田中委員長 総括答弁
今大会においては近年になく質疑が活発に出された。
まず、第2の分割・民営化攻撃に関わる問題についてはっきりさせたい。一つは、営業・検修の合理化問題の背景に何があるのかということだ。
現在、営業では来年には欠員が出るような要員ひっ迫状況であり、検修でも2〜3年で業務が回らなくなる状況にある。新保全も頓挫してしまっている。こうした問題を当局は棚上げしてしまっているが、いずれ出向・転籍に直結する抜本的な攻撃が1〜2年の内にくると見なくてはならない。
貨物においてもサテライト出勤−テレビ点呼などで基地を半分に統廃合しようとしている。さらに、賃金制度を成果主義賃金にし、団結する基盤を奪おうとしている。賃金と終身雇用制は表裏一体のものであり、労働者の賃金・雇用が重大な瀬戸際にたたされ、そのことが社会的には、年金・雇用保険など社会保障制度を崩壊させるものとなる。これらの攻撃に対しては、分割・民営化のときのようなハラ構えをもって真正面から闘いぬく以外に勝利することはできない。
2つめには、運転保安の問題だ。当局は、信号機の考え方について、「絶対信号機という概念はない」などと国鉄時代以来の安全の基準を根本からひっくり返すような取扱を示してきた。しかも当初、団交もやらずにこれを強行しようとしてきたのだ。訓練のなかでもこれを徹底的に追及し、乗務員分科会大会に集中し、反合運転保安の闘いを再構築・強化していこう。
3つめには、JR総連解体−組織強化・拡大についてである。 動労千葉にいま何が問われているかを真正面から見据えなければならない。JRをめぐる攻撃は日本の労働者全体にかけられている攻撃でもある。今日本では、危機にたつ資本主義体制を維持するためにきわめて乱暴なやり方で首を切り、社会のあり方を変えていこうとしている。これと真正面から立ち向かおう。
こうした事態は、一方で労働者が大きく動くときでもある。強制配転者を取り戻すには、JR総連結託体制を突き崩す以外にない。平成採を獲得し、立場を鮮明にして闘おう。
世界は、アメリカのイラクへの侵略−戦争拡大へと動こうとしている。この下に労働者の未来はありえない。11・10労働者集会に全力で結集しよう!ここに集まる労働者と1047名闘争が結合したとき大きく社会を動かす力となる。この闘いをバネに第2の分割・民営化攻撃と対決する闘いにたちあがろう! |