定期大会の成功に向けて②

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定期大会の成功に向けて②
反合・運転保安闘争と組織拡大の一体的前進を

動労千葉の基本 

 反合・運転保安闘争の復権をかけた闘いをさらに強化しよう。この闘いは、新たな時代に通用する動労千葉への飛躍をかけた闘いだ。
 下り勾配での速度超過問題、組合潰しのためには検査業務などそっちのけでベテランの労働者を全て外すという異常な業務運営、車両故障や事故の多発、規程など全く無視した業務運営の横行等、JRにおける安全崩壊の現実は目に余るものだ。職場と職場支配のあり方も激変しようとしている。われわれは、職場に、運転保安に徹底してこだわるという動労千葉の基本に立ち返らなければならない。

「闘いなくして安全なし」 

 利潤の追求、競争原理が支配する資本主義社会にあっては、莫大なコストや人員を必要とする安全対策はつねに犠牲にされ続ける。安全問題を労働組合の最も重要な課題として正面から位置づけ、「安全の確立は労働組合の闘いによって資本に強制する以外に実現する手段はない」、「闘いなくして安全なし」の立場に立ちきって、反合・運転保安闘争を全面的に強化しよう。

反合闘争は労働組合にとって試金石

 運転保安闘争の本質は反合理化闘争だ。反合闘争は資本の本質と最も鋭く衝突する闘いだ。だが日本の労働運動は反合理化闘争を闘いぬいた経験がほとんどない。反合闘争を本気で闘いぬくことができるか否かは労働組合にとって試金石だ。労働者は合理化のたびに組合執行部から言い訳を聞かされ、労働者としての誇りを失い、団結が崩されてきた。合理化攻撃は搾取を強化するだけでなく、本質的に団結破壊攻撃なのだ。
 我々は、「安全問題こそ資本の最大のアキレス腱であり弱点である」ととらえ、それまでの反合闘争の限界を打破する新たな闘いをつくりあげてきた。その闘いによって、三里塚ジェット闘争や国鉄分割・民営化反対闘争を闘い抜ける階級的労働組合に脱皮した。反合・運転保安闘争は、我々にとって団結の中心をなす綱領的路線だ。

団結は如何につくられてきたのか

 動労千葉の反合・運転保安闘争は、あらゆる事故が当該の労働者に全て責任転嫁され、処理されてきた現実への職場の怒りの声を初めて労働組合の闘いの課題として真正面からとりあげ、船橋事故闘争以降の闘いの中で路線として確立したものだ。「事故」という問題を労働組合としてどう捉えるのかが核心問題だった。誰もが「明日はわが身」と思いながら働いている現実を見すえ、仲間を守り、「一切の責任は当局にある」と言い切って闘うことができるか否か。それができなければ労働者が労働組合のもとに団結するはずがない。我々はそうした闘いによってどんな困難なときにも屈しない団結をつくりあげてきた。

幕張事故闘争の教訓

 第二の分割・民営化攻撃との闘いは、シニア協定の締結を拒否して業務外注化攻撃と真正面から闘う決断から始まった。「再雇用」のために競うように外注化を認めていった他労組の姿の中には、これまで何度となく繰り返されてきた体制内的反合闘争の限界が示されている。
 レール破断や尼崎事故に対する安全運転闘争は、圧倒的な社会的支持を集め、当局を追い詰めるなど、反合・運転保安闘争の新たな地平を切り開いてきた。その真価が最も鮮明に発揮されたのが幕張構内事故闘争だった。この間の闘いは、日々の職場闘争と労働運動の原則を貫くことがいかに重要なのかを我々に示している。職場の団結と労働運動の原則を守り、反合・運転保安闘争を継続することの中からこそ新たな展望が生まれる。

大きな成果は反合・運転保安闘争路線から生まれた

 この間の闘いによって、①検修・構内業務外注化阻止、②強制配転者職場復帰、③シニア制度廃止、④レール交換や危険箇所へのATS設置、⑤幕張事故闘争で当該運転士を守りぬき、⑥館山・木更津廃止反対闘争勝利、⑦国際連帯闘争の前進、⑧本格的な組織拡大への一歩を切り開く等、大きな成果を実現してきた。これは反合・運転保安闘争路線から生まれたものだ。
 そして今、全世界の労働者の総反乱が開始されているなかで、動労千葉の闘いは世界から注目を集めている。

闘争体制の確立を

 JRをめぐる情勢は新たな局面に入っている。JRは、安全や技術継承の崩壊、要員問題や労務政策=革マル結託体制の破たん等、民営化の矛盾が爆発的に噴出する中で、これまで以上に徹底して競争原理で突き進むことを宣言している。国労を含め、労働組合の総屈服が急速に進行している。我々にも飛躍が求められている。進むべき道は、反合・運転保安闘争と組織拡大闘争の一体的推進を軸として、階級的労働運動再生に向けた反撃を開始することだ。恒常的なストライキ体制を堅持し、いつでも安全運転闘争を含む新たな闘いに突入できる闘争体制を定期大会で確立しよう。
(つづく)

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