DC通信No.214

2016年2月28日

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 2.28動労千葉 第74回定期委員会

委 員 会 宣 言

本日われわれは、DC会館において第74定期委員会を開催し、第二の分割・民営化攻撃と対決し、16春闘勝利―組織拡大に向けて組織の総力をあげて起ち上がる闘いの方針を決定した。
世界的な株価と原油価格の暴落が始まり世界大恐慌が激化している。IS(イスラム国)をめぐる戦争とテロの拡大、あふれ出す膨大な難民、石油・資源をめぐ るつぶし合いが始まっている。東アジアでも北朝鮮の核実験等を口実に朝鮮半島をめぐる戦争の危機が迫っている。資本主義の危機・矛盾が爆発し、貧困と戦争 を生み出しているのだ。
安倍政権は、戦争と改憲、民営化と非正規職化の道を進み、「戦争をする国」への社会の大転換を狙っている。派遣法の改悪、「同一労働・同一賃金推進法案」 「残業代ゼロ法」「解雇金銭解決法」等、労働者の権利を徹底的に奪い尽くす労働法制の大改革が狙われている。非正規労働者は2千万人を越えた。安倍は「百 万人以上の雇用を増やした」と言うが、実際には非正規雇用が178万人増え、正規雇用は56万人も減少しているのだ。しかも1千万人の非正規労働者が健康 保険、厚生年金にも入っていない。安保法制反対闘争のなかで噴き出した怒りは、社会全体を覆し、生きていくことのできない非正規職化と貧困という現実に対 する根底的な怒りだ。戦争に反対して闘いぬく労働者・市民・学生と固く連帯し戦争絶対反対の闘いを全力でつくりあげなければならない。
国鉄1047名解雇撤回闘争は、2・14国鉄集会において直接JRに解雇撤回・職場復帰を求める署名運動を全国によびかけた。JRに法的責任があったことが明らかになったのだ。新たな署名運動を武器に国鉄分割・民営化に決着をつける闘いに全力で起ち上がろう。
JR体制の大再編攻撃が開始されている。JR自身が「あらゆる問題が変化点に直面している」と言い始めている。続発する事故、三島・貨物の経営破綻、民営 化そのものの崩壊、大量退職問題の続発等、外注化攻撃がもたらす雇用と安全のさらなる崩壊など、文字通り「JR崩壊」というべき現実だ。こうした事態に対 しJR東日本は、事故の「背後要因」は「水平分業の深度化、鉄道システムチェンジ、社員の急速な世代交替(大量退職)」だと認めざるを得なくなった。外注 化を粉砕して第二の分割・民営化攻撃に打ち勝とう。
一方、グループ企業でも「水平分業」に伴う大再編―雇用や賃金の全面的な破壊攻撃が始まっている。CTSは、この4月にも雇用形態の抜本的改悪を強行しよ うとしている。試験に受からなければ「最長5年で解雇・時給制」とする攻撃だ。労働契約法を悪用した雇用の全面的な解体攻撃であり、労働者の雇用と権利を 根こそぎ解体しようとする攻撃だ。絶対に許すことはできない。JR―CTSを貫く闘いに全力で起ちあがり、外注化粉砕―CTSの労働条件確立へ闘いぬこ う!
16春闘は、改憲・戦争法や総非正規職化、社会保障制度解体攻撃への怒りの声と結びついて労働運動が力を取り戻すことができるか否か、日本の労働運動の未来を左右する闘いだ。「第二の分割・民営化攻撃に立ち向かう組織拡大春闘」と位置づけ、全組合員の総決起で闘おう。
そして何よりも大量退職問題を逆手にとった組織破壊攻撃と対決し、定年延長と65歳まで働ける職場・労働条件の確立を目指して闘いぬこう。「去るも地獄、 残るも地獄」の現実が職場に強制されようとしている。こんなことを放置していたら安全がすべて崩壊する。反合・運転保安闘争に立ち上がろう。
われわれが目指すのは、階級的労働運動を甦らせることだ。韓国・民主労総は労働市場構造改悪反対を掲げてゼネストで闘っている。新自由主義、民営化、解雇 自由化攻撃に立ち向かう国境を越えた共同闘争をつくりあげよう。動労水戸の仲間たちとともに5年目を迎える福島の怒りと共に闘おう。三里塚労農連帯闘争を 強化しよう。反動安倍政権を打倒しよう。
われわれは「闘いなくして組織拡大なし!」を合言葉にして、全組合員の総力を結集して組織拡大実現に向け、全力で闘いぬくものである。
右、宣言する。

2016年2月28日
国鉄千葉動力車労働組合 第74回定期委員会


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