業センスが必要だ」「2年間で駅から運転士に戻す」などといって送り出したのである。

塩づけの始まり

 配転された当初は、組合との確認事項を守り原職に復帰させていた会社当局も、JR発足後、3年を迎える中で突如として組合との約束を反故にしてきた。このことがいわゆる塩づけの始まりである。この背景には東労組革マルの存在を抜きにしては語れない歴史がある。
 東労組の主体となるその前身は国鉄時代の動労である。以前、この動労は総評の基幹をなす国鉄の労働組合の中で鬼の動労と呼ばれ、総評の中でも戦闘的労働組合であった。しかしこの動労も次第にその牙を隠し、舵を左から右へ右へととるようになった。この舵を右へとむけたのが現在の東労組元委員長であり、会社と東労組の結託体制を築いた張本人「革マル松崎」その人である。
 動労千葉は名前のごとく当時動労千葉地本であった。われわれは、その動労という組織において「革マル松崎」による動労の組合員への裏切り的な変質を目の当たりにするなかで、労働組合としてまげてはならない一線を踏み越えた動労に見切りをつけて分離独立した経緯がある。そしてついに動労は、分割・民営化の過程において資本・権力の手先と化し、この攻撃に率先して協力し、国鉄労働者を裏切り、腰の据わらない国労を「国労にいてはJRに残れない」等と組合員に揺さぶりをかけ、弱体化させる中で展望を失った多くの労働者を希望退職へと追いやったのである。さらに攻撃に耐え切れなくなった労働者の中には、自殺という悲しい道を選択した労働者も多数存在したのである。現在における一〇四七名闘争も、この動労革マル松崎の革マル自らの利益の追求と、すさまじい分割・民営化攻撃の前に革マルの延命のために犯した犯罪的な国家権力への屈服による結果である。
 動労千葉はこの分割・民営化攻撃に対し、この攻撃は国鉄の赤字を名目とするものの本質は戦闘的であった国鉄労働運動の解体を意図したものであると見据え、国鉄の労働組合として唯一ストライキをもって闘いに立ち上がった。この分割・民営化の真の狙いが前述のように国鉄の闘う労働組合の解体が目的であったがため、この闘いは動労千葉の存亡をかけ、組合員一人一人が腹をすえた厳しい闘いとなった。そしてこの闘いの高揚にあせった政府・国鉄当局は、このストライキに対し解雇・清算事業団合わせて四〇名という日本の労働運動史上例を見ない首切り攻撃を仕掛けてきたのである。しかしながらわれわれは団結を堅持し組織を強化することでこの労働組合解体攻撃をはねのけ、裁判では解雇撤回を勝ち取り、現在JRにおいても労働者の立場に起ちあらゆる弾圧をはねのけ、胸を張って闘い続けているのである。
 前置きが長くなったが、このような過程のなかで分割・民営化攻撃において資本に寝返り労働者を裏切った革マルが、JR以降後も毅然とJRのなかで闘いつづけている動労千葉に対し、会社に圧力をかけこのような姑息な手段で動労千葉の組合員を不当に塩づけにしていることは明白な事実であり、断じて許すことのできないことである。

異常な労務政策

 この間塩づけされた組合員の中には、何度となく配転を強制され、たらい回しにされてきた組合員が数多くいる。動労千葉は長年にわたりこの「塩づけ」問題を闘争の最重要課題と位置づけ、すべての闘いの中心として闘いつづけてきた。しかしながらJR当局は、度重なる団交の場において「社員の異動に当たっては任用の基準に則り取り扱っているところである」という一行の回答に終始し、まったく誠意のない対応を繰り返してきた。二〇年近くに及ぶこの塩づけは、その間に多数の平成採の運転士登用に見られるように何度となく、運転士登用、復帰の機会があったにもかかわらず組合員の切実な願いを無視し当初の約束を反故にしてきたのである。
 さらに許せないことは、塩づけされた組合員を構内運転すらやらせないことである。この間慢性的に構内要員の逼迫状態が続いており、会社も要員確保に汲々としているにもかかわらず、有資格者である組合員の登用をかたくなに拒み続けているのである。

12、15ストで懸案要求解決へ

 われわれはあらゆる闘争の過程で、現在において本線運転士への登用要求とあわせて「構内運転士としてハンドルを持たせろ」という要求を再三にわたり支社に突きつけてきた。この要求は会社に無理難題を押し付けているものではまったくない。同じ電車区にいる組合員を配置転換するだけのことなのである。
 また、現在も駅に塩づけされている組合員の中には、「駅勤務はもうこりごりだ、電車区に転勤したい」という希望を持っている組合員も多数いる。動労千葉は、このような組合員の切実な要求を少しでもねじ込むために、習志野電車区廃止反対 12、15ストにおいて最重要課題として位置づけ、塩づけ解決に向けて全力で闘う決意である。

組織強化・拡大へ

 この理不尽な塩づけを打開するために、ストライキとあわせて組織強化・拡大に向けて組合員一人一人が奮起しよう。粘り強くこの東労組とJR東当局のゆがんだ結託体制の矛盾を平成採に訴えて組織拡大を実現しよう。平成採諸君立ち上がれ!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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