6月15日14時から、東京・上野水上音楽堂において「つぶせ!有事法 みんな集まれ6・15全国集会」が、百万人署名運動の呼び掛けにより開催され、全国で有事立法に反対して署名活動や集会・デモなどの闘いを積み重ねてきた各地区連絡会に結集する労働者・市民・学生など950名が結集し、有事法案の完全廃案へ向け、6・15集会から陸海空20労組等呼び掛けの6・16全国集会の連続闘争を全力で闘いぬくことを誓い合った。
軍隊は絶対に人民を守らない
集会は、寿《KOTOBUKI》による沖縄民謡などで会場全体が盛り上がったところで開会となった。
呼び掛け人を代表して佐藤昭夫弁護士の開会宣言で始まり、次に元名護市議の宮城康博氏が発言を行なった。宮城氏は「名護市民はの怒りが今まで米軍基地建設のための杭一本打たせていない。沖縄県民は、先の戦争で『軍隊は人民を守らない、軍隊は軍隊を守る』ということを体験した。次の世代には、人民を虐殺する軍隊を廃絶するために、有事法制廃案へ闘いぬこう」と訴えた。
運動が小泉政権を追い詰めている
次に、憲法と人権の日弁連をめざす弁護士の会・高山俊吉弁護士から、「全国で5000名の弁護士が有事立法に反対して起ち上がっている。法律家の基本は6法だが、その一番最初は憲法だ。つまり憲法はわれわれ弁護士の基本精神だ。90%もあった小泉内閣の支持が、今日の惨憺たる状況になるなど誰が予想しただろうか。これは、われわれの闘いが前進していることの現れだ。有事立法は、継続審議などにさせてはならない。絶対に廃案にできる」と熱い檄が飛ばされた。
延長国会中に50万筆達成を
そして、全国各地区で有事立法に反対して署名活動や集会・デモ、地方公聴会反対闘争などを闘いぬいてきた各地区連絡会の人たちが登壇し、山陰・広島・愛媛・兵庫・京都・愛知・三多摩・千葉・新潟、そして学生代表が闘いの報告を行った。
最後に、百万人署名運動事務局次長の小田原紀雄氏から行動提起が行なわれ、「小泉政権は、当初会期中に有事法案を通すと豪語していたが、国会を延長し、継続審議も含めたところまで追い詰めている。これは鈴木宗男スキャンダルや防衛庁リスト問題などでこうなったのではない。全国での有事法制反対の闘い、運動がこうした情勢をつくりだした」と百万人署名運動の成果を明らかにした上で、具体的方針として今署名が18万人に達していることから、延長国会中に50万人の署名達成を訴えた。
そして、集会終了後、参加者全体で上野、池袋、新宿、渋谷の4駅に分散して街頭宣伝活動を行なった。動労千葉の参加者も、千葉県連絡会の人たちととともに上野駅公園口で署名活動を行った。1時間の署名活動で300筆が集まるなど、有事法制に対する怒りと百万人署名運動の前進を感じる集会・署名活動となった。この力で有事立法を廃案に追込み、小泉政権を打倒しよう!
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