動労千葉 韓国を訪問
日韓労働運動の新たな交流始まる
訪韓報告@
民主労総タンビョンホ委員長(左)と握手を交わす田中委員長
10月22〜23日、動労千葉は田中康宏委員長、中野洋常任顧問、そして動労水戸の辻川真一副委員長らと韓国・民主労総を訪問し、有意義な交流を実現しました。
仁川空港には、11・9労働者集会に参加予定の民主労総ソウル本部副委員長キムチャンソプ氏らが出迎えてくれました。
イラクへの韓国軍派兵問題で大激動情勢の韓国
チャンソプ氏は開口一番、「プサンでクレーンの上で籠城闘争を続けてきたキムジュイク労組委員長が『組合員への損害賠償攻撃をやめろ』などの遺書を残し抗議自殺した。タンビョンホ委員長をはじめ、追悼集会に参加するため大半の労働者がプサンに向かった」と説明されました。
続けてキムチャンソプ氏は、この問題とノムヒョン政権による韓国軍の派兵問題で、韓国では階級情勢が、たいへんな激突・高揚局面にあると説明してくれました。
訪韓団は、まず民主労総ソウル本部(約18万人)を訪問、ソウル副本部長のイジェヨン氏ら役員と意見交換しました。
ここでは、「原則を曲げずにたたかうことが一番」ということで一致しました。また副本部長のキムチャンソプ氏は「今までは各単組レベルでバラバラの日韓の労働運動の交流だったが、ソウル本部として整理して、しっかり交流を取り組みたい」「動労千葉とつきあうのが一番有意義だ」などと話してくれました。
民主労総ソウル本部を訪問ー日韓の労働運動の交流を確認−−
続いてソウル郊外にあるリベラホテル労組のストライキー籠城闘争の現場を訪れました。
リベラホテルでは、部分スト5カ月、全面スト3カ月の計8カ月にわたるストライキが続いており、経営者側が組合員をロックアウトしたため、ホテル前にテントを建てて籠城闘争を続けています。労使の対立は、@非正規雇用労働者の正規雇用化、A解雇撤回、B賃上げ、C労働協約の更新など。現場にいた副委員長は「民主労総というナショナルセンターがあるから労働者は揺るがずにたたかえる」と説明してくれました。
夕方からはソウルの米大使館近くで行われたロウソクデモに参加。これで331回目を数えるそうです。
イラク派兵反対のロウソクデモに参加
−−田中委員長が連帯のあいさつ
労働者や学生らが参加し、全員がロウソクを手に「われわれはイラク派兵に反対する」「ブッシュは謝罪せよ」「SOFA協定を改正せよ」とシュプレヒコール。このなかで田中委員長が代表して連帯のあいさつを行いました。イラク侵略戦争と有事立法、解雇撤回をかけて動労千葉・動労総連合がストライキにたったことを報告し、労働者の団結こそが戦争を止められると訴えました。
ソウル本部に戻って夕食をかねた交流会が行われ、この中で「労働組合の指導部は実践を通して検証を受けねばならない」「資本家のための世界化(グローバリズム)ではなく、労働者民衆のための世界化が必要だ」など、有意義な意見を交わし合うことができました。
23日には、民主労総タンビョンホ委員長との会談を行いました。詳細は次号で報告します。
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