動労総連合は4月10日、DC会館において第16回定期中央委員会を開催した。動労総連合は02春闘を総連合統一ストライキとして組織の総力を挙げて闘いぬいた。
第16回中央委員会はこの02春闘を高らかに総括し、第2の分割・民営化攻撃粉砕、1047名闘争勝利へ労働運動の再生と本格的な組織拡大へ総決起することを確認した。
中央委員会は平岡副委員長の挨拶で開会した。平岡副委員長は「厳しいベアゼロ、賃下げの攻撃の中で02春闘に決起した皆さんに敬意を表する。連合に変わる労働運動の新しい潮流にならなければならない。どの職場にも第2の分割・民営化攻撃が吹き荒れている。国鉄労働運動の再生を勝ち取ろう。また、この春闘は戦争への道を歩こうとしている小泉政権と対決する反戦春闘としても闘った。国労中央の清算事業団闘争の放棄の中で新しい闘いを構築しよう。小さな火花を大きくしていこう」と挨拶した。
その後、資格審査発表、成立宣言の後、議長に動労千葉の相馬委員を選出し、議事が進行された。
君塚委員長あいさつ
委員長挨拶では、君塚副委員長が「今春闘ではトヨタのベアゼロから鉄鋼、電機のベアを要求しないという状況だった。資本は利益があろうとなかろうと利益を労働者に配分しない。賃金制度の見直しが始まり、今までの労資関係が転換した。労働者支配のの『3種の神器』を投げ捨て、労働者を不安定雇用に落としこみ、社会のあり方そのものが変わる状況になっている。
JRでも本州3社と貨物会社がベアゼロになった。3月30日の東西の春闘総行動集会を勝ち取った意味は大きい。また、569名がストライキに決起した。東のニューフロンティア21、西の9000人合理化、貨物ニューチャレンジ21に対する闘いを中心に闘ってきた。
組織拡大はこういう闘いを積み重ねて行こう。国労は秋田で組織分裂があり、闘争団に対しては兵糧攻めが行われている。国労を闘う本体に戻す、動労の基本に戻った闘いをしよう。組織拡大を中心にすえてこれから闘いぬこう」と挨拶した。
議事では、2002春闘の総括と当面する取り組み、労働協約・協定締結承認、2002年度暫定予算案が提案され、それぞれ承認された。
各地方からの報告
◎西日本
時代を画する02春闘であった。西日本では新昇進・賃金制度はこれからベアを考えないということだ。年令給は40才をすぎると下がるばかり。今年は3月10日三次、20日北陸、30日吹田とストライキを行ってきた。時代にマッチした手応えを感じた。組織拡大・原職復帰を勝ち取るため闘う。
◎高崎
2月地区労春闘集会、「国労冬物語」の上映会を開催した。構内の外注化が提案され、4月から実施されている。29日に2人がストライキに入った。スト突入集会後に宿舎へのビラ配りを行い、宮下公園へ結集した。高崎の東労組では組合離れが進んでいる。組織拡大に取り組み。
◎水戸
勝田では転削5名が外注された。経験者は1人で全員東労組。30日の集会に参加したが、30名の東京動員は初めてだった。国労がどこにいくか、水戸の国労の現場は闘いを求めている。国労が草刈り場になる。銚子支部と交流会を開催してきた。
◎千葉
幕張では検修構内・外注化に対して、3ヵ月間決戦を闘いぬき、2月20日から3月31日にかけて非協力闘争を貫徹した。新保全の教育には指名ストに入り、29〜30のストは全員が参加した。
検修と連携して乗務員も所定作業以外やらないことをやりぬいた。千葉転は組合員87名が総行動に参加した。他労組の組合員が日刊を読んでいる。貨物は地上勤を対象にストに入った。列車を止めてみたい。貨物は給料体系を西日本を基本に進めようとしている。なんとかしなくちゃいけない。千葉の統合詰所で東労組に対するオルグを行ってきた。
議事の中では有事法制の国会上程に反対する決議案が提案され承認された。その後委員会宣言を拍手で採択し、最後に君塚委員長の団結ガンバローをもって終了した。
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