DC通信No.1674 2013/5/1
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労働者階級の国際的団結で、東アジアにおける新たな戦争の危機を打ち破ろう! 大恐慌として爆発した資本主義の危機は、今日、世界の労働者を大失業にたたき込むとともに、新たな戦争の危機を急速につくりだしています。その最大の焦点となっているのが、東アジアです。とりわけ朝鮮半島をめぐる情勢は、まさに一触即発の危機に突入しています。 この間、米韓両軍が繰り広げてきた過去最大規模の合同軍事演習は、核兵器搭載可能な戦略爆撃機まで動員し、朝鮮半島上空を制圧するという激しいものです。米オバマ政権は「すでに平時ではない」とし、南北間で局地的な衝突が発生した場合でも直ちに米軍が全面介入できる協定を韓国政府と結びました。北朝鮮・金正恩政権もこれに対抗して反人民的な核武装・核開発に決定的な拍車をかけ、1953年以来の休戦協定をも破棄するという瀬戸際政策にますますのめり込んでいます。 さらに、日本の安倍政権はこの機に乗じ、平和憲法の全面破棄と戦争国家への公然たる転換をたくらんでいます。そのために、北朝鮮や中国に対する戦争挑発の先頭に立ち、領土問題での排外主義をあおり、沖縄への辺野古新基地建設、日米軍事同盟の強化を推進しています。また日本自身の核武装をも狙って、原発再稼働に必死に突き進もうとしています。 この重大事態を見過ごすことは断じてできません。戦争を必要としているのは、米日韓の資本家階級や中国・北朝鮮の特権的支配層であり、戦争で犠牲になるのは各国の労働者人民です。今日の東アジアをめぐる軍事的緊張の背景にあるものは何か。20世紀の二度の世界戦争がそうであったように、大恐慌下で激化する大国間の対立、市場・資源・勢力圏をめぐる争闘戦が、政治的軍事的対立・抗争へと急速に転化し始めているということです。新たな戦争・核戦争を絶対に許さず、戦争を必要とするような社会を根本から変革する闘いに今こそ立ち上がらなければなりません。 韓国民主労総はすでに4月10日、「すべての戦争に反対し、戦争を助長するすべての勢力と対決して闘う」との声明を発しました。私たちはこの声明を断固支持し、ともに闘うことを宣言します。何よりも、現在の軍事的緊張を利用して平和憲法の破棄を企み、新たな侵略戦争への道を突き進もうとしている日本の安倍政権を怒りを込めて打ち倒す闘いに総決起します。 労働者に国境はありません。5月1日メーデーは、万国の労働者が階級として一つになり、民営化・外注化阻止!非正規職撤廃!解雇撤回!を掲げ、資本の搾取を打ち破る闘いに一斉に立ち上がる日です。民族・国籍・国境を越えた労働者階級の国際的団結こそ、戦争を実際に阻止し、世界を変革できる最大の力です。 国際連帯の旗を断固として掲げ、労働者の団結と階級的労働運動の前進で戦争を阻止しよう! 現代世界の根底的変革へ向けてともに前進しましょう! 2013年5月1日
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