代々木公園に6万人が結集
6月16日、「STOP!有事法制6・16全国大集会」が陸・海・空・港湾労組20団体など3団体の共催で開催された。代々木公園をうめ尽くす6万人を超える労働者、学生、市民が結集し、有事法制の廃案を訴えて集会とデモを闘いぬいた。この間、4月19日、5月24日と20労組を中心とした有事法制反対の大集会が闘われ、全国各地で大小様々な集会、デモが闘われてきた。全国の労働者の中に有事法制反対の声は確実に大きくなっている。
集会は、各政党からのあいさつ、日弁連、全労連、高校生、海員組合などから「ゼッタイ・ハンタイ」のアピールが行われた。最後に20団体を代表し、航空安全会議の代表が 「私たちは命と安全、人権を尊重し、平和な暮らしを求める立場から、有事法制の危険をもっと多くの人たちに知らせ、『有事関連三法案』の廃案までたたかい続ける」宣言を読み上げ、全体で確認された。
全国の仲間と共に集会・デモを貫徹
動労千葉は、百万人署名運動の仲間とともに集会とデモの先頭で闘い抜いた。前日の上野水上音楽堂の集会に続いて全国から多くの仲間が結集し、全体の闘いを牽引した。
百万人署名運動は、集会終了からデモに出発するまでの時間に独自集会を開催した。小田原紀雄さんは、百万人署名運動は昨日に引き続いて、本日の集会に3000をこえる結集を勝ち取ったこと、昨日の街頭宣伝で多くの署名を集めたことを報告し、本日を大きな出発点に廃案までに闘うことを訴えた。その後、全国各地の連絡会からの有事法制反対の取り組みの報告が続いた。三里塚反対同盟からは北原事務局長が参加し反対同盟37年の闘いと成田空港の軍事利用を許さずに闘うとの決意表明がされた。動労千葉からは田中委員長が決意表明を行った。その後、明治公園までのデモを全国の仲間とともに貫徹し有事法制反対を訴えてきた。
連合の裏切りを許さず戦争法を廃案へ
5・24の4万人の闘いに続いて6万人の労働者、学生、市民が集まったことは有事法制を廃案に追い込むためには決定的な闘いである。政府はこうした闘いの前に今国会での成立を断念するということを言い始めている。しかし、有事法制をめぐる状況は予断を許さない。連合は5月16日の「有事法制に関する見解」で、「有事法制は必要だ、しかしこの法律は不完全なので今国会での成立には反対」という反動的見解を発表した。「労働組合」の名において戦争協力を行なうというものだ。
6・16大集会は、有事法制を成立させようとする小泉政権と連合に対する巨大な反戦闘争としてたたきつけられた。さらにこの陣形を大きくし、有事関連三法案の廃案をなんとしてもかちとろう。
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