「見極め」が必要なのは、行方区長自身だ!
この間千葉運転区では、区長を先頭として、「運転士いじめ」としか言いようのない不当な乗務停止攻撃が続いているが、7月24日、千葉運転区B33行路、1247M列車で、次のような事態が起きた。この列車は、新人運転士の「見極め」中で、本務の運転士、新人運転士の他に、行方区長、指導員が添乗していた。
汽笛を切って発車
1247M列車は千葉駅を出発し、蘇我駅進入の際、工事中の作業員に対する注意喚起の汽笛を吹鳴したところ、汽笛が鳴りっぱなしになる。
蘇我駅に停車後、指導員が、汽笛のペダルを何度か踏み直してみたり、コックを入り切りしたりという措置をしたが、結局鳴り止まず、発車時刻を過ぎた。
行方区長は、汽笛コックを反位にして切ったまま発車させるよう、ハンドルを握っていた新人運転士に指示。また発車後、指導員には、指令に連絡するよう指示した。
当然のことだが指令は、コックを反位にして運転しているという連絡に対し、「それはだめです。コックを元に戻して汽笛が鳴ったまま運転を継続して下さい」と指導した。
指導員はすぐコックを戻したが、行方区長は次のように、指令を威圧するような口調でくってかかった。
非常識な対応!
区長 私は千葉運転区長の行方だが、今新人運転士の見極めをやっており、うるさくて声が聞こえない。保安要員として私と指導員が乗っているので、コックを反位にして運転してはいけないのか。
指令 それはできません。
区長 あんたの名前は誰だ。私は千葉運転区長の行方だが、運用指令に替わってくれ。
───運用指令に替わる───
区長 (大声で同じことを繰り返す)
運用指令 コックを切ってはだめです。危険だからコックを戻して汽笛を鳴らした運転して下さい。
区長 (さらに同じことを繰り返す)
運用指令 指令の指示どおりやって下さい。
汽笛は折返しの一宮駅で、検査手配により復旧したが、その間も行方区長は、「保安要員が居るのに何でコックを切っちゃいけないんだ」「規程の本はもっているか」等、何度かコックを切っては指導員に話しかけ、納得がいかないという対応を続けたという。
運転の基本とは?
これはとんでもないことだ。日頃くどいほどに「基本動作の徹底」を言う行方区長が、汽笛故障時の基本的な取り扱いも知らず、指令の指示も受けないまま、汽笛コックを切って運転開始を指示し、指令からの指示を受けた後も納得せずに、何度もコックを切っては、指導員に対して指令の指示を非難していたというのだ。
しかも、多くの運転士が無線を聞いていたが、指令とのやり取りは、自らの役職をもって指令を威圧するような言い方だったという。
これは、単に異常時の基本的な取り扱いを知らなかったというレベルの問題ではない。列車を動かすということの最も基本を踏まえていない、と言わざるを得ない。汽笛は保安機器だ。保安機器が故障したときは何よりも勝手に列車を動かしてはならないということは基本中の基本なはずである。
しかも新人運転士の見極め中ならななおさらのことだ。このような時こそ、それこそ「基本動作」や、運転保安の基本的な考え方を明確に指導しなければいけないはずだ。それが一体何ということか。
千葉転での異常な運転士いじめ
この間千葉運転区では、区長を先頭にして、トイレに行っていてわずかばかりの出場遅延をしたからと言っては、長期間にわたって乗務停止にし、遅刻したと言っては何ヵ月間も乗務を降ろし、所定便乗でなかったと言っては、やはり長期に乗務停止にするという運転士いじめが続いている。しかも「見極めをやる」と称して、運転の基本動作を何度も試験し、延々と乗務させようとしないという異常なやり方だ。
しかし出場遅延したことと、運転の見極めとが一体どう関係しているというのか。遅刻や所定便乗でなかったことと見極めが一体どう関係しているというのか。何の因果関係もないことであり、ただ見せしめにしているとしか考えられない。
そうかと思えば、区長自身は酔っぱらった状態で、ユニット勤務で夜食事をしに行った運転士が酒でも呑んでいないかと、食堂まで覗きに行くなどという非常識極まりないことまでやっているのが現実だ。
区長として失格?
区長たるべきもの、何を言うにしても、少なくとも自らの最も厳しくしなければならないはずだ。安全に関しては尚さらである。その意味では区長失格と言わざるを得ない。「見極め」が必要なのは区長自身だ。
8・15労働者市民の集い
▼韓国民主労総の代表が参加!
8月15日 13時〜 豊島区民センター
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