東労組革マル支配の崩壊 中
革マルVS革マル
抗争の本質は何か
内部抗争の拡大!
東労組・革マルの内部抗争は、泥沼的な様相で全国に拡大している。
現在、東労組では全国大会代議員選挙が行なわれているが、千葉では、定数18名に対して、34名が乱立して選挙が行なわれている。松崎一派16名対嶋田一派18名という内訳だ。
また、横浜地本でも定数19名に対して28名が立候補し、全国区で選出する運車部会、工務部会、営業部会選出の代議員も選挙となっている。
東労組で大会代議員が選挙になるというのは結成以来初めてのことだ。
一体何のための?
一体何をめぐって争っているのか。「8名の辞任問題」以降、東労組内では革マルVS革マルの抗争が全国に拡大し、「反松崎派狩り」というべき事態が吹き荒れてきたこと、千葉地本がその焦点になってきたことはこの間明らかにしてきたとおりだが、東労組本部は4月10日及び12日の執行委員会で次のことを決定した。
@小林克也の執行権・組合員権を停 止し本部副委員長を解任する。
A4月21日をもって専従を解除する。
(小林はその後何と5月1日付で 立川駅ビルに出向となった)
B小林克也に対し、次期全国大会に 制裁申請を行なう。
こうした事態がついに大会代議員選挙にも波及したのである。松崎一派がだしている文書には、次のような主張が書かれている。
中央執行副委員長である小林克也君(千葉地本委員長)の統制違反に対して、今大会で制裁申請の手続きを行なう。この制裁申請は大会構成員の3分の2以上の賛成がなければ承認されない。……団結を乱してまで新潟地本と長野地本や千葉地本と横浜地本の一部の者たちが、あえて代議員選挙にこだわる理由はここにある。……背信行為をした嶋田グループを擁護するという悪質な利害関係の維持に狂奔している一部の者たちの姿が如実に示されている。
一方、嶋田らは「東労組の民主的運営と組合員の利益のための組織運営」などの主張を掲げている。
この抗争の本質は
だが、この抗争の本質は一体何なのか。
ある意味で松崎一派の言っていることは鮮明だ。「嶋田や小林は松崎さんを崇拝しな裏切り者であり敵だ。だから絶対に許さない」という、まさに革マルむき出しの論理だ。
一方嶋田や小林らの言う「民主的な運営」とか「組合員の利益」などという主張は、明らかにまやかしであり隠れみのであり、もっと言えばペテンだ。
嶋田一派の立候補者には津田沼支部長・江野沢や成田支部長・野口、鴨川運輸区分会長・海宝らが名を連ねているが、この間、会社と一体となり、革マルむき出しで、「平和共存打破」などと称して、「他労組とは口をきくな、お茶を飲むな。従わない者は組織内の組織破壊分子だ」「10円カンパを払わない者は組織破壊分子だ」などと称して、組合員を締めあげてきたのは彼ら自身に他ならない。会社の忠実な手先となって合理化問題などを全て丸呑みしてきたのも彼らである。小林などは、もともと松崎の忠実な子分として千葉に送り込まれてきた人物だ。
どちらも同罪だ!
それがここまで抗争を繰り広げるに至った理由は単純なことである。
「松崎ももう67歳だ。過去の人のはずだ。いつまで松崎が権力も利権もカネも独り占めしているんだ。会社もそろそろ松崎を相手にはしなくなるはずだ。今度はオレたちがうまい汁を吸う番だ。」と考えて口にした結果、松崎の逆鱗にふれたというだけのことである。
どちらの側も、組合員の利益などは全く関係ない次元の抗争に過ぎない。このおぞましい抗争はどちらの側が会社をバックにつけるのか、という争いだ。そしてどちらも革マルである。多少の違いがあるとすれば、松崎一派の方がより革マルむき出しであり、嶋田一派の方がより会社ベッタリの革マルであるというぐらいのことに過ぎない。
そして、どちらの側が東労組の権力を握っても、組合員にとってもたらされるのは、会社と一体となり、かつ革マル式の異常な組合員支配が強化されると言うことに他ならない。
今こそ決別しよう
東労組の革マル支配はついに行き着く所まで行き着き、内部から崩壊しようとしている。今求められているのは、労働組合とは誰のためにあるのか、何のためにあるのか、ということだ。
東労組の革マル支配を許している限り、これまでもそうであったように、同じことが何度でも繰り返され、そのたびに会社つけ入られ、労働者の利益は失い続けることになる。
だが、本来労働者の団結した力はすばらしいもののはずた。革マル支配も、御用組合も、もううんざりだ。今こそ声をあげよう。職場に団結をとり戻そう。労働者のための労働組合を。東労組と決別し本物の労働組合をともに創りあげよう。
つづく
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