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控訴審判決で布施副委員長が証人にたち
「動力車会館への家宅捜索は全く不当」と証言

 6月14日、10時30分から、東京高裁822号法廷において、92年10月及び93年4月の2回にわたる千葉県警による不当な家宅捜索に対する国家賠償請求事件の控訴審公判が行われ、組合側・布施副委員長に対する証人尋問が行われた。

ゲリラ事件と関係ないことを改めて鮮明に証言

 布施副委員長に対する証人尋問は、本年2月8日に行われた千葉県側・羽部被告(捜索当時千葉県警公安三課警部)の証人尋問に対する反証として行われ、最初に組合側主尋問が行われた。
 まず、動労千葉の設立経過を証言した後、三里塚闘争について千葉県側が「現地住民主体の反対闘争の性格はほとんどない」と主張したことに対して、農民が現に営農し、主体的に活動し、全国の反戦・反基地闘争を闘う多くの住民団体が参加し、動労千葉も地元の闘争として参加し続けていることを証言した。
 また、労組交流センターや反戦共同行動委員会について「中核はが主導して結成した組織」などという主張に対しては、89年の総評解散―連合結成という状況の中で、連合に行けない、行かないという労働組合が多く存在していたことから新たなナショナルセンターが必要であったこと、連合が反戦・政治闘争を行わないためこうした闘いの軸として反戦共同行動委員会などについて中野委員長らが呼び掛け、全国の多くの労働組合・労働者が結集して組織されたものであり、千葉県側の言うような主張は全くのでたらめであることを明らかにした。
 さらに、動力車会館への出入りについても、動労千葉の組合員はもちろんのこと、県内の労働団体や労金や全労済などの福祉団体、社民党や新社会党などの政党、反対同盟や市民団体、労組交流センターや反戦共同行動委員会の事務局、動労千葉を支援する会など様々な関係者が出入りしており、千葉県警が不当な家宅捜索を行うようなゲリラ事件とは全く関係ないことを鮮明にした。
 そして、千葉県警が押収した機関紙等については、三里塚闘争に参加している党派をはじめ各党派が動力車会館あてに送付してくるものを資料として保存しておいたものであり、そうした中から選別して特定のものを押収すること自体全く不当であることを訴えてきた。

9月4日に判決日を指定

 主尋問の後反対尋問が行われたが、動力車会館への出入りについて尋問を行ってきたが、前述のような状況であることを明らかにして、この日をもって結審し、判決日は、9月4日と指定された。労働組合に対する不当な家宅捜索を許さず、千葉地裁判決に基づく勝利をかちとるために闘いを強化しよう。