全国運動速報5号
3・4動労千葉総決起集会 中野前委員長、清水執行委員を追悼
4月1日の外注化実施を阻止!
外注化と出向に徹底抗戦を宣言
千葉市民会館で3月4日、「中野前委員長追悼、外注化阻止・12春闘勝利/3・4動労千葉総決起集会」が行われた。外注化や基地再編攻撃など動労千葉の命運を決めるような激しい闘いの最中、清水匠執行委員が急逝する中で集会は開催された。
田中康宏委員長は、「労働者は団結を守り抜いて闘うことができる。労働組合は素晴らしいものだ。これが中野前委員長が残してくれた財産だ。この遺志を継いで動労千葉は組織拡大に挑戦する。定期委員会の日に清水執行委員が急逝した。寡黙で縁の下の力持ち、動労千葉の団結になくてはならない存在だった」と中野前委員長と清水執行委員に追悼の意を表明した。
予科生等登用差別裁判の最高裁反動判決について「動労千葉が闘いを継続することに対する反動だ。われわれの闘いが敵を追いつめている。登用差別でミルク販売や無人駅の掃除などをしてきた。それでも動労千葉の組合員の誇りをもって闘ってきた。絶対に許さない」と激しく最高裁を弾劾した。
検修・構内業務の外注化について、「いまや4割が非正規雇用だ。どこかで誰かが止めなければならない」と闘いの意義を語り、京葉車両センターの外注化をめぐる闘いを総括し、4月1日の外注化実施を阻止したことを高らかに宣言した。さらに「何が外注化を止めているのか」と問題提起、外注化に対し日本の労働運動史上初めて労働組合として徹底抗戦を行うと宣言。動労千葉への結集が始まれば、外注化攻撃は止められると組合員の総決起を訴えた。
基地再編攻撃について3月ダイ改での佐倉運輸区の開設を断念させたとして、長期の指名ストの意義を明らかにした。新自由主義の攻撃が、労働者の雇用や生活のみならず地方を破壊するとして、ローカル線廃止反対で地域を組織してきた成果を示した。
動労千葉を支援する会の山本事務局長や国労郡山工場支部の橋本さん、西部ユニオン鈴木コンクリート分会のあいさつが続いた。橋本さんは、郡山工場の外注化阻止の決意と3・11への結集を訴え、鈴コン分会は、「社長の悔しがる姿が目に浮かぶ」と今後1年間の賃金仮払いを勝ち取ったことを報告した。
OBの水野さん、白井さんが「当時の青年部の世代が動労千葉の闘いを継承していることに誇りを感じる」とあいさつ。大竹副委員長が「清水さんの抜けた穴を本部・支部が一丸となって埋める」と追悼のあいさつを述べた。
闘いへの決意に満ちた小気味よい緊張感の中、組合員の報告と決意が次々と続いた。
「反動判決は動労千葉に勝たして、日本の労働運動に火を付けることを恐れた」
「JR東海で車両に160_のヒビが出ても『直ちに安全に支障がない』と補強して運用している。これが分割・民営化」「4月の外注化は止めたが会社はあきらめていない。組織拡大で完全に止める。動労千葉は出向には行かない。出向協定も結ばない」「反動判決に怒りが渦巻いているが団結できている」
「黙っていたら会社の言いなりだ。3月10日は銚子に結集してほしい(要項参照)」「基地統廃合攻撃は、組合の団結を破壊する攻撃。がんばって押し戻す」
「2月27日に新小岩で1周年の報告集会を行った。清水さんの遺志を継ぎJR資本を圧倒していきたい」「貨物は12年間ベアゼロ。安心して働けない。清水さんの遺志を継いで分割・民営化体制打倒へ闘う」
川崎執行委員が新人事・賃金制度について鋭い批判を展開し、長田書記長が闘争方針を提起した。
最後に青年部が決意表明。「裁判は悔しいが落ち込んでいる暇はない。先輩たちと外注化阻止へ闘う。自分だけ助かればと思っている奴に労働運動は楽しいものだと笑顔で獲得したい」
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