DC通信No.118 08/02/12
座談会−組織拡大の年に
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動労千葉新聞−新春座談会A
組織拡大へ08年を飛躍の年にしよう!

田中康宏委員長
山田 護支部長
山口世修支部長
渡辺靖正支部長
佐野正幸支部長
渡辺君

 動労千葉にとって07年は、新たに2名の仲間を迎えるなど、勝利の年でした。
08年を、組織拡大に向けた勝負の年にするために、下記の方々に集まっていただき、抱負等を伺いました。(文責・編集部)

新春座談会出席者
動労千葉本部  田中 康宏 委員長
幕張支部    山田  護 支部長
 同        渡辺  君
津田沼支部   相馬 正利 支部長
 同        滝   君
千葉運転区支部 山口 世修 支部長
木更津支部   佐野 正幸 支部長
銚子支部    渡辺 靖正 支部長

田中 08年の最大の課題は組織拡大です。昨年、滝君と渡辺君が動労千葉に加入してくれるという大きな一歩が切り開かれたわけですが、今年は石にかじりついてでも二人に続く仲間を獲得したい。はじめに二人から、動労千葉という組合を信頼できると思ってくれたから加入してくれたと思うし、加入にあたってはすごく悩んだとも思うんですが、そのへんを少し話してもらえますか。
渡辺 皆さんよくしてくれるし、動労千葉のことは嫌いじゃなかったし、押しが強かったですから。でも最後は悩みましたね。昇進差別があるんじゃないかとか、会社側から変な目で見られるんじゃないかとか。でも動労千葉の人も普通に職場で働いていて何でもないわけじゃないですか。だから不安は少ししかなかったですね。
 東労組で仕事を教えてくれた人もいるし、人によってあそこは中核派だから、みたいに言う人もいて、どうするかギリギリだったんですけど、動労千葉がやっていることは間違ってないと思っていましたから。ライフサイクルの問題が出てきたし、浦和事件も納得できなかった。でも家族にはいつ言おうかと迷いましたね。
田中 新しい仲間を迎え入れる側も、いろいろな意味ですごく悩んだと思うんですが。
山田 「支部長にまかせます」と言われてね。でも本当かよって、加入届を書いてもらうまでは信じられなかったよね。それくらいうれしかった。でも本当に悩んだのは加入届を書いてくれた後。守れるのかなとか、10年、15年経って自分が退職した時に組織が大きくなっていなければ、本当に来て良かったとならないから、いろいろ考えると寝られなかったですね。責任の重さというけど、本当に重い。剛史は仕事もピカイチだし、誰にも好かれる性格だから、こいつには幸せになってもらいたいしね。
相馬 動労千葉に入ってもらうためにはただ飲むだけの付き合いだけではダメだ、やっぱり真剣に話をしなければと思って、勉強会をやったりしてきたんだけど、2年位前に掲示板を見ながらしゃべったことがきっかけで突っ込んだ話をするようになったんだよね。決断して「分かりました」と言ってくれた時は俺も本当にうれしかった。でも、これから本当に大変だと責任の重さを感じます。08年の抱負は滝君に続く人をつくることしかないですね。滝君自身も加入してずいぶん変わったし良かったんじゃないかな。
 最初は「なんで動労千葉なの」って言ってくる人もいたけど、今は仲間とも何も変わらずにつきあってますしね。

2名の加入が、職場にインパクトをあたえた!

田中 今年は全支部でこれに続く仲間をつくっていくのが目標です。昨年の大会での2人の加入を受けて他の支部はどうですか。
渡辺(靖) 実感としては津田沼支部、幕張支部がうらやましかったし、悔しかったですね。
 銚子は平成採が運転よりも小集団や業研に集中しているような職場になってしまっているし、浦和事件の署名も何の署名かも分からないまま書いている。やっぱりそれは自分たちが現場で突っ込んだ話をしてこなかった責任だと思うし、何かの縁でこの時代に生まれてきたからには何でもやって、つらいことは修業だと思って、生きていて良かったなという人生を歩みたいですね。解雇されながら闘った仲間がいるから自分たちがJRに残ったんだという感覚が動労千葉の原点だと思うんですよ。志を高くもって、滝君、渡辺君、内山君に続く仲間を獲得したいですね。
佐野 木更津支部も頑張らなければいけないとプレッシャーになっています。でも二人の加入で職場の中にはすごい活気がでています。木更津はまだ手探り状態ですが、まわりの支部でも、職場の当局に対して「二人に下手に手をだしたら黙っていないぞ」ってフォローし、重荷を背負わせないようにすることはできるし、木更津も組織拡大、頑張ります!
山口 二人の加入はインパクトが大きかった。その報告の「日刊」を刷り増ししてすぐまいたんだけど、やはり反響はすごかったよね。若い人がすごく読んでいた。今までは内山君一人だったけど、三人になったんだから、俺なんかいなくたって若い人たちでやっていけるんだからもっと来てくれよって感じですね。ただ、今の若い人ってなんかバラバラ。東労組が分裂したけど結局会社が頼り。黙っていたら、会社にくっついていくって感じがメインになってしまう。

自分自身が変わらないと、組織拡大はできない!

田中 確かに動労千葉が本気になって頑張らなかったらそういう流れになりかねない。でも、ライフサイクルが頓挫したでしょ。それは現場から怒りが巻き起こったということ。やはり二人が動労千葉に入るような状況を職場でつくりだしたことが大きいし、それがライフサイクルを止めたんだよね。職場は矛盾だらけだし、われわれが何を訴えて闘うのかってこと次第で意識は絶対変わってくる。
渡辺靖 ライフサイクルは再燃してくるだろうし、二人を守れるのかを東労組の平成採も注目していると思う。そこで動労千葉として、どういうスタンスをとるかが重要だと思う。
田中 佐野支部長から「手探り状態」という話があったけど、その辺でどう踏み出してきたのか何か教訓はありますか。
山田 「今の平成採は昔と違う」っていう人もいるけど、俺は自分の若い頃と全然変わらないと思うんだよね。結局自分たちで最初から、何か違う人類だって理由をつけて逃げちゃっているんじゃないかと思ってさ。挨拶もできないようなやつには怒るけど、一緒につきあってみると、俺たちの若い頃と同じですよ。幕張では、当局が朝の点呼で「小集団をやりまして」なんて言うと、腹たって「そんなの業務と関係ないだろう」とか、365日、日々のことを闘争にして見せているんだけど、そういう怒りが昔と比べると薄くなってしまっているというか、逆に俺ら自身が変わっちゃってる面もある。
相馬 動労千葉の組合員は仕事はみんなきっちりやるわけですよ。だから、おかしいと思ったことはストレートにガンガン言える。そこは若い人はちゃんと見ていると思う。俺はわざと周りに聞こえるように当局と喧嘩するんだけど、そうすると「何かあったんですか」「そうですよね」って、若い人の方から話を聞いてくる。そこは俺らが変わらなければいけないというとこなんだよ。
渡辺靖 自分が変わらないとダメなんですよ。
田中 そうなんだよね。幕張支部の取り組みを見ていて大したもんだと思ったのは、一人の人間として、後輩として、真正面から向き合って労働者って何なのか、労働組合って何なのか、仲間を大切にすること、団結の大事さってことを理屈だけじゃなく伝えていることですね。怒る時はガンガン怒るし、面倒みる時はとことん面倒を見るし、何のわけ隔てもなくやっている。逆に滝君とか剛史君が悩みながらも真剣に頑張っているのを見て、こっちも教えられることが多いよね。今の意見、若い人たちから見るとどうですか。
渡辺 俺もその一人だったけど、若い人はほとんど組合に関心がないんじゃないですか。うわべは良いかもしれないけれど、動労千葉の人とも真剣に向き合っていないと思うんですよ。でも、外注化という話がある中で、動労千葉が無くなっちゃったら幕張という職場も存在しないだろうし、そこで闘っているってことが自分にとっては一番ですね。
相馬 このままいったら、JR本体に残るのは運転士だけになる。駅も車掌も外注化になるだろうし。だからこそ組織を大きくして、動労千葉が第一組合になっちゃえば、そんなのはいくらでもひっくり返せるという思いだよね。滝が動労千葉に来た時も、滝も俺自身も配転の対象になるだろうと覚悟したし、出勤退区にあわせてガードしなければいけないって支部をあげてやったけど、実際は何も出来なかった。やっぱりナメられない力関係はつくっている。
 東労組の役員に会っても何も言ってこなかったですね。やっぱり自分の確信は、相馬さんのやっていることをずっと見ていましたからね。結局最終的には、人間と人間との関係なんですね。ライフサイクルを認めるってことは、これからは会社の言うことを聞く人しか運転できなくなるってこと。「俺は関係ねえから」となったら、会社が組織破壊政策でやってくると思ったんですよね。
山口 二人ともそういうふうに真剣に考えているからすごいんだよ。だから動労千葉に来たインパクトというのはすごく大きいんだよ。
田中 会社が東労組・革マルを切り捨てるって態度を明確にして、嶋田一派は「JR労組」
って形で分裂したけど、それも第二幕が始まっている。東京では革マルの息のかかった助役が山手線管内から配転されているって報告が入っている。革マルを助役にまでしてしまったり、関連会社の取締役に据えたり、この20年間、会社と革マルの腐った癒着関係はそこまで深まっていたんだけど、その崩壊は間違いなくとことんまで行く。問題はそのときに動労千葉が何ができるかです。それによってJRをめぐる情勢は全く違ってくるし、そこに労働者の未来も、労働運動の未来もかかっている。
山田 あれだけの数がいるんだから、うちだったら勝っちゃうけど、東労組は20年間、何もしてこなかったから闘えるはずもない。勝負したら会社の方が勝つよね。幕張では最近若いのにビラ配りをさせたりしているけど、意味がわかっていないんだよね。ずっと会社と癒着していたから感性が鈍っているし、組合員の団結なんてまったく無いんだから。
 会社は「いざ何かあったら面倒を見るから」って、裏で平成採を組織しているらしいけど、それだって全部が全部、会社の言うとおりに引っ張れるわけじゃない。

職場闘争の強化こそ組織拡大の道!

田中 動労千葉の中でも、組織拡大に全力で踏み出している支部、踏み出せていない支部の意見の衝突みたいなことがある。この20年間の闘いは「動労千葉には簡単には手を出せない」という力関係はつくってきた。だから「組織拡大さえさせなければ、動労千葉はそのうち立ち枯れる」ってことが最大の労務政策になっている。だからそこに手をつけた途端にもう一度、当局との全面戦争になることをうちの組合員はみんな分かっているんですよ。そういう重さをもっている。だけど、動労千葉自身がもう一歩飛躍して組織拡大に踏み出さないと勝負にならないところに来ていることも分かっている。そういう大勝負が組織拡大闘争なんだ。委員長という立場からすれば、組織全体をどうやってもう一段階持ち上げるのかという責任をすごく感じています。絶対に可能性があると思っているんですよ。「蟻の一穴」は開いたんだから、まずは二桁までもっていく。そうすれば、全然違った可能性が見えてくると思う。
山口 俺は逆に二人に聞きたいんだよね。「こういうふうにやってくれよ」とか。
渡辺 自分にとっては一番の問題は外注化ですね。自分達がJRの制服を着て働けなくなる。高校出てJR東日本という会社に入ったのに、何のために入ったんだという気持ちになっちゃう。そういう問題に対して先頭に立って闘って止めているというのがすごい。
 剛史君みたいに制服が着れなくなるって考え大事だと思うんだ。組合が難しいこと言ったって、貨物会社だって入社したとたんに出向させられているような現実もある。ライフサイクルだって同じだから。
相馬 滝は、組合のことよく知っているから、動労千葉と東労組、まったく180度違うというのも分かっちゃったからね。俺が26歳で国労から動労千葉に移った時と同じなんだよ。これからまだ30年運転士をやるんだって考えた時に、スト破りやって裏切り者になるより、動労千葉に行ってこの人たちと一緒にやった方が生きられると思ったんだよ。絶対今のまま行くわけないんだから。
渡辺 そういうのを若い人たちに真剣に話して欲しいですね。
渡辺靖 ライフサイクルの件では、平成採に向けて支部独自のビラを21号まで出して訴えたんですけどね。
山口 みんなよく見ていた。だけどライフサイクルも一旦つまづいてからちょっと危機感がなくなってますよね。
田中 まだ完全に消えたわけではないからね。基本は闘っている姿を見せなければダメだと思う。俺たちだって、動労と国労があって、たまたま動労に入ったんだけど、現場で闘い続けてきた中で団結の大事さとか、労働組合の大切さを身をもって学んできた。
山田 労働学校もそうだけど、職場で闘いを始めようって訴えてるでしょ。現場で闘ってなんぼだと。そういう意味じゃ動労千葉も最近、本部に頼り過ぎてるんじゃないかな。まずは現場で暴れなければいけない。いくら団交やっても、現場で困っていなければ奴ら絶対に変えないから。
山口 必ず言うよね。「現場からそういう問題は上がっていません」って。逃げちゃうからね。この前の団交でも、「無線通告を受ける時は必ず止まって受領券を書く」って当局もずいぶん変わってきたけど、それだって違法争議だとか言われて処分受けながら動労千葉が闘ってきたからだよね。そういうことをもっと詰所なんかで話さなくてはね。
佐野 組織拡大って大変な課題だけど、当たり前のことの積み重ねなんですよね。自分としてはちょっと構えすぎていたかなって感じがしますね。でも、木更津では館山運転区廃止反対闘争の勢いをそのまま職場に持ち込んで、組合員は若い人に声をかけて本当に一生懸命やってくれてますね。
田中 労働組合にとって組織拡大は当たり前のことなんだけど、日本の労働運動には、国鉄分割・民営化みたいな国家をあげた攻撃に真正面から立ち向かって団結を守りぬいたって闘いの歴史はないんだよね。動労千葉はそれをやりぬいて、さらに組織拡大を実現したら、それこそ予想もつかないような大きなインパクトをもつことになる。誰も否定することができない存在になるし、職場では矛盾が爆発しようとしているから、JR全体に大きな影響を与えることも間違いない。それだけじゃなくて、我慢がならない怒りの声は充満しているわけだから、闘う労働運動を復権する旗ふり役になるんだよね。だからものすごい大きな可能性をもった闘いです。この一点に力を集中していきたい。

08春闘を、組織拡大春闘として闘いぬこう!

田中 最後に青年に訴えたいことを。
渡辺靖 これまでは当たり前だと思わせられてきたことも「それはおかしい」と声に出るようになり、行動に移せるようになって、団結すれば変えられるんだってことを肌で感じてほしい。胸を張って生きるために団結しようってね。動労千葉は11・4集会の成功で世界からも注目されている。日本の労働運動の中心は小さくても動労千葉なんだよね。だからこそ役員がどう腹をくくるかだと思う。それが青年労働者に伝わる。
山田 去年あたりから支部の執行部が本気になってきた。そこが大前進です。みんな動労千葉のことを好きなんだから、だったらその団結を残すには組織拡大しかない。動労千葉がやっていることは正しいんだから全組合員が本気になってやれば絶対できるよね。
山口 労働者だから当然お金も欲しいし、労働条件がこれ以上悪くなれば運転士もやっていられなくなる。しかも社会全体が労働者を虫けらみたいに扱う方向になっている。一人ではダメだし、バラバラだと負ける。だから組織的に組合で立ち向かうっていうのが団結なんだよね。動労千葉には資本と東労組って敵が二つあったけど、本当の敵は資本。敵よりも一日長く。組織を残していかないと負けてしまうからね。千葉転で平成採が一人動労千葉に入ったら凄いインパクトだと思うから、一から始める決意です。
相馬 自分は何よりも運転士として、労働者としてのプライドを持って仕事をしてほしいですね。そのことを伝えて、滝君に続く仲間をどうしてもつくりたいですね。
佐野 まずは支部の土台を固めて、体制を整えて平成採を1日も早く獲得したいですね。
田中 チャンスは自分でつくらないとね。自分の決意としては、今年の春闘までに絶対に組織拡大を実現したい。組織拡大春闘です。そうしないと春闘を闘う意味も半減してしまう。さっき11・4の話もでたけど、国鉄分割・民営化反対の闘いや運転保安確立、外注化阻止の闘いなど、職場で毎日やってきた当たり前のことが世界に通用するものだったということも証明された。民営化は国鉄からはじまったけど今の問題だ。
 民営化が成功したのかってことを問題にしなければならないですよね。
田中 そのとおりだね。民営化と規制緩和がワンセットになって、どこの国でも労働者にとって最大の問題になっている。
山田 年収200万円の人に「JRに入って良かったね」って言われるけど、どれだけ給料を下げられたか。「プレジデント」って雑誌を見たら、JRの賃金は京成より安い。これだけ空前の利益を出しているのに。
山口 地方切り捨てが始まったのも国鉄分割・民営化から。
相馬 郵便の集配している労働者が、民営化で年賀はがき売っている。競争、競争、ノルマで、売れ残ったら金券ショップ行って売るんだって。
渡辺靖 有言実行、言ったからには最後までやる。支部全体が「一人は万人のため、万人は一人のために」の気持ちになることですね。
 組合がちゃんとしていなかったら、病気になっただけで即クビになるようになってしまう。相馬支部長の下、私も組織拡大に向けて頑張ります。
渡辺 動労千葉がどういう組合で、みんなのためにこういう事をやっているんだということが本当にわかれば入ってくれると思う。
自分もそうだったから。俺たちは「こうやっているんだ」ということを示して、相手の気持ちを変えたいですね。
田中 ありがとうございました。組織拡大に向けて全力で闘いましょう。


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