全労働者の団結で、大失業攻撃をうち砕こう
11・10労働者集会へ
日本経済の深刻な危機と労働者への大失業攻撃
日本経済は深刻な危機におちいっている。株価は20年前の水準である9000円を割り込み、そして日銀は銀行保有株を購入するという禁止手を発表した。世界恐慌を含めて歴史的にも世界的にも前例のない異常事態である。戦後脈々と続いてきた資本主義体制も自らの矛盾を露呈し、バブル経済の崩壊とともにその名のとおり泡と消えつつある。
小泉政権は資本と国家がいかに生き残るのかのために労働者を虫けらのように犠牲にし、すべての労働者に倒産、解雇終身雇用制の解体と賃下げ、一切の権利破壊の攻撃に出てきている。さらに有事立法をこの秋の臨時国会で成立させようとしている。歴史は、大きな曲がり角に立ち、大失業と戦争の時代が到来しているのだ。
今、求められているのは我慢のならない社会のあり方そのものを問う闘いであり、労働運動の否定すべき現状を打破する怒りの声である。この現実に立ち向かおうとしないものを労働組合と呼ぶことはできない。
このような情勢のなかで今春闘は労働者の賃金、雇用、権利をめぐる分水嶺となった。トヨタは昨年度一兆円をも越える莫大な利益を得た。またJR東も発足以来最高の経常利益をあげた。しかしベアゼロである。いくら会社が利益をあげようと労働者には配分しない。それどころかベースダウンである。資本の側は構えを根本から変えたのである。これが日本最大のナショナルセンター「連号型」春闘の結果である。ベア要求を放棄し、闘わずして「雇用を守れ」では雇用すら守れない。すでに失業率は5.4%。ちまたでは360万人もの労働者が職を求めている。この数字はあくまで就職を希望している労働者の数であって就職をあきらめた労働者を含めればその数はさらにふくれあがることは確実である。この現実がすべてを物語っている。
全国労働者総決起集会へ5000名結集をかちとろう
動労千葉は、労働者がおかれたこのような現実のなかで労働組合はいかにあるべきかを訴えて四日間にわたる02春闘ストライキに起ちあがり、春闘と結合した長期にわたる職場非協力闘争を貫徹して、この春から強行が予定されていた検修・構内業務の外注化、新保全体系合理化攻撃を完全にはね返した。
そして連合発足以来、労働組合が骨抜きにされようとしているなか「9・11」を契機に一気に雄叫びをあげた有事立法制定攻撃を前にして、陸・海・空・港湾20労組の闘いも始まっている。時代は大きく動きはじめている。
しかし、資本の側はすでに03春闘に向けて「ベースダウン」や「定期昇降給」制度、「多立型賃金制度」の導入などを掲げ、全面的な賃下げと団結の分断を宣言している。闘わなければ生きる権利そのものが奪われるような情勢が到来しているのだ。
われわれは何としても、11・10全国労働者総決起集会に5000名を越える結集を勝ちとり、動労千葉の明日、労働運動の明日をきりひらき、今集会を出発点として、闘う春闘の再構築をめざして全力で起ちあがろう!
10・10東京労働者集会報告
「有事3法案を廃案へ!国鉄1047名闘争勝利!首切り・リストラ許すな!10・10東京労働者集会」が10月10日(木)18時半からシニアワーク東京において開催され、会場を埋め尽くす230名の結集で大成功をかちとりました。
わたしたち新小岩支部は呼びかけ組合として、全力で集会の成功に向けて取り組みを行ないました。そのかいがあってか支部としては久々の勤務外の組合員全員ともいえる5割動員を達成しました。また、地上勤の仲間を中心に上りの支部も参加してくれました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。
中野顧問の「有事体制化の労働運動」と題する講演を中心に、陸・海・空・港湾20労組からの連帯のアピール、闘う国労の仲間に対する10・7弾圧への怒りの決議など、集会の内容は闘う決意に溢れた素晴らしいものでした。
新小岩支部は10・10集会の成功をバネに来る11・10全国労働者総決起集会へ動労千葉の最先頭で闘います。行動と討論を積み重ねて団結を強化し、第二の分割・民営化攻撃である貨物の「ニューチャレンジ21」粉砕へ総決起する決意です。
新小岩支部
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