今こそ1047名闘争の旗を高く掲げよう!
こんな理不尽、こんな非道がまかり通っていいはずはない。昨日まで国労本部の書記長だった者が、国労からの脱退と分裂組合の立ちあげ−鉄産労との組織統合を掲げて、北海道本部書記長や、札幌・釧路・青函地区本部の役員などとともに公然と組合員に分裂を呼びかけるという現実。しかも彼らは、9月の国労大会で闘争団員22名への統制処分を答申した査問委員会の副議長であり、委員でした。「4党合意」をゴリおしし、「国労組織に大きな混乱と不団結を作りだした」と称して、闘争団の仲間たちを統制処分した者たちが、今まさに国労を潰そうとしています。
闘いは重大な試練にたっています。今こそ、一〇四七名闘争の勝利と、国鉄−JR労働運動の再生に向けた開いに全力を尽くさなければならない正念場です。
しかしこのときに、1047名闘争のなかからも、1047名闘争の旗を下ろし、闘いを自ら風化させてしまいかねない危機が生まれています。
本団結祭りの準備過程でも、集会名称等集会の主旨から1047名闘争」を全く外してしまうという事が起きました。団結祭りは何よりも1047名闘争の勝利をめざす団結の場だったはずです。
また、闘争団員22名の統制処分の強行という現実に対し、前述のような状況にも係わらず、「そういう場ではない」、「国労の内部問題だ」という理由で抗議の声はあげないということが確認されています。
払たちは、闘いが深刻な危機に直面していると考えざるをえません。私たちは、1047名闘争が築いてきた地平を地に落としてはならない、勝利の展望をきりひらくために、今こそ原点に帰って1047名闘争の旗を高く掲げなければならない、三闘争団・争議団が今こそ1047闘争勝利の一点で一致して団結しなければならないと考えます。
以下は、以上の立場から、本団結祭り第三回実行委員会に提起した動労干葉の見解です(一部略)。
私たちは、1047名はひとつ」という思いで「10・19団結祭り」に賛同し、1047名の解雇撤回に向けた重要な闘いとして位置づけて、取り組んできました。
しかし、今回の実行委員会の経過や団結祭りのあり方について、次のような危倶を抱き、10月13日に開催された第1回執行委員会で討議し、以下のとおり動労千葉としての考え方を確認しました。
これは、1047名闘争の原点に係わる問題であると考えております。
1047名闘争を掲げつづけよう!
ひとつは、今回の団結祭りの名称・プログラム・ピラなどから「1047名の解雇撤回闘争」が外れてしまっていることについてです。
言うまでもなく団結祭りは、JR採用差別に反対し、1047名闘争の勝利をめざす団結祭りとして始まり、今日に至っています。それは17回を重ねた団結祭りの歴史自身が語るところです。団結祭りは、国鉄分割・民営化という国家的不当労働行為を絶対にあいまいにすることなく解雇撤回の日まで闘い続ける、広汎な労働者・市民の団結の場であったはずです。しかしその原点がいつの間にか忘れられてしまっているのではないかと考えざるを得ません。
もちろん私たちも、1047名闘争の勝利は、戦争や失業に反対する多くの労働者との共同の闘いを広げるなかでこそ実現されると考えています。しかし、そうであればあるはど、「1047名の解雇撤回」を絶対にあいまいにせず、訴えつづけ、闘いつづける必要があるはずです。
私たちもこの11月9日に「大失業と戦争にたち向う国際的団結」をスローガンに、日・米・韓労働者の国際連帯集会を開催し、アメリカからはUTU(全米運輸労組)やILWU(国際港湾倉庫労組) ローカル10、タフトハートレイ、抑圧と民営化反対キャンペーンの代表、韓国からは、民主労総ソウル本部長、副本部長、組織部長の来日が予定されています。
私たちは、闘いは全世界に広がっていることを実感しています。だからこそ、1047名闘争を今こそ高く掲げなければいけないと考えます。
原点にかえろう!
国鉄分割・民営化攻撃は、それ以降激しく吹きあれた労働者への攻撃の原型をなすものです。「国鉄方式」と呼ばれるような乱暴極まりない解雇や民営化攻撃は、今、全社会を覆おうとしています。また、中曽根が公言したように、国鉄分割・民営化攻撃は、国労−国鉄労働運動を解体することを通して、総評−日本の労働運動全体を解体しようという意図に貫かれた攻撃でした。
国鉄分割・民営化から17年が経つ今も、全国の無数の仲間たちが1047名闘争を支え、自らの闘いのように支援してくれているのも、また、1047名闘争が日本の労働運動全体にとってかけがえのない意味をもちつづけているのも、この闘いが労働者−労働運動全体の未来を左右する位置にあるからです。私たちは当該組合として、微力ながら「1047名闘争は、国家的不当労働行為と対決し、不当解雇撤回をめざす闘いであると同時に、すべての労働者の権利、労働運動の再生をかけた闘いである」という原点を絶対に忘れてはならないことをつねに自らに言い聞かせて闘いつづけてきました。
だからこそ、1047名闘争の勝利をめざす団結祭りのメインテーマから、1047名闘争を消してしまうことは、取り組みの意味そのものを放棄してしまうに等しいこと、1047名闘争を風化させてしまうことだと考えざるを得ません。
1047名の団結こそ勝利の道!
私たちは、国鉄闘争支援共闘会議などの努力によって、国労闘争団をはじめ、1047名を構成する三闘争団・争議団がひとつになって闘いを呼びかける本来の姿がとり戻されたことを心から歓迎し、昨年の団結祭りから参加しました。
私たちも、三闘争団・争議団が様々な立場の違いをのりこえて統一した闘いを全国に呼びかけたときに、1047名闘争は真に大きな力をもつと確信するものです。
国鉄闘争支援共闘会議や闘う国労闘争団の仲間からも、一致した認識であることを直接伺っていますし、全労連・建交労も「1047名の総団結を軸とした共同の追求」を進める方針であると聞いています。
またこの7月には、初めての取り組みであった東京西部団結祭りが4千名の結集で大成功をおさめたことにも示されるように、私たちは、団結祭りの最も重要な意味は、この点にあると考えています。
三闘争団・争議団が団結し、そのもとに永年にわたって国鉄闘争を支援しっづけてくれた多くの仲間たちが団結して、この闘いをより大きく発展させる一致点は、言うまでもなく、「1047名の解雇撤回」です。
そうした意味から言っても、メインテーマから「1047名闘争」を外してしまうことは、不団結要素を拡大することはあっても、団結の拡大につながらないと考えます。
闘いの到達点を捨ててはならない
もう一点は、国労闘争団員22名への統制処分問題についてです。
実行委員会でだされた、「1047名闘争の勝利のためには、少なくともこの事実を広く知らせる必要がある」という意見も、「ここはそういうことに触れる場ではない」「国労の内部問題だ」という主張がされるなかで斥けられました。
しかしこれは、「4党合意」によって1047名闘争が深刻な試練に直面して以降、必死の思いで積み重ねられてきた闘いを著しく後退させるものです。例えば国鉄闘争支援共闘会議の結成も「ただ自己保身のためだけにその責任を「4党合意」に正当にも反対し続けた闘争団・家族になすりつけ、組織統制と生活援助の打ち切りという暴挙を行なう国労本部を厳しく糾弾」(結成総会)するところから出発したはずです。
多くの方々が、「国労の内部問題」という議論をのりこえて起ちあがってくれたからこそ、今日の1047名闘争があるのは厳然たる事実です。
私たちは、「22名の統制処分問題」に全く触れないということは、今日まで築きあげられてきた闘いを否定してしまうに等しいことだと考えざるをえません。
この理不尽に抗議の声を!
しかも、「4党合意」以降の1047名闘争をめくる激しい対立は、闘う闘争団の仲間たちに、現実に組合員権停止処分を強行するところまで行き着いたのです。
この事実をJR内外に明らかにし、この現実と対決して闘いを貫く決意を明らかにし、そのもとに多くの仲間たちの怒りの声を結集する以外に、1047名闘争に勝利するいかなる道があるというのでしょうか。
しかも、闘争団への統制処分を主張し、それを強行した人たちは、現に国労北海道本部をめぐつて進んでいる事態のとおり、国労からの集団脱退を公然と進めています。まさに黒を白と言い包めるような理不尽がまかり通っているのが現実です。このような現実に対して、声を限りに訴えることなしに、どうして1047名闘争の勝利をかちとることができるというのでしょうか。
譲ってはならない原点として
1047名闘争は大きな可能性をもった闘いです。私たち当該のみならず、すべての労働者の未来にかかわる闘いです。また今日まで、多くの支援を得ながら画期的な地平を築きあげてきたと考えます。
しかし一方で、「4党合意」以降闘いが深刻な危機に直面しているのも事実です。この現実を見すえ、原点にかえって一から闘いをつくり直す努力をしなければならないというのが私たちの立場です。
そして、第17回団結祭りでもその原点を守りぬいて頂きたいというのが私たちの切実な思いです。
従って、国鉄千葉動力車労働組合として次の三点を要請します。
(1) 第1点は、集会名称を「作ろう!戦争と失業・環境破壊のない社会を!1047名闘争の勝利をめざす10・19団結まつり」とすること、
(2) 第2点は、集会プログラムについて、三闘争団・争議団の決意表明については、独立した取り扱いをすること、
(3) 第3点は、国労闘争団員22名の組合員権停止処分に抗議する決議をあげること、
以上三点です。以上の点は1047名闘争の原点、団結祭りの原点に係わる問題であると考え、強く要請する次第です。
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