動労千葉・田中委員長
労働者が主人公となる社会を創り上げよう!
戦争への道を断固阻止しよう!
今日の集会を特別の思いで訴えたい。
アメリカは軍事力の総力をあげてアフガンで戦争を行っている。こうした歴史の中に我々が存在していること、社会の主人公として登場出来るのかが問われている。
今日の大失業への怒りの声、団結の力を結集したい。これは三組合だけで出来ることではない。戦争への道を止める思いを呼びかけたい。
一方、小泉政権は10月17日「三法案」の強行を行った。それは「テロ対策法」と自衛隊法、海上保安庁法の改悪だ。再び日本が戦争をする国となって、その凶暴な姿をむき出したのだ。阻止することができるのか歴史の大きな分岐点に立っている。戦後の平和主義も民主主義も10月17日をもって堤防が決壊しようとしている。とめどない戦争への傾斜を全力をあげて阻止へ立ち上がりたい。
戦争の本質-帝国主義同士の争闘戦!
この戦争の本質とは何なのかを見据えなければならない。「テロにも戦争にも反対」ということをきっぱりと拒否する。戦争の本質を誤ると戦争協力の道へと突き進むことになる。明らかに帝国主義同士の争闘戦だと訴える。かつても今も「正義のため」と称して戦争は行われてきた。日本はかつて暴れる中国
を静めるという名目で戦争へと突き進んだ。過去の過ちを二度と繰り返してはならない。その根源である帝国主義を打ち破らなくてはならない。アフガンをめぐる戦争は、石油と天然ガスをめぐる争闘戦だ。この戦争は南北朝鮮、中国、アジアへ、そして第3次大戦へと引き込む要因になる。
世界の人民は類例のない貧困の中にある。人類史上はじまって以来の貧富の差が拡大し、怒りの声は今や臨界点を越えようとしている。反帝国主義の陣形を作りたい。
大失業と戦争の時代-社会のあり方を問う!
日本の労働者をめぐる状況はまさに大失業攻撃の中にある。生きる権利、働く権利さえ奪われようとしている。競争原理を導入して大企業が中小企業をなぎ倒していく現状、これは首切り競争に他ならない。
小泉構造改革の不良債権処理によって、百数十万の労働者が路頭に投げ出されようとしている。失業率は5.4%になった。小泉は首切り自由の制度を作ろうとしている。社会のあり方そのものが間違っている。労働者の怒りの声を結集してこんな社会を打倒しよう。こうした大失業攻撃に抗して闘っていかなくてはならない。
労働運動の側はどうなっているか?NTT労組では賃下げ、リストラについて合意をしている。連合は賃上げ要求すらしない。このように労働組合は惨憺たる状況にある。怒りを忘れた者、対決しない者を労働組合とはいわない。我々の力でこうした現状を打倒しなければならない。本集会がその第一歩だ。何としても新たな決意を込めて「資本主義にNOと言える労働運動」を貫かなければならない。
「四党合意」をめぐる分岐-日本労働運動再生への道!
国鉄闘争は、「四党合意」をめぐって鋭い分岐の中にある。1047名闘争の切り捨てには、国労を自らの力で解体していく動きがある。この国鉄闘争をめぐる大きな分岐が労働運動全体へ波及している。
1047名闘争の当該組合として国労闘争団との連携、ILOへの提訴を通し、国際的な反戦闘争と連帯して一から作りあげていく。
この疾風怒濤の時代に存在している我々は、激動の時代に立ち向かい通用する存在だと確信し、訴え、結集し、労働者こそが社会の主人公であり、戦争政策に対決する勢力だと訴えたい。日本の戦後体制にとってかわるものを作りださなくてはならない。これを一から作り出す、労働者が胸を張って生きられる世界を作り出したい。こんな社会を変えよう! |