No.


貨物3年連続ベアゼロ弾劾

 

定期昇給(4号俸)のみ実施、55歳以上は1000円加算

 JR貨物は3月25日、2002年度新賃金について、定期昇給(四号俸)のみ実施し、3年連続のベアゼロを回答した。また55才以上の社員については、「賃金改善措置」として、基本給に1000円を加算する(管理職社員を除く)ことを回答した。
 われわれは、JR貨物が3年連続でベアゼロを強行したことを怒りをもって弾劾する。さらに春闘要求からベア要求を放棄した日貨労こそ、貨物で働く労働者に犠牲を転嫁する最大の加担者として、資本の手先としてたちあらわれていることを弾劾し、日貨労打倒へむけて闘いにたちあがらなければならない。

ベア要求放棄で定昇が争点に
 今春闘における貨物新賃金交渉は、例年とまったく違った展開をした。日貨労は、2月6日に開催された定期中央委員会で、JR総連傘下の組合では初めてベア要求をゼロとする方針を決定した。
 この日貨労のベア要求放棄の決定によって、新賃金交渉は、会社側が初めから「ベアは見送りたい。定期昇給についても従来どおり実施するか、しないか決まっていない」とベアはおろか、定昇も従来行ってきた四号俸すらわからない、という強硬な姿勢で臨んできた。一方これにたいして日貨労は「定昇制度の確保」を対置することで、新賃金交渉そのものが、ベアよりも定昇が焦点となるものとなった。JR貨物が四月から進める「ニューチャレンジ21計画」の柱に「年功序列賃金の廃止と成果主義賃金の導入」という一層の賃金抑制をかかげていることからも、貨物における新賃金交渉は、この「成果主義賃金導入」の前哨戦の意味合いもあった。日貨労のベアゼロ容認は、ベアを争点にしないことで「成果主義賃金導入」への橋渡しの役割を担ったのだ。
 動労総連合は、38,000円の大幅賃上げとともに、貨物にたいして生活改善一時金の支払い、55才減額制度の廃止などを要求にかかげこの間闘ってきた。3・28〜31ストを闘いぬき、春闘総行動に総決起しよう。
 3月30日午前11時JR貨物本社前に総結集し、3年連続ベアゼロ弾劾、2000人合理化狙う「ニューチャレンジ21」合理化粉砕へ、JR貨物に怒りをたたきつけよう。