DC通信No.43
第51回定期委員会宣言
04/06/30

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委員会宣言

 本日われわれは、新たな世代の動労千葉を、最も身体を張って推進してきた、中村栄一書記長の急逝を追悼し、その激しいまでの国鉄労働運動の復権にかけた魂を、胸中にいだきつつ第51回定期委員会を新たなる闘いへの標として開催した。
 われわれは、故中村書記長の遺志を引き継ぎ、その思いを実現させるためにも、長田書記長代行をはじめとした新執行体制のもとに固く団結し、力強く前進することを誓った。故中村書記長の一挙手一投足がどれほどわれわれを勇気づけ、闘いを鼓舞してきたことか。中村書記長は、これからもわれわれの闘いの中で生き続ける。共にスクラムを組んで闘いの前進を勝ちとろう。
 われわれは、04春闘50日間闘争において、JR体制に風穴をあける画期的な成果を勝ちとった。第一波闘争は、退職間近の組合員に対する前代未聞の強制配転をきっかけとして、2月10日から16日間にわたる指名ストと非協力闘争を闘い抜き、強制配転者の原職復帰をはじめとした懸案要求打開へ向け大きな成果をあげた。第二波闘争は、その成果のうえにたって3月12日〜14日にかけた48時間ストライキを闘い抜いた。保守部門の全面的外注化と限度を越えた要員削減、「作業ミス」による輸送混乱の続発、280名にも及ぶ労災死、「レール破断」という信じがたい事象の連続的な発生等、最早一秒たりとも看過できない危機的現実を現場から告発する闘いとして、運転保安闘争の新たな地平を築きあげた。そして、第三波闘争は、3月29日、「ベア・ゼロ」回答打破、大幅賃上げ獲得、賃金制度改悪反対を掲げ、労働者の手になる春闘の復権をかけたストライキに起ちあがった。またわれわれは、職場からの闘いと結合し、3・20国際反戟大行動を小泉−奥田路線に一矢を報い、階級的力関係を変えるきっかけとなるような闘いとして実現しようと声を大にして訴えた。
 そして、労働運動をめぐる状況は地殻変動的に動き出した。全世界規模で闘い抜かれた3・20イラク反戟の闘いは、日本でも日比谷野音6万人をはじめ全国で120万の労働者・市民が起ちあがる画期的な大統一行動となり、また「日の丸・君が代」への300名の不起立、不斉唱という教育労働者の闘いの高揚を生み出すなど、労働者は団結して時代に立ち向かう、新たな胎動を開始している。国鉄闘争も4月13日の国鉄闘争支援大集会において、動労千葉争議団、国労闘争団、全動労争議団の統一陣形による集会が3500名の大結集で開催されるなど1047名闘争の新たな第一歩が踏み出されている。昨年11・9集会で実現した国際連帯闘争−そして04春闘での揮身の闘いが実を結ぼうとしている。
 大失業と戦争の時代が全面化せんとしている。小泉政権は、今国会での年金法の改悪、有事関連七法案と三条約の制定・改悪を強行した。イラクへの自衛隊派兵は継続され、多国籍軍参加までが表明されている。戦後の歴史の大転換を意味する重大法案であり、そして今、秋の臨時国会から05年に向けて教育基本法改悪−改憲へ向けて具体化する政治過程がはじまろうとしている。
 動労千葉はこうした労働者の生活も権利も、そして生きることそのものを奪いつくそうとする、大失業と戦争の時代に、闘う労働連動の新しい潮流をつくりあげるために闘い続ける。新執行体制を確立し、躍進させていくパワーは、ひとりひとりの組合員が動労千葉かくあるべしと、まなじりをけっして起ちあがることだ。
 運転保安確立の闘いはいまや急務の闘いとなっている。とりわけ外注化〜業務改善命令〜線路破断〜職場規律攻撃というこの過程が示した現実は、動労千葉の立脚点である反合・運転保安闘争の強化・再構築なくして、安全も生命も守れないことを何度でも確認しなければならない。「JR体制」が生み出した矛盾を白日の下に引き出し、目に見える形で社会的に明らかにし、「安全崩壊」に労働者が断を下していくことこそがわれわれの闘いの道だ。われわれは第二の分割・民営化攻撃粉砕に向けて、動労千葉の立脚点であり原点である反合・運転保安闘争を全力で強化する。国鉄分割・民営化からはじまった、全労働者へのリストラ、首切り、転籍攻撃と、それと一体となった外注化、不安定雇用化攻撃、まさしく大失業時代を撃つ闘いこそが、戦争へと向かう流れにストップをかけられるものだ。そして何よりもわれわれは、組織の存亡をかけた最大の闘いの課題として、全組合員がJR総連解体−組織拡大の闘いに総決起することを決意した。結託体制−JR総連の松崎支配は音をたてて崩れ落ちようとしている。
ここにわれわれの持つ力をすべて傾注して闘いを挑もう。
 労働者相互の団結こそが時代を打ち破る原動力だ。われわれは闘いの中でそれを示してきた。世界−日本のすべての労働者階級とともに!動労千葉はさらに闘いを前進させる。

 右、宣言する。
 2004年6月20日

国鉄千葉動力車労働組合第51回定期委員会


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