DC通信No.210

2015/9/27

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大 会 宣 言

本日われわれは、DC会館において第44定期大会を開催し、第2の分割・民営化攻撃と対決し、採用差別事件に対して下された上告棄却を打ち破って進む新たな闘いの方針を満場一致で決定した。
6・30上告棄却は、国鉄闘争に終止符を打とうとする攻撃であった。戦争法強行採決情勢が労働運動の解体を国家意思に押し上げたのだ。しかし、われわれの闘いは最高裁を追いつめ、ついに国鉄分割・民営化攻撃の根幹(不採用基準の策定)が不当労働行為であった事実を確定させた。それは画期的なことである。30年に及ぶ闘いは、国鉄分割・民営化を過去の事とすることを許さず、連合の「完成」を阻み、労働運動と労働者の権利を最後の一線で守りぬいたのだ。われわれは解雇を撤回させ職場に戻る新たな闘いを開始する。
われわれは、今も強制出向から3年目の10月1日に向け、「委託契約を解除して、すべてをJRに戻せ!」と要求して闘うスト準備体制の渦中にある。民営化・外注化との闘いは何一つ終わっていない。闘いはこれからだ。
安倍政権による戦争法強行採決を満腔の怒りをこめて弾劾する。しかし、この歴史的暴挙は無数の労働者の怒りの声を解き放って行動に移らせた。8月30日には12万人が規制線を突破して国会前を占拠し解放区にした。恐れをなした日共や連合派などは、警察権力と一体となって闘いを体制内的に抑え込もうとしたが、その後の1週間、闘いは日々激しい衝突となって成長した。歴史が動き始めたのだ。
さらに安倍政権は、社会丸ごと民営化、総非正規職化の道を突き進んでいる。「1985年以来の大転換」といわれる派遣法の大改悪が強行され、国家戦略特区が具体的に動き出そうとしている。896都市が消滅の危機に立ち、教育、医療、社会保障制度など、すべてが破壊されようとしている。
3・11から4年半、福島原発事故は収束するどころか放射能汚染を拡大し続けている。しかし安倍政権は、「復興」の名の下に福島を見殺しにし、川内原発の再稼動を強行した。福島で、沖縄で、三里塚で、政府の暴挙に対し怒りの声が爆発している。
ついに中国バブルが全面的に崩壊し始め、世界中の支配者たちが震えあがっている。中東や北アフリカから数百万人の「難民」が、生きんがためにヨーロッパをめざしている。それは帝国主義とスターリン主義によって繰り返された戦争が産み落とした恐るべき現実だ。戦後世界体制は崩壊し、全てが沸騰点に向かって煮えたぎり始めたのだ。
安倍政権は「連合を分裂させよ」と叫びたてて労働運動の再編=産業報国会化を画策している。絶対に許してはならない。労働者の団結した力こそこの社会を変革する原動力だ。今こそ階級的労働運動を時代の最前線に登場させよう。
分割・民営化体制の崩壊、国鉄採用者の大量退職問題に突き動かされて、JR情勢も激変しようとしている。JR北海道、四国、貨物、そして地方鉄道のほとんどが破たんの危機に瀕している。重大事故が続発し、目を覆うような安全の崩壊が進行している。貨物では賃下げ攻撃が強制され続けている。民営化は失敗したのだ。事故続発の最大の原因は、外注化による技術継承と指揮命令系統の崩壊、無責任体制の蔓延にある。
「国鉄改革のようなイノベーション」「働き方を変える」と称して、第2の分割・民営化攻撃が開始されている。その核心は「外注革命」、これまでとは異次元の外注化・非正規職化攻撃であり、新たな国鉄―JR労働運動解体攻撃だ。千葉運転区廃止・運輸区化がその突破口になろうとしている。われわれはこの攻撃に真正面から立ち向かうことを決意した。
外注化粉砕闘争の中にこそ勝利の展望がある。外注化・非正規職化させない闘いを15年間にわたって非妥協的に貫き、10年単位で攻撃を遅らせ、その渦中で組織拡大を実現し、CTSで働く仲間たちが動労千葉に結集し始めているのだ。それは、新自由主義攻撃に労働組合が立ち向かうことが可能であることを証明した画期的な地平である。
外注化を許すな。定年延長と65歳まで働き続けることのできる職場・労働条件の確立をめざし、組織の総力をあげて闘おう。「去るも地獄、残るも地獄」の労働強化を許すな、地方ローカル線切り捨て絶対反対、反合理化・運転保安確立、16春闘を「戦争法施行」を阻止する「組織拡大春闘」として闘おう。
何よりも最大の課題は、CTSで働く12名の仲間たちが動労千葉に結集した大きな地平をさらに前進させて、JR―CTSを貫いて組織拡大を実現することだ。すべての力を組織強化・拡大の一点に集中しよう。動労総連合を全国につくりあげよう。
11月労働者集会1万人結集を実現し、戦争と民営化に突き進む反動安倍政権を打倒しよう。ゼネストに立ち上がる韓国・民主労総と固く連帯し、労働運動の再生をかちとろう。われわれはストライキに立ち上がる!
右宣言する。
2015年9月27日
国鉄千葉動力車労働組合 第44回定期大会


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