DC通信No.131 08/10/01
動労千葉大会宣言
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大会宣言

 本日われわれは、第37回定期大会をDC会館において開催し、08春闘スト─ライフサイクル粉砕・組織拡大の闘い、11月労働者集会と国際連帯闘争の画期的前進を中心としたこの1年間の闘いの勝利を高らかに総括し、新たな闘いの方針を決定した。
 世界的な金融大恐慌が切迫している。サブプライムローンの破綻が米・大手金融会社の相次ぐ破綻を引きおこし、資本主義体制は今や、完全に崩れ落ちようとしている。新自由主義政策は、世界中に失業・貧困・飢餓と戦火をまき散らし、インフレを激しく進行させている。世界中で大幅賃上げを要求するストライキやデモが津波のようにまきおこり、食糧・燃料暴動が起きている。資本主義の最後の延命策であった新自由主義攻撃は、ついに自らの墓掘り人を目覚めさせた。日本もまた、この嵐のなかで、一年足らずで次々と首相が辞任し、自民党支配が最後的に崩壊しようとしている。新たに登場した麻生政権は、一層の民営化─労組破壊、戦争への道を突進する以外にない。
 こうしたなかで1047名闘争が重大な危機に直面している。政府・鉄建運輸機構が1047名闘争を最後的に解体する意志を顕わにし、「4者・4団体」は、その重圧に負けて動労千葉を排除し、解雇撤回を放棄した屈辱的な和解路線にますますのめりこんでいる。われわれは原点にたち返らなければならない。国鉄分割・民営化は、新自由主義攻撃の突破口であり、戦後最大の労働運動解体攻撃であった。しかし、われわれはその決着を許さず、それから22年を経た今も1047名闘争という形で不屈の闘いが続いている。それがどれほど大きな意味を持っているのか。一千万人を超す「ワーキングプア」の現実、公務員労働者への200万人民営化・首切り攻撃など、「生きさせろ!」という怒りの声が社会に満ちている。1047名闘争がその先頭に立ちきる構えをもったとき、闘いはどれほどの可能性を持つのか。自らの闘いを低めてはならない。JR民営化体制の矛盾を突いて職場から闘いに立ち上がろう。原点にたち返り、今こそ1047名闘争勝利、新自由主義攻撃、民営化攻撃粉砕の大闘争をまきおこそう。
 職場では、年明け早々にも予想されるライフサイクル第2次配転攻撃、全面的な基地統廃合、検修・構内業務の外注化、賃金制度改悪攻撃など、第2の分割・民営化攻撃が激しく襲いかかろうとしている。われわれは、本定期大会において、7年間の激闘の中で復権してきた反合・運転保安闘争のさらなる発展と本格的な組織拡大の実現に向けて全支部・全組合員が総決起する闘いの方針を決定した。われわれは、これまでいくども困難な闘いを団結の力で切り開いてきた。不可能を可能にする力はわれわれの中にある。資本との非和解的な攻防戦を闘いぬき、動労千葉の未来をかけて組織拡大の爆発的奔流をなんとしてもつくりだそう。
 本年の11・2労働者集会は、資本主義体制の終焉、自民党支配の崩壊という時代を背景とした労働運動をめぐる激しい分岐と衝突の焦点となっている。時代に通用しなくなったすべての日和見主義的勢力が野合して反動の側に転落している。しかし、そうした分岐の中からこそ本物の闘いとその爆発的高揚が生み出されることを歴史は教えている。11月労働者集会は、階級的労働運動の復権をかけた決定的な位置へと押し上げられた。日米韓労働者の国際連帯闘争は、この1年間の闘いを通して格段の発展を遂げた。渦巻くすべての怒りを結集して1万人集会を実現し、改憲・戦争と民営化・労組破壊と対決する闘う労働組合の荒々しい登場を宣言しよう。その力で09春闘を突破口に日本労働運動の階級的再生への展望をこじあけよう。生きることもできない現実の中で、無数の労働者がストライキを渇望している。09春闘は決定的な闘いだ。
 来年われわれは結成30周年を迎える。動労本部から分離・独立し、国家をあげた国鉄分割・民営化攻撃と真正面から対決して闘いぬき、今日まで団結を守りぬいてきたわれわれの闘いが、いま時代とがっちりとかみ合おうとしている。組織拡大を実現し、階級的労働運動の勝利の展望をさし示そう。
 「万国の労働者団結せよ!」─今ほど、このよびかけがが待たれているときはない。全世界で立ち上がるすべての労働者人民と連帯して、闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう。

 右、宣言する。

 2008年9月29日

                         国鉄千葉動力車労働組合第37回定期大会


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