一人の首切りも許さないぞ!CTS新就業規則との闘いは第2ラウンドへ

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「全員を5年で雇い止め=選別し新規採用」が新制度の本質

10月1日、CTS(千葉鉄道サービス)は多くの反対の声を押し切って就業規則の改悪を強行した。CTSでの闘いは、新就業規則のもとでの「一人の雇い止め=首切りも許さない」という新しい段階に入る。現時点での闘いの到達点と課題を再確認し新たな闘いに打って出よう。

10月1日からの契約・パート社員の雇用契約書には「契約・パート社員(有期)の雇用期間は最長で5年間とする」という一文が新しく書き込まれた。これまでになかった内容だ。新就業規則の最大の核心はここにはっきし示されている。
2018年4月以降の雇用について会社は、「会社としては『有期』の契約・パートはあくまで最長5年で期間満了。『無期』の方は新規の採用行為と考えている。JR東日本のグリーンスタッフも、同様の取り扱いをしている」と明言している(9月20日の動労千葉との団体交渉)。
つまり、これまで10年、20年とCTSで働き、職場を支えてきた仲間も含めて2018年3月末で、いったん全員を雇い止めにするというとんでもない制度が、なによりも新就業規則の本質だ。
労働契約法は、抜け穴だらけのザル法とはいえ「有期契約労働者の雇用と生活の安定」を建前として制定された。これに180度反する違法な就業規則だ。反復して更新してきた労働者は、雇い止めをしてはならない(正社員解雇と同様の理由が必要)という労働契約法19条にも反している。
雇用期間5年を迎える仲間に対しては、「申請―面接―判定」の手続きが早くも来年度(2017年度)から始まる。清掃の仕事をしたこともないCTS本社の天下り幹部が、なにを「判定」するというのか! われわれは、一人の雇い止め=首切りも絶対に許さない。

職場の怒りがギリギリまで会社を追い込んだ

他方で、2月の提案以来、全職場からわき上がった怒りはCTS本社をギリギリまで追い詰めている。9月7日の動労千葉との団体交渉で会社は、
「無期への申請に伴う判定に関しては、今までの更新の判定と基本的に変わるものはない。今度は期間が長いので、65歳まで働く意志があるかを確認する」
と回答している。つまり「就労の意思」を示せば、雇い止めにはできないということだ。
2月の提案当初は「無期雇用にする方は、班長や主任など、将来、職場の軸になる方を想定」と、とんでもないことを言っていた。しかし、職場の怒りの激しさを前に、CTSは大きく方針転換をせざるを得なくなった。雇い止めを許すのかどうか、それは職場からの闘いの力にかかっている。なによりも、動労千葉への組織拡大をかちとり、会社との力関係を転換することに最大の勝負どころがある。

CTSからも11月労働者集会へ

労働契約法で決められた「無期雇用転換」が始まる2018年を前に、CTSと同じような攻撃が、全国のあらゆる職場で始まっている。CTSでの攻防は、JR関連のみならず、全国の仲間の最先端の位置にあり、その行方を決めるような位置を持っている。
11月6日に開かれる全国労働者集会には、自治体や郵便局、あらゆる民間企業で、こうした「5年雇い止め」攻撃と闘う全国の仲間が集まる。組合員はもとより、まだ動労千葉に入っていない仲間も誘ってCTS職場から11・6集会に参加しよう。
闘う労働組合が絶対に必要な時代が来た。動労千葉のように会社と真っ向から闘う労働組合が、あらゆる労働者の目に見える形で、社会的に大登場することが切実に求められている。11・6集会の大成功をかちとろう。

10・1抗議行動 (幕張事業所門前)

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