DC通信No.143 09/11/17
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1 1・1全国労働者集会参加者および11・8動労千葉訪韓団に参加されたみなさんへ
金属労組キリュン電子分会の闘いに連帯し、 キリュン電子(株)に抗議文を送ってください。

ユフンヒさん。 09年10月31日 三里塚・岩山団結小屋にて

2009年11月16日
動労千葉国際連帯委員会(担当 広沢)
千葉県千葉市中央区要町2−8
電話 043-222-7207  FAX 043-224-7197
Eメール doro-chiba@doro-chiba.org

 ご苦労様です。
 去る11・1全国労働者集会に参加され、また翌週の動労千葉訪韓団の訪韓の際に熱烈に迎えてくださった全国金属労働組合キリュン(起隆)電子分会のユ・フンヒさんから、彼女たちを解雇したキリュン電子に対しファックスで抗議文を送ってほしいとの支援要請がありました。
去る11・1全国労働者集会に参加され、また翌週の動労千葉訪韓団の訪韓の際に熱烈に迎えてくださった全国金属労働組合キリュン(起隆)電子分会のユ・フンヒさんから、彼女たちを解雇したキリュン電子に対しファックスで抗議文を送ってほしいとの支援要請がありました。
 つきましては、動労千葉国際連帯委で抗議文の書式を作りましたので、これに年月日と署名・住所等を入れてキリュン電子あてにファックスを入れてくださるよう組織していただけたらと思います。
 ファックス番号は別紙の韓国語で書かれた抗議文の冒頭に付しておきましたが、冒頭の国際電話会社の番号は、もちろんこれ以外のものでもかまいません。
 ご協力よろしくお願いいたします。

別紙 抗議文 (PDF)

【抗議文内容】
キリュン電子(株)貴下
 私たちは韓国の全国金属労働組合キリュン電子分会組合員の闘いに連帯する日本の労働者、学生、市民です。日本で労働者の権利のために闘う労働者きょうだいとして貴下に以下のように要請します。
1、キリュン電子と大韓民国政府は不法派遣に伴い解雇された労働者を直接雇用すること
1、非正規労働者に労働3権を保障すること、
1、雇われヤクザなどを動員して労働組合を弾圧することを中止するよう求めたILO勧告を履行すること。

★キリュン闘争の経過と要求項目については「キリュン電子闘争の概要」をご参照ください。

長期ハンスト闘争を闘うユフンヒさん
(左)とキムソヨン分会長

 

<キリュン電子分会闘争の概要>
 キリュン電子闘争は、不法派遣労働者の実態を、その壮絶な闘いによって韓国社会に知らしめ、数々の不当労働行為、解雇、組合員ロックアウト、工場移転にも屈せず、4年半にもなろうとする今も闘いを貫いている。
 以下、(1)会社概要、(2)闘争経緯、(3)組合側の要求。

(1)
●キリュン電子(株)はアジアセメント系列のコスダック上場会社として2004年約1700億ウォン売り上げに当期純利益約210億ウォンに達する衛星受信ラジオと自動車GPS,ナビゲーションを製造する業者。九老(クロ)デジタル産業団地内の代表的な事業場で大部分が女性。生産職社員250余人中、210人余りを不法派遣で雇用し(この3年間に新規採用された女性生産職労働者は99%が派遣労働者)、地域内での代表的な不法派遣使用業者。

(2)
●2005年4月 キリュン電子(株)に(不法に)派遣された労働者が集団解雇される事態発生。
 低賃金の派遣労働者を3〜4ヶ月ごとに周期的に「総入れ替え解雇」。
 解雇は携帯メールで通告。その理由は「雑談・口答えした」など)

●2005年8月5日 政府・労働部が不法派遣の事実を認める判定

●2005年7月5日 キリュン電子内の正規職、契約職、派遣職労働者を中心に労組結成(約180人余り)

●労働部の不法派遣判定以後にも契約打ち切りを名目に社員らに対する不当解雇、部署移動など不当労働行為を強行

●2005年8月24日 工場占拠徹夜座り込み突入
 使用側は損害賠償請求、刑事告訴による逮捕要請、暴力ガードマンによる暴行で対応
 10月11日 座り込み中の組合員ら対象に職場閉鎖
 10月17日 占拠徹夜座り込み55日の時点で警察による強制鎮圧、拘束
 以後、工場正門の前テント野宿座り込みに転換。工場進入のための闘争を展開


2005年10月17日キリュン電子前、警察強制鎮圧
キム・ソヨン分会長は病院に送られ、最後まで「非正規職撤廃」を叫ぶ


高空籠城 2008年05月26日

●会社側は500万ウォンの罰金を支払って法的責任を逃れる一方、組合員には54億ウォンの損賠仮差押さえ申請と拘束、手配を誘導


●闘争1000日を迎える2008年5月20日を機に闘争戦術拡大。高所ろう城、組合員断食、各界1000人記者会見・断食など。 
 高所ろう城中、イミョンバク大統領がキリュン電子の崔ドンニョル会長を優秀中小企業人に選定。
 6月12日 分会長が2回目の断髪、組合員集団ハンストおよび工場正門屋上座り込み突入。

●2008年6月末 国際労働機構(ILO)が「キリュン電子非正規職労働者、現代自動車社内下請け労働者など非正規職労働基本権の対策を講ずること」を韓国政府に強力に勧告。
 ILO結社の自由委員会は「派遣労働者の結社の自由と団体交渉権を保護する対策を要求する」として「(社内)下請けがこれらの団体交渉権の行使を阻むために乱用されることに対する防止策もなくてはならない」と明らかにする。
 特に「現代自動車やキリュン電子など下請け労働者の雇用期間と条件についての団体交渉が行われるようにせよ」と要求

●8月16日 断食67日目にキム・ソヨン分会長とユ・フンヒ連帯事業部長が病院に運ばれる。キムソヨン分会長は病院でも断食続行。
 8月22日 キム・ソヨン分会長がろう城現場に復帰。
 9月12日 断食94日目にキム・ソヨン分会長が病院に運ばれ断食終了。
 
●闘争渦中の2008年9月25日にクォン・ミョンヒ組合員が闘病生活の末に逝去(当年46才)

●2008年10月15日 米国シリウス遠征闘争。会社側はろう城現場を撤去。
 10月20日 会社正門の前望楼設置および分会長と民主労働党ソウル市当たりイ・サンギュ委員長高空座り込み進行
 10月21日 警察特攻隊強制鎮圧
 11月から、それまで旧社屋前で行っていた集会の場所を新社屋(銅雀区)に移す。

●現在、毎週木曜日に文化祭(第3週木曜日は崔ドンニョル会長宅の前で)と週1回の社前集会を継続中。
 組合結成当初180人いた組合員が生計や健康上の理由で70人、30人、13人と減り続け、現在7人が闘争を継続している。

(3)
●キリュン電子分会の要求
・不法派遣の事実を認めよ
・非正規職撤廃・正規職化実現
・ILO勧告案を履行せよ
・民主労組死守



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