DC通信No.215
CTS職場討議資料

2016年4月

DC通信目次 

白紙撤回へこれからが本番 ・・・ CTS職場討議資料@

 就業規則改悪4月実施は阻止しました!  この提案が明らかになるや職場はたちまち 怒りの声で一杯になりました。賛成する人は 誰一人いなかった。その声が大きな力となっ て会社おいつめました。
しかし闘いは何一つ終わっていません。CTSは雇用契約を半年に切り縮め、その間に 強行しようとしています。本当に許せない!
絶対にあきらめない。怒りの声をあげ続けよう。私たちの要求は「白紙撤回」です。
あらためて就業規則改悪の問題点をシリー ズで訴えます。

不合格なら5年で使い捨て

最大の問題点は、契約社員やパートで働く仲間たちに「全員最長5年で雇用終了」「それまでに限定社員試験に合格しなければ雇止め」という雇用契約にしようとしていることです。

雇用不安と低賃金が職場に蔓延 

そうなれば今後採用される人は全員「最長5年」の契約となり、今働いている人も来年度から限定社員試験が始まります。試験に合格しなければ雇止めです。 会社の都合ひとつで、好き勝手に労働者を使い捨てられるようにしようというのです。
こんなことを許したら、誰もがつねに雇用不安の中で働かざるを得なくなります。

試験に合格しても時給制

5年以上継続して働いた者は、本人が申し出れば全員無期雇用契約に転換しなければならないのが法律のルールです。それは、「雇用不安を解消するために設けられた」と明記されています。それなのにCTSがやろうとしていることはまさに真逆の違法行為です。
しかも、無期雇用契約への転換は、常識的に考えれば、少なくとも正社員と同等の待遇になることを意味するはずです。
それを「5年ルール」とセットで月給制を時給制に変えて、もっと低賃金に突き落とす。試験に合格しても時給800円、900
円の現実が延々と続くだけ。
こんなもの、白紙撤回以外にありません。


クビにしていい人などいない ・・・CTS職場討議資料NO.2

白紙撤回しかないA試験」って何だ!
 人の人生をもてあそぶな!

会社は、一体どんな試験をやって、どんな基準で「合格」「不合格」を決めるというのでしょうか。
「不合格」は即クビを意味します。一人の人間、そして家族の人生を左右する重大な問題です。雑巾ひとつ持ったこともないJRからの天下り管理者が、どうやって私たちの仕事を評価するんですか。
希望者全員を無期雇用に!
仕事の早い人も遅い人も、要領の良い人も悪い人も、みんなで
フォローしあって仕事をしてきたのは私たちであってあなたたちではない! 誰一人クビにしていい人間などいない!

 「無期雇用は主任や班長だけ」?!

この問題について、会社は団体交渉で次のように言っています。
組合 限定社員試験は、どのような内容、合格基準にするのか。
会社 試験の内容・合格基準はまだ言えないが、受ければ合格するというものではない。合格者は、ゆくゆくは班長・主任なるような職場の核になる人を想定している。

組合 職場では不安が広がっている。
会社 それはわかるが、雇用契約を更新するかどうかは、あくまでも年度ごとの業務量と個人ごとの判断による。

こんな言い方、絶対に許せない。人間を消耗品のようにどんどん使い捨てていこうというのです。
就業規則改悪より人を増やせ今でさえ要員不足で、全般清掃やポリッシャーさえ十分にできない状態です。就業規則改悪をやる前に、この現実を何とかしろ!
労働条件が悪すぎて人が集まらないのに、こんなことをしたらCTSには誰も来なくなってしまいます。今いる人も、辞めてしまいます。

違法行為のオンパレード CTS職場討議資料 NO.3 

CTSが進める就業規則改悪は、完全な違法・脱法行為です。
CTSは「試験に合格しなければ最大5年で雇止め」という制度について、「労働契約法に基づく改正」といっています。
しかし、労働契約法改定の提案趣旨として説明されたことは、「雇止めに対する不安を解消していく」「労働者が安心して働きmig続けることができる社会を実現するため」です。

CTSはウソをつくな!
会社の説明は真っ赤なウソです。
「最大5 年で雇止め」ルールは、改定された労働契約法の趣旨に真っ向から反しているのです。それを「法律が変わったから仕方ない」ことのように騙そうとするとは何事か!
「無期にさせない」で雇止めは違法裁判でも、有期雇用の労働者への雇止めを無効とする例があります。
NTTマーケティングアクトという会社の契約社員6人が雇止めにされた裁判では、「契約更新しないのは違法」と認められました。本来は全員が5年以上働けば無期雇用になれます。無期雇用にさせないために、雇止めにすることは完全な違法行為なのです。

勝手に不利益変更はできない

他 にもCTSは月給制を時給制にしたり、作業手当を削減したりしようとしています。しかし厚生労働省の通達でも、原則として「就業規則の変更により一方的に 労働条件の不利益変更を行うことはできない」とはっきりと明記されています。例外は、「そうしなければ会社がつぶれる」といった「高度な合理性」があると きです。
C T S がつぶれる? 掃除もせず年収一千万円の天下り管理者がゴロゴロいて、月額二百万円クラスの貸しビルに本社をおいておいて? それを問題にもせず、私たちの賃金や労働条件は削るというのか!
こんな話は本当にふざけきっています。

時給制で短時間勤務・賃下げへ  CTS職場討議資料 NO.4

就業規則改悪の問題点の二つ目は、月給制の賃金を時給制にすることです。

時給制の狙いは短時間勤務

それに伴い会社は、「短時間勤務を導入する」「手待ち時間を時間単位で見直す」「兼業禁止の規定も廃止する」といっています。
短時間勤務の対象が今の契約社員や嘱託職員にまで広がれば、それだけ全体の賃金も下がります。「手待ち時間の見直し」も、その時間の賃金はカットするということです。
時給制を導入する狙いがここにあります。

会社の勤務指定で賃金まで決定

し かも、時給制で仕事から外されれば、その分だけ賃金も下がります。 様々なシフトをつくって勤務を回すようになれば、会社の勝手な勤務指定で一人ひとりの 賃金まで好きにできてしまうのです。 賃金までたてにとって、何一つものいえぬ職場にしようという卑劣なやり方は、本当に許せません。

兼業解禁=さらなる賃下げへ

また、会社がこれまで禁止していた兼業を解禁するということは、今よりもっと低賃金にしようということです。 会社は、私たちをダブルジョブ、トリプルジョブでなければ生活できないところまで突き落とすつもりなのです。
「食えるだけの賃金は払わないから、好きに副業してくれ」 これでは、まるで学生アルバイトのような扱いです。

現場で働く私たちをなめるな!

低賃金でも毎日掃除をして、必死に働いているのは私たちです。JRから天下りした本社の人間たちではありません。
その仕打ちがこんな制度の導入だなど、本当に腹が立ちます。
会社は私たちを侮辱するな! まともに生活できる賃金をよこせ! 白紙撤回まで諦めずに闘いましょう。

就業規則改悪より人を増やせ! CTS職場討議資料 NO.5

CTSは就業規則改悪を進めています。しかし、そんなことより、人を増やして現場の人手不足を解決すべきです。

今でも仕事がまわらない!

現場では、どこも人が足らないところばかりです。全般清掃やポリッシャーさえ十分にできていないのです。
汚れがたまれば簡単には落ちません。普段の清掃も大変になって、列車はどんどん汚れていきます。千葉を走る列車に乗れば、どれが手が回らなかった列車か一目瞭然です。

 一体この仕打ちは何なのか!

やはり許せないのは「5 年ルール」です。
会社は、「無期雇用にするのは主任や班長になるような人」といいました。 他の人は5年で使い捨てということです。
「主任や班長さえいれば、他はベテランなんていらない」「新人を次々に取り換えればいい」。これが会社の言いたいことです。
これまで低賃金でも必死に仕事をしてきた私たちを何だと思っているのか!
こんな人を侮辱した話はありません。

「5年で使い捨て」が職場を壊す

清掃の仕事は数カ月でできるようにはなりません。1年単位で働いて初めて仕事のこともわかってくるのです。
しかし、今でさえ新しく入った人が次々に辞めていく状態です。これではいくら人が入っても、人手不足は解決しません。
その上に、4年や5年も働いた人のクビを切れば、職場は完全に破たんします。

まずやるべきことは大幅賃上げ

今いる人たちが大切にされないで、どうして新しい人たちが入ってくるでしょうか。就業規則が改悪されれば、「転職を考えるしかない」という声まであがっているのです。
人が足らなくなるのは、労働条件が悪すぎるからです。何よりこの低賃金をどうにかするべきです。CTSは就業規則改悪ではなく、大幅賃上げを実施しろ!

「忌引き無給」の会社があるか! CTS職場討議資料 NO.E

CTSは就業規則改悪で社員以外の忌引きを無給にしようとしています。


 すぐに帰って来いというのか!
「忌引き」はいずれ全員が経験することになります。その忌引きを無給にする?! 無給で休むことになれば生活に直結します。親が亡くなっても、仕事のためにすぐ帰って来いというのか!
本当に血も涙もない話です。

 極端な例を出して改悪

忌引きまで無給の会社など一体どれほどあるのでしょうか。
このことについて、CTSは動労千葉との団体交渉の中で次のように回答しました。

 組合→ 「限定社員」・「スタッフ社員」は、現在は有給扱いの忌引きなどについても無給休暇にするのか。
 会社→ 例えば1日1〜2時間のパート社員の方に有給で忌引き休暇を与えるのは不合理と考えた。社会一般の基準で。今後は勤務を時間管理することから、そういう考え方で限定社員もスタッ フ社員も扱いを統一した。 

極端な例を使ってフルタイムの人も含めて労働条件全体を一番悪い方に合わせるという、あくどいやり方です。
忌引きだけの問題ではなく、短時間勤務導入と一体だということもはっきりしました。

 無給にする理由は何もない

会社の回答は何の説明にもなっていません。そもそも今は、パート社員の人も忌引きは有給扱いなのです。
また週1日1時間だけ働く人でも、半年以上働けば有給休暇をとる権利があります。1日あたりの金額は労働時間分です。
限定社員やスタッフ社員の忌引きを有給のままにすることに何の問題もないはずです。「社会一般の基準」という言葉でごまかそうとするなんて卑怯です。忌引きまで無給にする就業規則改悪は絶対に認められません。

どこまで削れば気が済むのか!CTS職場討議資料 NO.F

CTSは就業規則改悪で作業手当や嘱託社員の夏季・年末手当を大幅に削減しようとしています。

同じ仕事で手当てを削るな!

作業がなくなるわけでもないのに、なぜ作業手当てを削るのか!
また嘱託社員と「限定社員」の夏季・年末手当では最低で年間40万円も差があります。
「本当にローンが払えなくなる」「嘱託がなくなるなら60歳を超えて働く意味がない」と声が上がっているのが現状です。

ベアゼロ、定昇は時給2・5円

今春闘の回答で会社は、ベースアップを拒否し、定期昇給は正社員が平均千円、契約社員が4百円( 時給2・5 円分!)と回答しました。 組合側が要求した住宅手当等も拒否です。こんな回答は認められません。 団体交渉では、現場の切実な声を突き付けました。

 「私も12万円で生活していた」!?

組合 入社して3年で手取りは月12〜13万円。切り詰めても手元には何も残らない。借金生活に陥るかもしれない。生活できる手取り額を求めたい。

会社 12万円なら12万円で生活する。私も月12万円程度で生活したことはある。清掃業務に関して言えば、CTSは決して低い賃金水準だと思っていない。

こんなひどい回答があるか! 回答したのはJRからの天下り幹部です。しかも初任給が7万円程だった40 年前の話だそうです。 そこまで言うなら、今からお前が月12万円で生活してみろ!

生活できる賃金をよこせ!

CTSの基本給は最低賃金ぎりぎりです。それで「低くない」? まともな賃上げもせず、作業手当てまで削る? 現場を担ってきたのは天下り幹部ではなく私たちです。就業規則改悪を白紙撤回させ大幅賃上げさせるまで声をあげ続けましょう。

 

北九州市環境整備協会分会 「無期転換逃れ」にストで闘う
CTS職場討議資料 NO.G

CTSの就業規則改悪で直面している問題は、全国のあらゆる業種で働く労働者の共通の課題になっています。

cts8半年失業」制度で無期転換逃れ

北九州市環境整備協会は昨年12 月、全従業員100名に対して6ヶ月の失業期間制度を導入すると提案しました。
労働契約法改定で、「5年以上働いた有期社員を、労働者本人が希望すれば無期雇用にしなければならない」ことになりました。しかし「5年」の計算は、半年 以上の空白期間があるとリセットされます。 5年がたつ前に半年間の失業状態を作り、無期転換規定から逃れようとしています。 しかも、その期間は失業手 当で生活しろというのです。
とんでもない違法・脱法行為です。

白紙撤回求め組合結成・スト決行

今年1月、北九州市環境整備協会の労働者たちは44名で労働組合を結成し、この不当な提案の白紙撤回を求めてきました。
そして、3月22日からのストライキを決行して闘っています。
北九州市環境整備協会の労働者は、3年間賃上げ無し、全員1年雇用という中で長年働かされてきました。残業手当を支払わないということも行われてきました。
CTSで働く私たちと同じ境遇の労働者たちが、「絶対に白紙撤回させなければならない」と闘いにたちあがっています。

怒りの声をあげ続けよう

「試験に受からなければ5年で雇止め」「試験に受かっても時給の限定社員」
CTSの就業規則改悪は労働者の権利と生活、誇りも奪うような制度です。白紙撤回させるしかありません。
就業規則改悪4月実施は、職場全体の怒りの声で会社を追い詰めて阻止しました。
今度は白紙撤回です。最後まであきらめず、怒りの声をあげ続けましょう。


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