No.

第30回定期大会へ向けて@

新しい世代の動労千葉を!

21世紀に通用する新たな世代の動労千葉の建設へ!

 動労千葉第30回定期大会が、9月30日〜10月1日にかけてDC会館において開催される。今定期大会は、21世紀の動労千葉を新たな世代において建設していく重要な大会である。
時あたかも、53年の調査開始以来最悪の5.0%となった完全失業率、基幹産業で矢継ぎ早に出されている大リストラ計画・希望退職制度の実施、バブル崩壊後の最安値を下回る平均株価=大失業時代が全面展開されている日本の労働者階級をめぐる状況を打破するもの、小泉の標榜する「骨太の改革」による更なる「痛み」の強制、社会保障制度の解体攻撃、司法改悪にまで及ぶその恐るべき「改革」の中身、こうした一連の労働者に対する反動攻撃と対決しうる質と力を持った労働運動の結集軸を形成するもの、それこそ、今日まで数々の先人が築きあげてきた国鉄労働運動の歴史、軌跡、闘争の継続と連続にある。
何よりも、大失業時代に抗する労働運動の嚆矢となり、この反動攻撃を根底から揺るがしているものこそ、1047名闘争にある。国鉄方式の首切り、リストラ、転籍攻撃と対峙する時、その教訓と闘いの方向性を導き出すものこそ、われわれの解雇撤回闘争にある。その力は一言で言い切ってしまえば、団結の指し示すところにあると断言できる。われわれこそが、解雇者とJR本体の組合員が一体となって、この攻撃と対決してきた。ここにこの闘争を貫徹していく指標がある。ゆえに、現在の1047名闘争に対する解体攻撃、「四党合意」攻撃の本質があり、国鉄闘争を雲散霧消させることなくして、大失業攻撃の完遂は出来えない。逆も真なり、1047名闘争の勝利の暁には、大失業攻撃は微塵に砕け散ることとなる。この闘いは、ひとつ国鉄闘争の帰趨を決する側面のみでなく、大きく日本の労働者総体の行く末をも握ったものとして、「連合」を打倒していく質量を持ったものとして、闘い抜かなければならない。

日本労働運動の牽引車=国鉄闘争の新時代を創造する

 われわれ動労千葉が、日本労働運動の歴史的軌跡のうえで、特筆すべきものと言えば、「闘えば分裂する」という過去の日本労働運動の悪しき軌跡を断ち切ったところにある。
動労本部からの分離・独立、動労千葉結成、労農連帯の絆にかけたジェット闘争、国鉄分割・民営化反対の一波・二波闘争、28名の解雇撤回闘争とその名誉回復、そして清算事業団−1047名闘争、ひとつひとつの闘いが、国鉄闘争の軌跡であり、労働者の魂を揺さぶり続けている闘いだ。
われわれは、国鉄闘争を基軸とした闘いを展開するためにも、「全国にはばたこう」運動をこの間、その
組織の総力をあげて闘い抜いてきた。その萌芽は現在、「資本主義にNOを!」を合言葉として、全国労働者総決起集会として結実しつつある。また、国鉄−JR内では、動労大改革の結成理念に結集した、動労水戸の仲間、動労連帯高崎の仲間、動労西日本の仲間達と共に結成した、上部機関=動労総連合が今日益々その意義を高めつつある。
 闘いは進んでいる。全国労組交流センターの闘い、反戦共同行動委員会の闘い、こうした闘いの渦を巻き起こしてきたもの、それこそわれわれ動労千葉が闘いによって導き出してきたもの、その闘いの一端を築きあげてきたもの、全てがその闘いの軌跡である。
第30回定期大会では、日本労働運動の牽引車たる、国鉄闘争に新たな1ページを記す、21世紀に通用する、新たな世代の動労千葉を建設していかなければならない。

動力車労組の名にかけて!職場生産点の闘い−運転保安闘争を強化、拡大、深化させよう

 21世紀の初頭にあたって、われわれはこの2001年春闘において、JR版大失業攻撃である、「ニューフロンティア21」との対決を、全組合員のストライキを含む闘いで、その本質を国鉄−JRの労働者に指し示した。
機労から出発した動力車労働組合の歴史を引き継ぐもの、その職能組合としての発足の碑を、新たな世紀へと継承するもの、原点の闘いを揺るぎない団結の力で打ち固めよう。今こそ、改めて職場生産点からの闘いこそが、このJR版大リストラ攻撃−「ニューフロンティア21」、分割・民営化の矛盾が集中する貨物での「新フレイト21」の瓦解−貨物版「シニア制度」−経営形態の変更攻撃などを打破する力を持ちうる。そしてこの全ての闘いは、労働運動の新たな潮流運動に直結している。
世紀を越えて貫かれてきた闘いを継承する真紅の動輪旗、新世代の動労千葉を、第30回定期大会において建設しよう!