たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう
2004年 11月労働者集会

たたかう労組ネットワーク


2004年11月7日全国労働者集会へ たたかう労働組合の全国ネットワーク 団結してガンバロウ!


たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!
11・7全国労働者総決起集会への賛同と参加のお願い

                       全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
                       全国金属機械労働組合港合同
                       国鉄千葉動力車労働組合

 全国のたたかう労働組合・労働者のみなさん! 歴史は大きな曲がり角にたち、大失業と戦争の時代が到来しようとしています。日本の労働者はいま暴風雨のなかにいます。いま何よりも求められているのは、労働運動の現状を変革することです。団結をとり戻し、労働組合を甦らせることです。
 この1年余りの間にも、イラクへの自衛隊派兵、有事立法の制定、多国籍軍への参加、そして矢継ぎ早に進む治安弾圧立法の制定など、事態は次々とエスカレートし、日本は再び「戦争をする国」として世界に凶暴な牙を剥こうとしています。そしてついに教育基本法の改悪、憲法改悪に向けた動きが、05年に向けて具体的な政治日程に上ろうとしています。
 これと一体で、労働法制の全面的な改悪─不安定雇用化攻撃がおし進められ、労働者の生きる権利が奪い尽くされようとしています。日本経団連・奥田は、「既得権益を擁護する活動の是正を求める」と、労働組合のさらなる屈服と変質を迫り、「攻めのリストラ」を叫びたてています。これに追い打ちをかけるように、年金・社会保障制度の解体攻撃が激しく進められています。小泉政権の3年間で260万人の正規雇用が失われ、倒産・解雇が激増し、年収150万円以下の世帯が1割をこえました。さらに小泉政権は、公務員制度改革、郵政民営化をはじめとした大規模な民営化攻撃等により、「1千万人の労働力移動を行なう」としています。
 攻撃の矛先は労働者の団結権の破壊・抹殺に向けられています。団結権が危機に瀕し、ついに労働組合法に手がかけられようとしています。相次ぐ刑事弾圧や民事仮処分、損害賠償請求など、団結権・争議権の行使そのものを犯罪視する攻撃がエスカレートし、共謀罪や強制執行妨害罪の新設など新たな治安弾圧立法が制定されようとしています。
 私たちはこうした現実に対して、職場の諸課題とイラク反戦を結合して渾身の力を込めて04春闘ストライキに起ちあがり、団結権を根幹にすえてひるむことなく相次ぐ倒産攻撃にたち向かい、幾多の争議を闘いぬいて、地域・産別での組織化を進めてきました。とくに関西では、春闘時の争議団交流や「イラク派兵費用差止訴訟」(通称ゼニカネ訴訟)の提訴をとおしてそれぞれの闘う戦線の拡大を図ってきました。
 何よりも私たちは、国際連帯集会として開催された昨年11月集会で、不一致点は留保し、一致点を拡大して真の闘う統一戦線を創りだそう、闘う労働組合の全国ネットワークを創りあげようと訴えて奮闘してきました。ここに結集した多くの仲間たちがこの1年間、全国に散って様々な闘いの先頭にたったのです。
 そして今、政治反動と平和の危機─生活の全てをのみ尽くすような攻撃への怒りの声は満ち、労働運動の再生を求める声は、いたるところで響き始めています。
 イラク開戦1周年の3・20国際反戦行動では、陸・海・空・港湾20労組を中心として、総評解散以来初めてのナショナルセンターの違いをこえた画期的な労働者の統一行動が実現し、さらに教育労働者は、「厳重処分」を通達した石原都知事の恫喝や組合本部の制動をはね返し、「日の丸・君が代」不起立・不斉唱の闘いに起ちあがりました。闘いは今、480名の大原告団が結成され、都労連や都高教も動かし、また日教組、全教の枠をこえた統一行動を実現して、教育基本法改悪阻止、労働運動再生に向けた大きな拠点となろうとしています。さらに国鉄1047名の解雇撤回闘争でも、4月13日、国労闘争団・動労千葉争議団・全動労争議団が演壇に並ぶもとに、首都圏の労働組合が総結集する画期的な統一行動が実現しました。これまでの枠組みをのりこえて、労働者の新たな闘いが生まれでようとしています。
 いま労働者は全世界で、団結し、連帯して新しい時代を見いだす力をとり戻そうとしています。
 韓国・民主労総の仲間たちは、軍事独裁時代をはるかに凌駕するというノムヒョン政権による労働運動弾圧に抗して、イラク派兵撤回、非正規雇用差別撤廃、最低賃金要求戦取、韓日自由貿易協定交渉中止等の要求をかかげて、自らの存在をかけた闘いに起ちあがっています。
 ILWUを先頭としたアメリカの仲間たちも、やはり組織の存亡をかけてタフト・ハートレイ法の発動や「愛国者法」による弾圧に抗し、AFL-CIOの制動と対決して、「ブッシュ打倒、ケリーもNO」のスローガンを掲げて、ワシントンでの「100万人労働者行進」を組織しています。
 私たちも、表記集会に全国の職場・地域で奮闘する多くの仲間たちのご参加をいただき、怒りの声をたぎらせて、支配の厚い壁を突き破る、闘う労働組合の全国ネットワークをつくりあげたいと考えております。 志を同じくするすべての皆さんの賛同と参加を心よりお願い申し上げます。
 二〇〇四年八月

 ●集会名称 「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう! 11・7全国労働者総決起集会」
 ●と  き 11月7日(日) 正午開会
 ●ところ 東京・日比谷野外音楽堂

たたかう労働組合の全国ネットワークとは?

 1998年、全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部(全日建関生支部)、全国機械金属労働組合・港合同(港合同)、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の三組合が呼びかけて、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!11・8全国労働者総決起集会」を開催しました。
 以降、たたかう仲間たちの賛同と協力によって毎年11月に集会を積み重ね、2002年の11・11集会で第5回を数えるに至りました。

 この11月集会を呼びかける契機となったのは、組対法(組織対策法)反対闘争と、国鉄1047名問題に関する東京地裁の98年5・28反動判決に対する闘いでした。国家総ぐるみの不当労働行為を開き直り、労組法−労働委員会制度を否定するこの判決に対し、「こんなものがまかり通ったら、不当労働行為=組合潰しも首切りもやりたい放題だ」という危機感と怒りを強烈に持ったことが、三組合の「呼びかけ」の出発点になりました。

 そしてこれまでの様々な問題を乗り越えて、今こそ闘う労働組合が大同団結することが求められているという思いを込めて「全国ネットワークをつくろう」と呼びかけたのです。

たたかう労組ネットワークDORO-CHIBA