総選挙に対する動労千葉の見解
11・9われわれの投票所は日比谷野音だ!
1 総選挙が公示された。総選挙は、小泉自民党(自・公・保)対、小沢自由党と合併した民主党という構図で争われている。
労働者が虫けらのように犠牲にされ、戦争の危機が世界を覆っているというのに、労働者の利益代表し、ともに闘う政党はどこにも存在しない。
2 自民党が発表した「小泉改革宣言」は、自衛隊イラク派兵、ミサイル防衛・ヘリ空母等の予算化、有事関連法の整備、共謀罪の新設、教育基本法改悪、大民営化攻撃、労組法改悪、年金改悪、司法「改革」、恒久的自衛隊派兵法の制定、そして05年に向けた新憲法草案の策定など、まさに戦争と改憲、労働者への大リストラと社会保障制度解体、治安弾圧の強化に向けた宣言である。
小泉は、閣僚のすべてに超タカ派・極右勢力を配置し、戦争と改憲に突き進もうとしている。
3 一方これに対する民主党は、有事関連三法に賛成するという歴史的裏切りに走り、マニフェストにも「創憲」を掲げ、明確な改憲勢力として登場している。
また、ミサイル防衛の推進、自衛隊のイラク派兵も国連決議さえあれば賛成、警官3万人の増員、構造改革−規制緩和・民営化のスピードを自民党と競い、公務員制度改悪の大合唱に加わり、消費税の増税と社会保障制度「改革」の推進を主張している。
共産党も、「綱領改訂」によって、労働者への激しい攻撃や戦争に反対する闘いを一切放棄し、翼賛勢力の一角に転落しようとしている。
4 11・9総選挙は、戦後初めて、事実上の翼賛選挙になろうとしている。街頭は戦争と改憲の洪水のような宣伝で席巻されている。こうした事態そのものが、ひとつの政治的大反動に他ならない。この間の激しい歴史の動きにのみ込まれ、あらゆる勢力が挙国一致主義に転落している。
5 言うまでもなく、国政選挙−総選挙は、労働者・労働組合にとっても非常に重要な政治行動の場である。しかし、労働者が投票することができる政党・候補が全く存在しないという状況のなかで、われわれは、この現実そのものに異議を申し立てる声をあげなければならない。戦争と大失業に反対する労働者の団結した怒りの声をあげなければならない。
またわれわれは、労働運動の再生に向けた闘いのなかから、真の労働者階級の政党をつくりあげなければならないという大きな課題に直面している。
6 動労千葉をはじめ三労組で呼びかけている11・9全国労働者総決起集会は、期せずして総選挙投票日となった。これは、翼賛選挙情勢のなかで、11・9集会のもつ位置がより決定的に重要なものとなったことを意味する。
従ってわれわは、「全労働者の団結で、戦争遂行と改憲の小泉反動内閣を打倒しよう!」「日比谷野外音楽堂に労働者の怒りの声を総結集しよう!」「われわれの『投票所』は日比谷野音だ」をスローガンとして、組合員と全国の仲間たちの総結集に向けた取り組みを全力で強化することをもって、総選挙に対する動労千葉の態度表明とする。
全力で11・9労働者集会へ!
11・9労働者集会
▼日比谷野音/正午開会
▼指定列車 千葉6番線/10:35
大失業と戦争の反対する労働者の国際的団結を!
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