DC通信No.162 2011/6/25
ILWU Local 21連帯メッセージ
DC通信目次 

ILWU Local 21のランク&ファイルの闘いが激化しています。
動労千葉の連帯メッセージです。
  伊藤忠を筆頭にしたジョイベンがILWUの精神とも言えるハイヤリングホールの解体に手を付けたということで、ILWUにとって絶対に負けられない闘いです。
動労千葉にとっても、ILWUは国際連帯の原点的な存在です。

ILWU Local 21 Dan Coffman委員長,

ILWU Local 21はじめすべてのILWUの組合員のみなさん!日本の鉄道運転士の労働組合である国鉄千葉動力車労働組合より、熱い連帯のあいさつをお送りします。
ILWUの闘う労働組合としての存在と権威を示す管轄権の破壊攻撃に対して、穀物列車の運行阻止、路線上座り込み、構内占拠などの実力闘争に立ち上がり、日々勝利をもぎ取っている貴闘いを、あふれる感動をもって受け止めています。

EGT Development (日本ITOCHU Corporation 、韓国STX Pan Ocean Co., Ltd.、アメリカBunge North America Corporate のJoint Venture)は、ILWU Local 21との交渉を拒否し、賃金など既得の労働条件を破壊し、ILWUの管轄権の破壊を通して非組合員による操業の突破口を作るという、常軌を逸した攻撃に出ようとしています。

75年間に渡るILWUの闘いの伝統と、自らの労働の奪還を希求するランク&ファイルの労働者の闘いの精神が、ILWUの管轄権の中に宿っています。日本の総合商社(日本特有の形態を持つ巨大卸売商)伊藤忠が、この闘いの拠点を解体する攻撃の先兵に位置し、アメリカ西海岸の港湾労働者の団結破壊を策すことを、私たちは絶対に看過することはできません。

動労千葉は唯一、鉄道車両の検査修理部門の外注化を10年間に渡り、数えきれないほどのストライキをもって阻止してきました。そして今、日本の労働運動の未来を決めるような決定的な闘いの火ぶたを切ろうとしています。

大恐慌下に発生した3・11震災と原発大事故は、資本主義の根底的な危機を爆発させています。日本帝国主義に残された唯一の選択肢は、新自由主義の一層の推進、すなわち徹底的な民営化・外注化・非正規職化であることが明確になりました。とりわけ、公務員労働者に対する「9割を非正規職に!」という極限的な攻撃です。

JR資本は、ついに10月1日をもって、偽装請負という形で検査修理部門の外注化にのめり込もうとしています。動労千葉は、全国の闘う労働者と共にこの攻撃の前に敢然と立ちはだかり、日々激しい組織攻防戦を闘い抜いています。

Local 21を先頭とするすべてのILWUの皆さんの闘いと私たちの闘いは、本質的に根っこは同じです。破たんした新自由主義を労働者・労働組合の団結と共同性をもって打ち返す闘いです。
「我々はみんな一緒だ。組合丸ごと刑務所に入っても闘う」という貴方の気概は、私たちの意気込みでもあります。ともに闘おう」

2011年9月13日
国鉄千葉動力車労働組合 委員長
田中康弘

動画


DC通信目次 DORO-CHIBA